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【完結】【加筆・修正ver】杉藤 俊雄 は××したい

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杉藤 俊雄 は××したい を加筆修正して1本化しました。 アーカイブと混同して ややこしいかもしれませんが、ご容赦していただければ幸いです。 エブリスタでマルチ投稿しています。 …
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2022年2月の記事一覧

【加筆・修正ver】杉藤 俊雄 は××したい_43_高校生編 09

【加筆・修正ver】杉藤 俊雄 は××したい_43_高校生編 09

「君たち、こんなところでなにをしているんだい?」

 声をかけられて、大川くんの意識が現実に引き戻された。甘い夢を否定するかのように、前方から自分の方へ駆け寄ってくる警察官が一人。年齢はぱっと見て二十代ぐらい。

 朝靄が立ち込める山道。脇に流れる川の音がどこか不穏に聞こえるのは、自分が今、とても不安に駆られているからだ。だってタイミングが絶妙だから。まるで二人がここに来ることを見越してきたかのよ

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【加筆・修正ver】杉藤 俊雄 は××したい_44_高校生編 10

【加筆・修正ver】杉藤 俊雄 は××したい_44_高校生編 10

 結論から言うと、大人たちから思いっきり怒られた。

 僕が杉藤家であることを差し引いても、かなりのマイナスで不興を買ってしまった。

 なんで、勝手にいなくなったんだ!

 と怒鳴られれば

「起きたら大川くんもいなくなったって聞いて、いてもたってもいなくなった」

 と怒鳴り返すように言い、長く伸ばした前髪越しに瞳孔が二つに割れた瞳をぎょろつかせる。

 そして、友達と一緒にバラバラに散って僕

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【加筆・修正ver】杉藤 俊雄 は××したい_45_閑話 03

【加筆・修正ver】杉藤 俊雄 は××したい_45_閑話 03

 1999年から2000年に変わって数ヶ月。

 もしかしたら、2000年に切り替わった瞬間に衝撃的なことが起きて、この世界は良い方向に変わっていくんじゃないか。そんな期待は、日々裏切られ続けて福田は疲れていた。

 園生緑によって歪んだ愉悦を覚えて、燻ぶるような胸の痛みを誤魔化していても、人間は慣れてしまう生き物。結局痛みが勝ってしまった。

 もう、良いよね? 貴子。

 借りているアパートの

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