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【黄金ルート】最速でSNSで成功したいなら

※想定よりも長くなってしまいました、、、よかったら目次で気になるところに飛んでください、、、

この一年でYou Tubeを始めとするSNSの運用のご相談をいただくことが多くなりました。

コロナでお家時間が増えたので必然的にYou Tubeを見る時間も増えてお気に入りのYouTuberを見つけた方も多いんではないでしょうか。

人が多くいるメディアで露出を増やしてファンを作っていきたいというのは誰しもが考えることですが企業がSNSを運用していくにあたってはある程度の根気と覚悟が必要です。

流行っているからとか、会社上層部からうちもやったほうがいいんじゃないかと言われたからとご相談をいただくことが多いんですがこれは成功しないだろうなと思うことが多々あります。

そこで今回はSNSで成功したいならこの黄金ルート一択であるという話をしたいと思います。

企業も、個人も基本的な黄金ルートは同じになります。

その前に、なぜSNSをやるのか目的をはっきりさせよう

SNSをやる目的は最終的にはビジネスに繋げるためですよね?
特に企業がSNSを始める理由はビジネスです。
広告収益を得ることが目的ではなくあくまでもビジネスのためにYouTubeを活用していくので再生数を稼ぐ必要はありません。(とはいえ再生数はモチベUP!)

この目的をはっきりさせた上でSNSに取り組まないとフォロワーを増やすことにやっきになって本来の目的を失ってしまうので目的と手段を見誤らないようにしましょう。

まず最初に黄金ルートの結論

黄金ルートはたったの3ステップです。

①You Tubeから始める
②You Tube動画の切り抜きをTik Tokに投稿する
③Twitter、Instagramで撮影の裏側を発信する

黄金ルートをかんたんに説明すると上記③ステップになります。
それぞれのステップの詳細を説明します。

①YouTubeから始める

なにから始めるべきかでいうと今はYouTubeからがベストです。
You Tubeは動画で編集も必要になるので一番ハードルが高く思われがちですがその分のインパクトは強力で、その分YouTubeを攻略してしまえば他のSNSを伸ばすのはかんたんです。

またYouTubeは他SNSと比べて非常にユーザー数が多いのでその分目に留まるチャンスが多くあります。

YouTube:6,500万人
Twitter:4,500万アカウント~
Instagram:3,300万人~
Facebook:2,600万人
Tik Tok:950万人

そしてYou Tubeから始める理由はエンゲージメントの深さが圧倒的だからです。
メディアの特性上YouTubeで視聴されるコンテンツは他SNSより視聴時間が長いためエンゲージメントが深くなります。

エンゲージメントが深いということはお客様との心の距離が近いとも言えるのでこちらの意図したメッセージが好意的に受け取られる可能性が高いです。

ただし、注意する点としては発信側と視聴者の間には大きな溝があることを認識することです。

どんなに発信側が面白い動画だと思っていてもお客様にとってはつまらない動画だと思われることがしょっちゅうです。
そのためなにが当たるかわからないというマインドを持ってまずは100本動画を投稿してください。

いきなりハードモードな提案ですが実際それくらいやらないとなにが正解かわからないのがSNSの難しさです。

逆に100本ほど投稿を重ねるとどの動画が視聴者受けがいいのか分析できるようになります。視聴者受けがいい動画はそのチャンネルを視聴者が見る理由であり、求められている動画です。

あとは視聴者が求めている動画を投稿し続けることができればファンがどんどん増えていきます。
ただし、視聴者の心は常に変化していくので視聴者受けがいい動画を投稿し続けながら新たな企画も投稿し続けることが重要です。

まず100本は投稿するというマインドを持って動画のネタを考えることで動画のバリエーションを多く考えられるというメリットもあります。
これはあまりおもしろくないんじゃないかと投稿者が思っているネタでも視聴者にとっては受けがいい動画になる可能性もあります。

