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釜山の歴史をめぐる(釜山博物館と近現代歴史館)

こんにちはー

今日は釜山3日目。
釜山の歴史を巡る日です。


前回の記事はこちら


8/14(水)

朝ごはんは、カルグクス。
そろそろ疲れてきてお腹に優しいものが欲しくなる。

🍚 釜山五食目:カルグクス(기장손칼국수キジャンソンカルグクス)

[NAVERマップ]
부산 부산진구 서면로 56

市場のような一角にあるので少し見つけにくいかもしれないけれど、観光客が結構入っている。

店内、一人客にも優しい仕様。

一人席もある

メニューはとってもシンプル。
右から、キンパ、冷たいカルグクス、ビビンカルグクス、手作りカルグクス。
わたしたちは、あったかい手作りカルグクスとキンパにした。
(なんかほんとどうでもいい話だけど、キムソクジンさん入隊中に毎日彼の食べている軍のメニューを書き写していたおかげで食べ物のハングルだけはすごい速さで読めるwww)

物価高のご時世、安い方だよね。

来ました。

うどん風

春菊たっぷり!
春菊大好きなので、嬉しい。
癖の強い葉っぱ大好き!

カルグクスにフォーカスオン

赤い唐辛子かかってるけど、全然辛くなくて、スープも濃くないし、最後の1滴まで飲めちゃう勢い。
日本人にも有名なお店なので、日本人や外国人観光客多めで気楽に入れる。

疲れてきた朝とかに、あったかくてシンプルなスープは最高。
(なんか、疲れてきた疲れてきた、って何回も書いているんだけど、その理由は帰国日に明らかになるのである)

お腹も満たされたので、本日の目的地へ向かう。


■ 釜山博物館

[NAVERマップ]
부산 남구 유엔평화로 63

朝ごはんを食べた西面(ソミョン)からはバスで30分ほどのところに釜山博物館がある。

結構大きい
庭も綺麗に整備

建物は古い感じだけれど、中に入ると案内の人がいたり最新の使いやすいコインロッカーがあったりする。
荷物を持っていたら、案内の人がロッカーあるよ、って親切に教えてくれた。

だけど暑い日に長いアプローチはしんどい

はい、今日も古墳時代から始まりまーす。
当たり前なんだけどね。

海が近いから貝の装飾品が多い

新羅のにっこり瓦を見てから、気になる瓦。
落雁みたいで美味しそう(違う)。

瓦が気になる

釜山にも実は古墳があって、古墳の写真を見ていたら説明員さんが近づいていて、古墳について説明をしてくれた。

「日本の古墳もこういう感じですか?」と聞かれたので
「日本の古墳は山みたいな感じ?」
とカタコトの韓国語で会話をする。
すごくたくさん説明して下さったのに、あまり理解できなくて無念。

あと、朝鮮戦争の際に釜山に臨時首都があったんだけど、その時に大統領官邸として利用していた建物の写真があった。
「今もありますか(建物)?」
と聞いたら、今でも記念館として見ることができるんだそう。
日本統治時代に日本人が建てたものだ、というようなことも説明してくれた気がする(ぽやぽや)。なので日本式の建物である。


今回は時間がなくて(ちょっと暑すぎて)行かなかったけど、次回は行ってみたいと思う。
場所だけメモしておこう。

[NAVERマップ]
臨時首都記念館
부산 서구 임시수도기념로 45


資料館や博物館に行くと、避けては通れない日本統治時代。

これは名所の写真集らしい
京城 日韓書房と書いてある

観光地として、日本国内からずいぶん旅行に行った人がいるらしい。
というか、そういう呼び込みをしていた。
東莱温泉なんかは有名で、なんの悪気もなく「熱海に行こう」「そうだ京都に行こう」みたいなノリのパンフレットが並んでいた。

あと、あまり知られていないかもしれないけど、今釜山タワーがあるところには神社があった。
で、これは司馬遼太郎の『街道をゆく2 韓のくに紀行』でも書かれていたと思うけど、統治時代に作ったわけではなく、江戸時代に対馬藩の倭館がこの近くにあって(倭館というのはいまで言う大使館みたいなものなのかな?)それで、神社を龍頭山(釜山タワーのある山)に作ったんだそう。
龍頭山神社、という名前だったみたいで、1945年に日本が敗戦して、取り壊されたそう。

龍頭山神社

太平洋戦争末期の際には、日本国内と同様、韓国内でも少年兵を募集していた様子がわかるポスター。

出陣前にお酒を飲んだ盃などもあった

このあとは太平洋戦争が終わった後、そして朝鮮戦争が始まり釜山に避難民が大勢きて、臨時首都になった時代の展示があった。
(で、この辺りは次の資料館で見たので割愛)

博物館の中に、アジョシが一人でやっているとても味わい深いカフェがあった。
またもやレモンエイドを飲む。
アイスアメリカーノをもう飲みたくなくなっているw

韓国は博物館や美術館が無料なので、中に入ってこういうカフェでお茶しているアジョシアジュンマたちがたくさんいる。
アジュンマというかハルモニが三人くらいでお茶していて、追加でポップコーン頼んでてカフェの中が急に映画館の匂いに。

