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【2024春】みて良かった!Netflixドラマ&映画5選

ここnoteの世界にはたくさんの素敵な感想記事で溢れているので、それぞれを記事にするほどではないけれど、ここ2ヶ月で見た心に残った作品を5つ、選んでみました!

私にしては割と新作を抑えられているのでは?と自画自賛していますがどうでしょう。笑

まだ観ていない方はぜひご覧頂いて、一緒に感動を分かち合えると嬉しいです☺️



①すずめの戸締まり

(X 公式アカウントより)

2022年公開の新海誠監督による本作品。
なかなか観る機会を得られていなかったが、2024年4月からNetflixで配信されたことを機に鑑賞。

結論、とても美しい作品だった。
映像が綺麗なのはもちろんあるけれど、それに加え、扱っている題材が震災であることも、グッときたと思う。真っ直ぐでピュアなすずめのことをすごく応援したくなる作品。

余談だが、安直すぎるかもしれないが、どこかミステリアスな雰囲気のある美しすぎる大学生の草太くんは、ジブリ「ハウルの動く城」のハウルを想起してしまった。常世(死者の世界)の美しい映像も、「ハウルの動く城」のソフィーが草原に立って流れ星を見ているような、なんだか違う時空を描いていたシーンを思い出してしまった。


②薬屋のひとりごと

(アニメ公式サイトより)

2023年10月から毎週配信されていた本作品。全24話だが、1話あたりは約20分と短く、サクサク見れる。シーズン2に続くみたいで、続きが気になる作品!

私にとって面白かったのは、中国・北京の後宮が細部まで描かれていたこと。中国に来てから、中国宮廷ドラマは何作品か観ていて、毒殺や流産などのどろどろ劇にも見慣れていたので、その点も興味深く観ていけた。最も、このアニメはそこまでどろどろしてはいないけども。

それからドラマ「JINー仁ー」が大好きな私。今回は薬屋なので薬の調合のシーンなどを楽しみにしていたが、どちらかというと謎解きの方が多かったのは意外だった。面白く観ていられたけれど、主人公・猫猫(マオマオ)が17歳の少女の割には頭脳明晰で万能すぎて、もうちょっと失敗してくれても良いのに…とは少し思ったかな。アニメにまで現実味を求めてしまっている私。笑

それから、女子の憧れがたくさん詰まっている作品でもあると思った。例えば。

・みんなが憧れる美しい男性から好意を寄せられるけど、当の本人は何とも思っておらず余裕をかましている
・国中が羨むような美しい女性たち(妓女)に可愛がられている
・猫猫自身は化粧でわざとそばかすを描いており、本当は美女なのを隠している
・有能だけど野心ゼロ、だから周囲から愛されている?

でもなんだか、鑑賞後の爽快感は大きい作品。主人公猫猫が気持ちいいくらいに色々な謎解きをしてくれるので、パズルのピースがはまっていく感じがなんとも観ていて気持ち良かった。


③忍びの家

出典:https://otocoto.jp/news/houseofninjas0118/

2024年2月公開、主演は賀来賢人さん。江口洋介さん、木村多江さん、吉岡里帆さん、高良健吾さん、山田孝之さん…そうそうたるメンバーが出演していて、世界的にもヒットしている期待大の本作品。

いや〜、見応えありました。本当に、見応えしかなかった。これも、シーズン2に続く作品。続きが気になる〜!

正直、3話くらいまでは、世界観がなかなか掴めなかった。日本発のドラマってやはり忍者とかサムライ系が世界的にヒットするのかな〜みたいに穿った気持ちで見ていたのだけど。

ただの忍び(忍者と言ってはいけない)ファミリーの物話ではなかった。新興宗教、政治、既存組織の規律にがんじがらめになる組織人たち。新しい世界を創造しよう、という言葉に熱狂的になる若者たち。

敵なのか味方なのか。何を信じるのか。黒幕は誰なのか。文字通りずっと心拍数が上がっていてドキドキだった。怖い作品はあまり好きではないのだが、テンポよくシーンが変わっていくので最後まで見ていられた。

ちなみにビジュアルで1番怖かったのは、あやめさん。眉毛ないよ〜💦出てくるたびにヒヤッとした。存在感ハンパない。

出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/d1e396dc5ed791a39767ea7095fe6ebd24ad7292

極秘任務という意味では、昨年ヒットした「VIVANT」が頭をかすった。こういう極秘任務部隊って、忍びもそうだけど、ものすごく厳しい戒律の中で生きている人たちなんだろうなと思わされる。常に死の危険があるから、ちょっとでもポンコツっぽい人には向かないというか(私のことですw)。どちらもフィクションだけど、そんなことも想像しながら見ていた。


最後に、ドラマを一層面白くしてくれているのが忍者屋敷。私は石川県金沢市の妙立寺に行ったことがあるが、からくり屋敷は相当面白い。ここの引き戸はこうやって開くのか〜、とか、落とし穴のような仕掛けがあったりとか。階段があるように見せかけて、実は階段ではない、とか。ドラマの「忍びの家」も探検してみたい!と思った。


④三体

(NETFLIX 公式より)
タチアナ、あなたは一体誰なのー!?