投稿側と視聴者の間にある溝の事例

おもしろい事例があったのでご紹介します。

チュートリアルの徳井さんのYouTubeに関するインタビュー記事ですが、

徳井:実は1本だけ『同期の次長課長河本君にギャグをもらう』っていうお笑いに振った動画を上げたんです。「キャンプや料理の動画ばかり上げてて申し訳ないな。お笑いもせなな」って。でもコレが8万回再生っていう。「僕のお笑いは、こんなにも興味持たれないものなのか!?」ってなって。

徳井さんはお笑い芸人なのでお笑い系の動画が求められているかと思いきやお笑い系動画は全然再生されず、徳井さんのYouTubeチャンネルではソロキャンや、ひとり暮らしのおっさんの日常系Vlog動画が人気です。

自分の強みと視聴者が求めている動画が異なっていたことがよくわかる事例です。これもかなりの数の動画を上げたからこそわかった分析結果ですね。

もう一つ事例を上げるとまたお笑い芸人さんの事例で申し訳ないのですが、狩野英孝さんのチャンネルも非常に参考になります。

こちらの動画を見てください。

しずる村上純とトーク!あの頃は若かった…レッドシアター終了の裏話も
視聴回数:32,654 回

こちらの動画はお笑い芸人しずる村上さんとの有名人同士のコラボ動画ですが視聴回数を思うように稼げていません。

EIKOがはじめしゃちょーと「PUBG: NEW STATE 」でコラボ第2弾!!
視聴回数:49,421 回

こちらの動画も大人気はじめしゃちょーさんとのコラボですが、視聴回数はあまり多くはないです。

それに比べて狩野英孝さんのチャンネルではゲーム実況動画が人気でかなりの視聴回数を稼いでいます。

【#1】狩野英孝デッドバイデイライト神プレイ集【勝手に斧振らないで】
視聴回数:2,605,037

また狩野英孝さんはくせがありすぎる歌ネタも人気コンテンツになっています。

クセがあり過ぎるコラボ 365日の紙飛行機 遠藤×狩野
視聴回数:2,079,445 回

この事例からもわかる通り狩野英孝さんのYouTubeチャンネルの視聴者は狩野英孝さんのゲーム中のリアクションや歌ネタが見たいからチャンネル登録をしていると推測されます。

投稿者が伝えたいことと視聴者がそのチャンネルに求めていることにはギャップがあることがわかります。

②YouTube動画の切り抜きをTik Tokに投稿する

YouTubeを始めたら動画の中のおもしろいポイントや続きが気になるポイントでカットしたショート動画をTik Tokにも投稿してください。

他SNSではなくなぜTik TokかというとTik Tokはタイムライン上にランダムに表示されるため見てもらえるチャンスが格段に多いためです。

TwitterやInstagramは#で検索されたり、シェアされることで初めてフォロワー外に情報が届くことになりますが、Tik Tokはランダムに表示されるため始めたばかりでもフォロワーを獲得していくことができます。

そして気軽に♡=いいねボタンを押すことができる仕様になっているためバズる可能性も高いです。

さらにYouTubeを始めているのでその切り抜きを投稿するだけでいい手軽さも魅力的です。

またTik Tokは一昔前はカワイイ女の子がダンスしているSNSというイメージを持たれていましたが、今はその視聴態度の気軽さからユーザー数をかなり伸ばしています。

Tik Tokを見ている方はわかると思いますが一度見始めると気がつけば長時間見てしまう中毒性と手軽さがあるのでこれからのユーザー数の伸びが期待されているメディアです。

最近はTik Tokで人気が出てその後YouTubeを初めると最初から登録者数を稼ぐYouTuberも現れています。

例えば、YouTube登録者数134万人の大人気なこなこチャンネルはTik TokでバズったことからYouTubeを初めて大成功しています。

またYouTube登録者数52万人の「もーりー【アホと弟】」というYouTuberもTik Tokでアホなもーりーの動画人気になりYouTubeを初めると投稿本数2~3本程度で20万登録者数を獲得しているYouTuberです。

