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あえてアウェイに行ってみる

こんにちは!

昨日は文学フリマ東京でした。ブースに来てくださった皆さま、お買い上げくださった皆さま、ありがとうございました!
そして、行きたかった!と気持ちを寄せてくれた皆さま(またの名を生き霊の皆さま)も、本当に嬉しかったです。

今日は感想をば。
いや、ぶっちゃけ怖かった!(笑)
怖いって言うなや、って感じだけど、怖かった!
だって、みんなちゃんとしてるように見えるんだもの〜ちゃんと店の名前がわかるような看板用意してさ、名刺とか、フリーペーパーも用意してて、しばらくアウェイすぎて呆然としていました。心臓が痛かったです。

一番しまった!と思ったのは、値段です。
周りの皆さんが1000円未満の価格帯だったんですね。うちの可愛い喫茶柘榴って1800円じゃないですか、もう圧倒的に高い!

しかも隣のブースに来ていたお客さんが
「価格設定大事だよねー」
と言ってるのが聞こえてしまい、あぁ、もうこれは売れんな、と。

でも、足を止めて話を聞いてくださる方に、こんなふうにこだわって、こんな感じの内容でってお話しすると、興味深く聞いてくれる人が多くて。
そのまま買ってくださる人もいて。本当に嬉しかったです。

今日は「あえてアウェイに行ってみる」というテーマで書いているんですが、わたしは2017年くらいから一箱古本市に出て、そこで知り合いの方も沢山できて、そのあとは結構知ってる人が多い一箱古本市に出ることが多かったんですね。
それはとても楽しいし楽ちんだけれど、自分のことを知らない人がいるところに行ってみようかなってちょっと思うようになって。
例えるなら、伝統市場に行ってみるキムソクジンみたいなもんですね(喩えが伝わりにくい)。
挑戦というとかっこいいけど、そんな立派なものじゃなくて、ふわっとそう思ったという感じです。

それで、少し前にあった箱根のマルシェと、この文学フリマに出ることにしたんです。
箱根の方はお知り合いの方が声をかけてくださったので、完全アウェイってわけじゃないんですけど、文学フリマは実は自分も一回も行ったことないままの参加なので”THEアウェイ”でした。

結論から言うと、多分一回でも行ってたら、勝手に自分にはアウェイだなーってなって今回出ることはなかったと思います。でも、今回出てみて、次も日程があえば出てみたいなって思いました。
で、さらにもう一つ大切な気づきとして、価格は周りを気にせず自分の価格でいいんだ、ということでした。

「価格設定大事だよねー」の言葉に気持ちがぐらつきそうになったけど、物語も大切に書いて、インクも印刷会社さんに特色で作ってもらってこだわった作品じゃないですか。
わたしが大切にしてあげないで、誰が大切にしてあげるの?って。
価格設定は、もちろん大切です。
でも、薄利多売とか、持ってけドロボー状態で本を渡しているのを見ると、わたしは、あくまで私感ですが、本とそれを作った自分自身にも可哀想なことをしているかなって思うんです。

何もないところから、言葉で何かを表現して、それを印刷して形にするってすごいことでしょ?
自分の言葉と作品を、価格という意味でも大切にしてあげたい。
無から何かを生み出す人(クリエイター、作家、ボディセラピストとか美容師さんとかも似てるかな?)の価値を自分で下げちゃダメだなって。

自分の作品や提供するものの値段を決める時に、安くしようかなっていう気持ちになったら、その動機を一旦よーく見つめてみるのが大切かもしれないと思いました。

確かに、わたしたちの作るものは生きていくのに必要はないかもしれない。
食料品や燃料やらが上がる中で、生活に必要なお金の余った部分で買ってもらえるのが、わたしたちの作るものかもしれない。だから、買ってもらえるように値段を下げたくなるのも分かる。
でも、それがどこに繋がっているのか、ということを考えないといけないなとも思うんです。
真面目かよ、だけど(笑)。真面目なんです。

今回、アウェイに行ってみて、良かったなって思いました。
あと、自分の作品を説明するのって楽しいですね!
普段は人の作った商品を売ってるので、うまく説明できなかったり心も入ってなかったり(おいコラ)することも多いんですけど、すごくいい経験でした。

そして、本当に大切だったのは
他人と比べない
これに尽きました。しかも他人と否が応でも比べがちな環境で比べないという、なかなか難易度の高いやつですが、すごく今回勉強になりました。やればできる!

最後に、ジャーマネと打ち上げで食べた羽付き餃子の写真をアップして終わりますが、引き続きマガジンで収支の話をするので、マガジンご購読いただいている皆さまはぜひお付き合いくださーい!

蒲田の「歓迎(ホアンヨン)」の羽付き餃子、とっても美味しい

『喫茶柘榴』はBASEでも販売しています(急な宣伝)

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