カフェのアジョシはとても親切でポップコーンを席まで運んであげていた。

柑橘系の飲み物美味しい

少し休憩して、次の目的地へ。

釜山近現代歴史館

の一階にあるおっしゃれーなカフェ。

☕️ カフェ(CASA BUSANO)

このカフェと歴史館のあるところの建物なんだけど、旧韓国銀行釜山本部と日本統治時代に東洋拓殖株式会社釜山支店として作られたものだそうで、すごく重厚。
良い悪いは置いといて、この時代の日本人はどっしりがっちりしてでも細部はモダンなで、長く使えそうな建物をたくさん建てたな、と思う。
モダニズム建築、と言うそう。
韓国の方たちがこうして残してくれて(日本式の建物はほぼ壊された中)、歴史を伝える資料館として使い続けてくれているのは素晴らしいし頭が下がります。
(余談:建築に詳しくないけど、いま大阪万博で作っている謎の石をぶら下げた日除け?とか、素人目に見てもあれは何だろう?ってなるよね)

外観も良いですね
おしゃれなカフェ

まずはお茶をしながらパンフレットを眺める。

パンフも凝っている

この日は、8/14ということで翌日に光復節を迎えるとなると、近現代歴史館に行くのはまぁまぁ勇気がいる感じだったのだけど、”日本人と日本国(大日本帝国)は別のものである”、というのは韓国人の方が持っている感覚じゃないかな、と感じた。

ちょっと脱線したまま書くと、
けーぽ界隈でも、国を批判されるとまるで自分を批判されたように感じて、やれあのアイドルは反日だとか日本のファンが嫌いなんだ、みたいに思う人がいる。
そういうタイプの人に多いのは、会社=アーティスト、というもの。
最近のにゅじちゃんの件でも、勘違いしているファンを多く見た。
二項対立も好きだし。
この組織やなんかと個を同一視する感じ、気をつけないと色々危ないなと思う。
組織ではないけど、例えば仕事で何かミスをした時、そのミスを指摘されているのに、自分自身を責められた(否定された)と感じてしまう人は、仕事と個人をないまぜにしてしまっていて、大変しんどくなると思う。

なので、何かしんどいな、みたいなことがあった時に、それが本当に”わたし個人”としてしんどいのか、組織みたいなものと自分を同一視してしまっていてしんどいのかを見極めた方が良いなと感じている。

すごい脱線した。歴史館に戻る。

■ 釜山近現代歴史館

[NAVERマップ]
부산 중구 대청로 112

ちょっと途中の展示は撮影してないんだけど、ここだけ。
出征日の丸に、花郎道と書かれていて、これは多分武士道みたいなものだろう。
新羅時代に花郎という文武にたけ日本でいう武士のような位置付けの青年たちがいて(BTSのテヒョンさんが出たドラマでも有名ですね)それのことかな?と思う。

どういう思いで、どんな風に出征したのかは、想像になってしまうので書かない。だけど、繰り返してはいけないことだけははっきり分かる。

この歴史館も、説明員さんがいたようでちょっと話したさそうにしていたみたいなんだけど(わたしは気づかなかった)、お話できなかった。

この一言で、どれだけ待ち望んだ解放だったであろう、というのは想像できる。
8.15 光が復活した日。

このあとは、何となく釜山タワーに向かう。

いつも見るだけで登らない釜山タワー。
ここに昔神社があったのか、と思うと不思議な感覚になる。

夕飯は近くのケミチブ。
みなさんご存知ケミチブ。

🍚 釜山六食目:ナッコプセ(手長ダコ、ホルモン、エビの鍋)ケミチブ本店


[NAVERマップ]
ケミチブ本店
부산 중구 중구로30번길 21-1

いや、ほんと疲れてしまっていて、たくさん気になるお店をチェックしていたのに、行く元気が出てこなくて、近くにあって日本人御用達で味も保証されているこちらへ。
5時くらいに行ったから空いてて3組ほどしかいなかったんだけど、全員日本人だったもんね。

よーく混ぜて食べてって言われた(混ぜる前)

ソジュも半分しか飲めなかった!これは一大事!

夏パッケージのデソン可愛かったな

で、ホテルに戻った。
ホテル近くを少し散策したんだけど、やはり暑くなければこの屋台街行きたかった!
料金だけちらっと見に行ったら、料理はどれも一皿2万ウォンくらいでお酒は5千ウォンくらい。
午後3時くらいになるとここにゾロゾロお店が集まってきて、深夜1時くらいまでは光っていた(ホテルの部屋から物欲しそうに何回も見ちゃった)

屋台街、昼は駐車場

屋台街は、宿泊したこちらのホテルの真ん前
釜山は、あと西面のロッテ百貨店の裏とか、国際市場の方とかにも屋台があるのかな?


[NAVERマップ]
부산 영도구 봉래나루로 82

釜山宿泊最終日の夜。
もう明日は帰国日だ。

(つづく)

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