もともと芸能活動もしていたようですが、Tik Tokで注目されたことでテレビでの露出も増え、auのCMソングを担当するまでになりました。

Youtubeチャンネル登録者数99万人の「Kevin's English Room / 掛山ケビ志郎」もTik Tokのショート動画が人気でYouTubeチャンネルの登録者数を伸ばしています。

https://www.youtube.com/c/KevinsEnglishRoom%E6%8E%9B%E5%B1%B1%E3%82%B1%E3%83%93%E5%BF%97%E9%83%8E/featured

また#ざっきーとゆってぃーのYoutubeというチャンネルもTik Tok発で登録者数8.6万人のYouTuberです。

#ざっきーとゆってぃーはネタ動画も多くありますが、彼らは会社員で人事を担当しているので会社のブランディングが真のSNS活動の目的です。

企業がSNSをやる際の参考になりますね。

以上のようにTik Tokを組み合わせることでチャンネル登録者数を伸ばしにくいYouTubeも伸ばすことができます。一番難しいYouTubeを始めると他SNSでの展開もやりやすくなります。

③Twitter、Instagramで撮影の裏側を発信する

YouTubeをTik Tokは動画を撮影する必要があります。撮影したら撮影内容全てを動画にするのではなくカットする部分も出てくると思います。

その裏側の様子をTwitterやInstagramに投稿していきましょう。撮影の裏側は普段は見ることができないので視聴者の興味を引くことができます。映画でもNGシーン集や撮影の裏側のコンテンツがDVDの特典で収録されていることがありますよね。あんなイメージです。

またTwitterやInstagramは日常の姿を投稿するのに向いているので視聴者に親近感を与えることができます。特にTwitterは企業のアカウントでもいわゆる中の人のアカウントが人気だったりします。アンオフィシャルな雰囲気がウケているんでしょうね。

例えば花王が運用しているTwitterで「花王アタック(お洗濯全般)」は洗濯に絡めて様々な投稿がされていてフォロワーとのコミュニケーションも積極的に行っています。

またドン・キホーテのTwitterアカウントのこの投稿はお客さんが実は思っていたことを企業が言っちゃうというぶっちゃけ発言で大きな話題を集めました。

Twitterでは人気#に乗っかってユーザーが投稿するトレンドがあるのでそこにうまく乗った好事例ですね。

こういった投稿は企業とユーザーの間にある溝を大きく飛び越えることができるので積極的に狙っていきたいポイントです。

動画ではなく写真やテキストのみでトレンドに乗ることもできるので手軽ですしね。

理想のSNS運用体制

ここまでSNSで成功する黄金ルートの話をしてきましたが、その運用体制はどうするんじゃいと思いますよね。

今までご相談いただいた中でこれは成功するな、いやーそれじゃあだめだろうなというパターンが見えてきました。

成功する運用体制は「小さい規模で自分たちだけで始める」です。反対に失敗するパターンは「予算をかけて外部に任せる」です。

小さい規模で自分たちだけで始める

SNSは自社の写し鏡です。SNSで見せる顔は会社毎に全く異なります。またSNSを運用していくにあたってキャラクターを無理に演じてしまうことが最もやってはいけないことです。

外部の人間に任せてしまうとキャラクターが上手く成り立たなくなってしまいます。

また自分の本来の姿と違うキャラクターを演じてしまうといつか無理が出てきます。本来の姿とSNS上でのキャラクターが異なると投稿内容がブレてしまうのでいつか上手く回らなくなるタイミングが訪れます。(憑依レベルでキャラクターを演じられるなら別ですが、、、)

さらにポイントになるのが小さな規模で始めることです。まず100本やってみましょうと言ったとおり、最初は何がウケるのかわからないまま始めることになります。

何がウケるのかわからないのに最初から予算をかけてしまうと思っていた結果にならなかった時に修正ができなくなります。予算をかけている分、後戻りできなくなるからですね。

だからこそ最初は自分たちで小さな規模で始めて小さな修正を積み重ねていくことが重要になります。ここでSNS運用の経験を高めていくことである程度の規模になってから外部に任せることになった際にアカウント運用のハンドリングができるようになります。

自分たちでやっていた経験から方向性をある程度見通せるようになるので外部のパートナーに言われることが正しいのか判断することができます。言われるがままで始めてしまうと思っていたより予算がかかってしまったりしまうので自分たちで運用のハンドリングを取れることは非常に重要です。

