ちいさい市、ありがとう
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「あたりまえのような顔をして」
いつも見ている景色が
実は初めての景色だとしたら
この憂鬱な曇り空を
初めて目にしているのだとしたら
そのグレーの美しさに
わたしたちは新鮮な感動を覚えるのではないか
美味しいと感じながらも
何も言わずに食べることと
きちんと美味しいと口に出してみること
その2つは全然違う
わたしたちはつい
続いていくものに無関心になる
あたりまえのことに無感動になる
それでもふいに
この日常は終わるかもしれないし
明日からはグレーの空は
見られなくなるかもしれないし
食べ物を美味しく感じられなくなるかもしれない
だからわたしは
自分の心の揺れ動くさまを
柔らかい日差しがガラス戸を通して揺らめくさまを
きちんと見つめていたいのです
美味しいものを食べた時は
美味しいと言いたい
毎日見ているような景色でも
美しければ美しいと言いたい
当たり前のような顔をして続いているものたちに
敬意と優しさを送りたいのです
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と突然の詩で始まりましたけども、こんばんは。
「ちいさい市」が昨日無事に終了しまして、InstagramとTwitterでは取り急ぎのお礼をしましたが、なんだか色々なことを感じた一日だったので、少しnoteも書いてみようと思います。
<自分らしくいられる場所>
普段は色々あるけれど、たまにでもいい、どこかに一か所でも自分らしくいられる場所があるのなら、それはとても大きな希望だと思うのです。
わたしも最近、祖母のことで「死」という逃げられないものについて考えさせられていますが、そういうちょっとヘビーなことも含め、わたしたちが生きていくときには、きれいごとだけでは済まないような、「よいしょ」と頑張らないといけない時が沢山あります。
そういう風に「よいしょ」と頑張っていても、ここに遊びに来たら、この人たちに会えたら、なんだか自分らしくいられる。
昨日の「ちいさい市」はわたしにとっても、来てくださった方にとっても、そういう場所だったような気がしました。
<会いたい人にはちゃんと会える>
そして、会いたいなーと思っている人たちに、もれなく会えるという魔法の場所でした。
はちゃめちゃブックスのsioさんに初めて会えて、一箱古本市仲間が来てくれて、いつもSNSで会話をしている愉快なみんな(すまん、そんな一括りで)も、ずーっとその場所にいてくれて。
会いたい人リストみたいなのが心の中にあって、それを誰かがちゃんと見てくれていて連れて来てくれたような気がします。
だから不思議と、(会えて嬉しい)という気持ちの中に(会えると思っていたけども)という謎の確信がありました。
<準備がストレスフリー>
最近「ティール組織」という組織論の話をチラッと聞いたのですが、マネジメントもなく、リーダーもなく、中間管理職もなく、1つの組織がまるで1つの生命体のように自然と意思決定していく…(間違っていたらごめんなさい)。
そんな進化型の組織論があるらしいのですが、昨日のわたしたちは、結構そんな感じでしたよ(自画自賛)
最先端!でした。
個々が得意なことをして、空いた時間があれば手伝って、ディスプレイの得意な人が自然とそれをやって…。
準備の時間がストレスフリー!これってとてもすごいことだと思います。
もしかしたら同じような魂のグループを(阿部サダヲのバンド名みたくなったな!)集めてみたら、自然と最先端の組織論で述べられているような、そんな動きができちゃうのかもしれませんね。
<翌日の一人時間>
そんな楽しい市が終わって今日、みんな何をしているのかなーと思っていたら
けっこう一人の時間を楽しんでいるご様子(マンガ読んだり大野君のDVD見たり←人物特定できそう)
わたしも部署のみんなが海外出張で不在なので、一人で比較的のんびり仕事していたんですが、一人時間を楽しめるかどうか(会社で楽しむなよって感じですが)、一人で自分自身と対話できるかどうかが、楽しかった記憶をより一層引き立ててくれて、さらには新たなアイディアの源になる気がしています。
<東風凍を解く(はるかぜこおりをとく)>
2/4は二十四節季では「立春」で、季節を表す七十二候(しちじゅうにこう)では、「東風凍を解く」春の風が分厚い氷を溶かし始める、そんな日の始まりでした(個人的に七十二候の詩情たっぷりな感じがとても好きです)。
向き合っているものは大変なことも多いけれど、分厚い氷をも解かし始めるような春の気配を昨日は感じましたね。
さてさて、少し長くなりましたけれど、以上でわたしの「ちいさい市」の感想を終わります。
来てくださった皆様に心から感謝いたします。
最後まで読んでくれて、ありがとう!
では、また!
おまけ
この写真好き
賑わう店をこっそり覗くわたしPhoto by 雨1
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