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小さな山の中で家具職人をしている若者の話⑥梅雨時の対処法-前編-ついでに上司の武勇伝も対処

前の話↓


気温と共に湿度も上昇、本格的な夏の訪れを前に梅雨がやってくる。

山の中というのは、マイナスイオンがあるなんて言うけれど、本当に湿度が高い。

工房の湿度計は冬でも大体70%を超えているのだが、雨が降れば振り切ってしまうので、梅雨は常に”計測不能”である。

そんな梅雨時に気をつけなければいけないこと。


一、豪雨による川の氾濫
二、天敵ヒルの襲来



まあ、襲来というのは少し盛りすぎかもしれない(笑)

私が来てから川が氾濫したことは幸い無いのだが、年に一度や二度は川が増水し工房まで辿り着けない事がある。

なにせ、工房へ向かうまでの道のりは水の上を走るというアドベンチャー。

川が増水すれば、さすがに四駆でも渡ることは不可能だ。
そんなことで川に流されたら最後、車から脱出も出来ず結果は目に見えている。


なぜ仕事に行くだけで命を賭けなければならないのか?
この疑問に答えなどないのだけど。


大雨で仕事に行けないならまだマシ、自宅で事務作業でもすれば良い。
最悪の事態は、出勤したは良いが豪雨になり川が渡れない。
家に帰れなくなるということだ。


シショーはこの道もう20年以上になるが、昔大雨が続いて3日間工房から出られなかったことがあるそうだ。

今一度おさらいしておくが、工房には電波も水もトイレも無い。


上司の武勇伝なんてものは、”さしすせそ”で対応しよう。

さすがです!
知らなかった!
すごいですね!
センスがありますね!
そうなんですね!

自分まで同じように無理をすることはない。
若者たちよ、共に令和を平和に健康に生き抜こう!


私は川が増水して工房に閉じ込められるなんて御免だ。なので、雨が強まってきたら川の様子を気にかけておかなければならない。

水が濁ってきたら危険のサインだ。

川の水位の変化は後半にかけて急勾配になる。『増えてきたな』と思ってから『やばい!帰れない!』までの時間がとても短いのだ。

ちょっとヤバそうだぞ、と思ったら
仕事は投げ捨てて撤収!これ鉄則。


台風や梅雨の時期は要注意!



ヒルについては後編で。


続き↓

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