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書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 398

 彼らは義憤に震えていた。
 この異世界で人類は虐げられ、奴隷の如く酷使され、搾取されている。
 自分たちがユピテルという安全な場所にいることでの、いたたまれなさや罪悪感もあるのだろう。化け物に虐げられている人々を救いたい、そんな気持ちもあったのかもしれない。

 彼らは指摘する。
 聖胚となった自分たちは、不老不死の存在であるが普通の人間は100年も生きることができない。不老不死の強みを生かして、異世界を侵略するために時間をかけるのは分かるが、それは人間の発想ではない。

 彼らの主張にデオンは動揺する。
 復讐を追い求める欲求と、自身のアイデンティティが揺らいだ。
 自分は体を改造されたが、人間であると自認しているからこそ、デオンは人々をまとめ上げてリーダーとなり、ユピテルの王として、様々な思いを背負ってここまで来たと思ってきた。

 デオンの亀裂を広げるかのように、彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。彼らは訴える。

――そして、ついに、魔王が誕生した。

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