2024年3月から配信スタートした本作品。原作は中国人の劉慈欣(リウ・ツーシン)氏による、“SF界のノーベル文学賞”といわれるヒューゴー賞を受賞した世界的ベストセラー小説。そんな大作を、ゲームオブスローンズのクリエイター陣が製作するという、「もうこれを見ずして何見るの?」的な話題作。

本作は出だしから、かなりエグい。文化大革命時代の中国を描いた作品は、個人的にはドラマ「大地の子」の印象がかなり強いが、本作も負けていない。

そして物語の大部分は2024年のイギリス・オックスフォード。科学者たちが次々に自殺の謎…。VRゲームで知る、謎の生命体「三体」の存在…。「三体」との戦いに備え、優秀な物理学者たちが呼び寄せられるが、心血注いで開発した新技術が兵器として利用される苦しみ…。原子爆弾を開発したオッペンハイマーと重ねて見てしまうシーンもあった。

もうとにかく衝撃が大きすぎて、気になる方はぜひ見てほしい、の一言だ。うまく感想としてまとめられていないけど、予想を遥かに上回る展開の連続だった。

またロケ地も世界各国で行ったのかな、と思わされるほどスケールの大きいドラマ。言語も英語以外に、中国語、フランス語、スペイン語が出てくる。

実際に調べてみると、本作品はNetflix史上最高の製作費がかかっているとか。(1話あたり2000万ドル台、つまり1話あたり約30億円!?)。嘘でしょ、と思い何度も調べたが、日本語でも他言語の記事でも、この金額が出てくる。ついこの間まで、あの「VIVANT」が1話あたり1億円、と聞いて驚いていたのに…製作にここまでお金をかける時代に入っているのですね。

本作のシーズン2は未定とのことだが、全部でシーズン4の構想があるそう。待っている間に原作に手を出してもいいのだが、つい先日、中国の本屋で見つけた三体の本の分厚いこと…。次シーズンを気長に待とうと心に決めた(笑)楽しみに待とうと思う。


⑤不適切にもほどがある!

(TBS HPより)

2024年1〜3月に放送されたTBSドラマ『不適切にもほどがある』(主演:阿部サダヲさん、監督:宮藤官九郎さん)。昭和のダメおやじが令和にタイムスリップする物語。これまた心から推せるドラマだった。

ひとつには、楽しいだけでは終わらない、メッセージ性を感じるドラマであったこと。ストーリーの良さはいうまでもないが、やはり毎話楽しみにしていたのは、途中で挿入されるミュージカル形式のドラマオリジナルソング。

いたって真面目なんだけど、歌に乗せることでなんだか面白おかしさが出てきて、表現が和らぐ不思議。笑いと真面目の絶妙なバランスで涙あり感動あり…。クドカンって本当にすごいと思った。

それから、扱っているトピックが、今の時代を象徴しているものばかりだったこと。SNS、不倫報道、色々ハラスメント…。炎上しそうな扱いにくいテーマばかりだったと思う。

そして受け取った「寛容になろう」というメッセージ。令和の良さ、昭和の良さ、なんだろう他にも色々あると思うが、寛容になることを学ぶにはそれ相応の異文化体験が必要であること(今回は世代間ギャップ)、そしてこれは一生終わらないプロセスであることを教わった。常に謙虚に学ぶ姿勢を持ち続けることの大切さを感じた。

言葉の端くれだけを拾って、簡単に「この人はこういう人だ」などと結論づけがちだけど、広い心を持って人と接していこうと思った。私自身、短気なところがあるので、気をつけなきゃな。(冷や汗)

最後にひとつだけ気になったことがあるとすれば、昭和と令和間のギャグが細かすぎて(昭和の芸能人の今、など)、話題についていけないと思うところがちらほらあった。ずっと日本で生まれ育った私ですらそうなるのだから、海外の友達が見ても笑えないだろうな、やはりこのドラマは日本国内の特定層に特別刺さるんだろうな、という印象だ。とはいえ、日本に関心のある海外の友人には、全力で勧めるつもりだ。


以上、5つの作品の雑感をまとめてみました。
私個人のぼやきであることをご理解頂きつつ、もし少しでも共感頂ける部分があれば嬉しいです。



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