予算をかけて外部に任せる

現実的に日々の業務にプラスしてSNSアカウントを運用するとなると工数を割くことができないこともあると思います。外部にSNS運用を最初から任せるのであれば自社でやるべきこと、外部に任せることをじっくり検討した上で始めるべきです。

自社でやるべきことはアカウントの方向性を決めること、キャラクターの性格を決めることです。ここだけは外部に任せるべきではないです。

なんとなくうちの文化とはずれているよね、とか上手く言語化できないけれど社員であれば認識できている領域もあると思います。その言語化できない領域がSNSアカウントの性格になっていくのでここだけは頑張って自分たちで設定してみましょう。

外部に任せるべきポイントは

①編集
②投稿に関わる実作業
③アカウントの分析
です。

編集は自社だけではできないこともあるのでそこは経験豊富な外部に任せてもいいと思います。ただし、最初の数本はしつこく外部パートナーと修正を重ねて認識を合わせることが重要です。

どこで何色のテロップを出すのか、ツッコミテロップを入れるのか、色味はどうするのかを決めることで動画に統一感が生まれて視聴者もすんなり動画に入ることができます。

中田敦彦さんのYouTube大学の基本コンテンツは中田さんが情報が整理されたホワイトボードの前で身振り手振りをつけて話すという構図が確立されています。

構図が確立されていることで動画の見方がひと目でわかって同じシリーズだということがわかります。

この構図のパターンができれば編集を外部に任せてもある程度イメージどおりの動画が上がってくると思います。

②投稿に関わる実作業については誰がやっても同じ作業が多いので外部に任せても問題ないでしょう。
タイトルと説明文を一覧にしたシートか何かを外部に渡してあとは自動的にやってもらうイメージです。

③アカウントの分析は競合チャンネルと比較して自社のアカウントはどうなのかを外部に分析してもらうことをおすすめします。YouTubeであればカムイトラッカーというツールがおすすめです。

https://kamuitracker.com/

気になるアカウントがあればどのタイミングで登録者数が伸びたのか、動画毎のエンゲージメントなどを見ることができます。

つい自社の思い入れがあるアカウントに都合が良いように捉えてしまうこともあるので主観が入らない外部パートナーに任せて冷静に判断することが重要です。

自社SNSアカウントの運用はできないけどSNSを使いたい

ここまでSNSで成功する黄金ルートを解説してきましたがそこまで工数が割けない、だけどSNSを活用していきたいのであればいわゆる「案件」としてインフルエンサーに投稿してもらうのが手っ取り早いです。

あくまで単発の投稿依頼になりますが、自社でイチからSNSアカウントを育てるよりももうすでにファンがいて自社と親和性が高いインフルエンサーに投稿を依頼するほうが成果が出るのは早いです。

実際年間100本インフルエンサーに案件を依頼するという目標を立てているブランドもあります。

それなりのコストもかかってしまいますがSNS上に自社を露出することができるので効率はいいですね。

ただし、あまり親和性が高くないインフルエンサーを選んでしまうとブランド毀損につながってしまうこともあるので気をつけましょう。

実はこれまで相談頂いた中でも自社でSNS運用するより案件としてインフルエンサーに紹介してもらうほうがいいんじゃないでしょうかと思うことのが多いです。

最後に

SNSで成功するイメージが持てたでしょうか?
かなり大変だなと思ったでしょうか?

実際にがっつりSNSに向き合うと乗り越えないといけない壁が多く感じかもしれませんが試行錯誤していく道のりはあーだこーだやりながらけっこう楽しいですよ。

発信力がつけばそこから展開を作りやすくなるのでビジネスの可能性が広がります。
YouTuberも楽して稼いでいるイメージがあるかもしれませんがその裏側には相当な苦労と工夫があります。

なにをするにしても成功するには長い道のりをコツコツと続けることですね。

そして無理なキャラクター設定をしないことです。
いつかキャラクターにとらわれてコンテンツを作ることに疲れてしまう前に本来の自分に近い姿でSNS活動ができるといいですね!

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