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書き出し用__アステリアの鎖

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休載してしまった小説をぼちぼちとかきあげるマガジン。 最終的には加筆修正バージョンをのこして、作業用の小話は消す予定です。
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2023年10月の記事一覧

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 402

「う……っ、こんな、こんなときにぃ……っ」  秘書の男は苦しそうに呻いた。口から涎をダラ…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 401

 回想の中でデオンは自問する。  自分は果たして、何になり果てていたのかと。  市街地の…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 400

 この世界は元々マナの乏しい時空に存在している。  ゆえに生み出された者は、病的な飢餓に…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 399

 上位世界で発見した亜神の情報は真っ白な巨岩だった。だが一枚岩ではなく、幾層の岩板が寄り…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 398

 彼らは義憤に震えていた。  この異世界で人類は虐げられ、奴隷の如く酷使され、搾取されて…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 397

 人類がこの異世界を侵略するには、亜神と天使を倒す必要がある。  さらに加えるならば、人…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 396

 元の世界に帰還すれば、肉体が自壊する。自分たちを含めた人類が新天地を目指すには、このデーロス事態が障害となる。残る手段は復讐を兼ねた侵略であり、人類によるこの世界の統一だった。  しかし、人類による一斉蜂起は前回失敗しており、今回失敗した場合は、人類はさらなる辛酸を舐めることになる。  亜神たちはもう聖杯を作ることができない。おおもとの素材となる無垢なる人間――デオンたちとは違った人体を改造されなかった人間を調達するには、種神に懇願するしかないのだ。  確かに、デオンた

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 395

 保守派はデオンたちに「月への移住計画」を持ちかけた。中立派は、自分たちが平穏に生きるこ…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 394

 スーパーロボット【ゼウス・エクス・マキーナ】を使い、復讐を果たすか。それとも果たさない…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 393

「だめだ、どうやら私たちは、元の世界に帰ることができない。だが、死ぬ方法は見つけた。それ…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 392

 あの頃はまだ、仲間がいた。  おぞましい奇跡によって復活した怪物どもは、自らを復活させ…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 391

――同刻。  あぁ、世界が燃える。  職場のバルコニーから平和な街を一望していたデオンは…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 390

「さぁ、魔王と勇者の復活さ!」  アレイシアが両手を広げると次々と空間から穴が開いて、そ…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 389

 アレイシアの言葉に、ファウストは翠色の瞳を見開いた。  彼女は言葉を信じるならば、勇者が魔王の力を手中におさめたどころの話ではない。  彼女が目的を達成し、魔王と共に遠くへどこかへ行くのは、多分、とても都合が良いことなのだろう。  だけど、だが。 「待て」  自分の中の消化しきれていない部分が声をあげる。  振り向いたアレイシアは、ファウストの顔に一瞬、複雑そうな表情を見せて言うのだ。 「あたしたちは、これである意味自由になれたのよ。あなたも好きに生きればいいんだわ