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中国・横店影視城に個人旅行で行ってみた。その3



旅行3日目

通信環境について

だいじなこと、いやもしかしたら中国旅行で一番たいせつかもしれないことを説明するのを忘れてました。
それはスマホとWi-Fi(とモバイルバッテリー)。
支払いをするのもタクシーを呼ぶのも地図を見るのもすべてスマホがないとできないことなので、この旅で一番たいせつなのは間違いなくスマホとその通信環境でした。
同志はiPhone、私はAndroid。中国のSIMはAndroidには適用不可なので、同志は中国SIMを日本で購入し、私はイモトのWi-Fiでモバイルルーターを容量無制限プランで旅行日数分借りました。イモトの中国向けWi-Fiルーターは他社よりも中国国内のカバーエリアが広く、問い合わせたところ横店のある東陽市でも問題なくつながるとのこと。全プランがGoogleやLINEを見られるVPN対応なのも安心。容量はいろいろ迷ったけれど、同志と2人で使うし(iPhoneの中国SIMではGoogleやLINEは使えないし、容量の多いSIMは高価なため)、とにかくほとんどの時間をインターネットに接続していたわけなので無制限プランを選んでよかったです。いちいち残りのデータ量を気にしてたら、旅が楽しめないですもんね。中国もホテルにWi-Fiはあるけれど、接続がうまくいかなかったりGoogle、LINE、Twitter(X)などを利用できなかったりするので、結局ホテルでも自分たちのルーターのWi-Fiを使って通信していました。
それだけにルーターの電池消費が早いこと早いこと! 毎日お昼にはもう電池が切れそうになるので、午後はモバイルバッテリーをつなぎっぱなしでした。なのでモバイルバッテリーも必須!
これらとは別に私は楽天モバイルのスマホも持っていきました。なんと楽天モバイルは、海外ローミングすれば楽天リンクからなら日本国内の電話番号への電話が無料でできたのです(2023年11月時点)。
これも後述しますが、アリペイとWeChatpayでの支払いは、決済するたびに登録したクレジットカードから毎回支払われる形。1枚のクレカで何回か支払いしたら、突然支払いができなくなってしまうことがよくありました(1枚のクレカにつきだいたい2~3日使うと使用停止になる印象)。これはクレジットカードの不正使用を疑ったクレカ会社が被害予防のためにとる対応。この使用停止を解除してもらうためにはクレカ会社の国内コールセンターに電話で連絡せねばならず、これに楽天モバイルのスマホが大活躍したのでした。
電話して最初の受付につながってからオペレーターにたどり着くまで短くても5分、長い時は10分以上待たされたので、料金がかかる場合は高額になりそうでとてもじゃないけど電話できないですよね。
最低でも3枚のクレカをアリペイとWeChatpayに登録して、現金もしっかり確保しておけば、1週間程度なら日本への電話無しでも乗り切れるかなと思いますが。そこは断言できないので、それぞれの判断で!
とにかく、スマホとWi-Fiは本当にたいせつなので皆さんもご注意を!
支払いは現金でもまったく問題ないので(自販機とタクシー以外)、
「可以现金吗?」(現金で支払えますか?)
これだけ覚えて行きましょうww


景区みっつめ:清明上河图

©横店影視城HP

この日はどんより曇り空。昨日の土砂降り雨はひとまず上がったけど、またいつ降り出すかわからない空模様。
善は急げとタクシーを呼んで清明上河图へ。

キタ~~~!!!


昨日買った3日間有効チケットを見せて入場すると、入り口右手に電動カートのレンタル屋が。1日借りて130元とのことなので、迷わず借りることに。ただし借りるときにはデポジット(保証金)を払う必要があるので、最初の支払いは200元以上したような…(うろ覚え)。帰りにカートを返却した際にデポジットは返金されます。あっちから返金を言われないときもあるみたいなので返金はお忘れなく! 簡単にカートの使い方を教わったところで、今日最初のショーが始まるから急げと送り出される。最高時速20kmない電動カートを全速力で運転し、園内奥手にある会場へ。
途中、『山河令』の「知己に遇えば山河も重からず」シーンの撮影地が見えたところで喜びの絶叫! しかし、ここは軽率に騒がず冷静にと写真撮影を自重(理解不能ムーブ)。ショー会場付近に適当に乗り捨ててあるたくさんのカートを横目に、まじめ日本人は道行く人の邪魔にならないよう小道を選んで駐車(小市民)。開始までまだ30分あったので、会場横手に広がるドラマでおなじみの商店街へ! 写真を撮る手が止まらない…。

ぎゃあああああああああああああああ…。
頼む、ここで暮らさせてくれ…。
うぎゃあああああああああああああああああ!!!
「知己に遇えば山河も重からず…」
ありがとう…ただ、ありがとうありがとう (号泣)。


この日は何かの撮影が行われていたので、小道具がそこかしこに準備されてました。白菜やら大根やら。同志は『陳情令』の温寧に思いを馳せ、大根を握りしめて写真撮影するなど。

ショーがすごい!

開演時間が近づいてきたので、同じくショーを見るらしい高校生の集団(うるさい)に舌打ちしつつ(大人げないふるまいの中年女性)、会場に入ってびっくり! なにこの広さ! この会場でちょっとしたファンミできるよ!!

でかっっ!

繰り返しになるけど、観光地のショーなんてほんとに期待していなかったので、会場規模、演者の人数、ショーの内容が本格的過ぎて驚きでした。このショーが各景区で毎日複数行われているわけで、その演者やスタッフの人数を考えたら、3日間チケットが520元は安すぎでしょ! 逆に申し訳ない!

スナックの売り子(おじさん)。ショー始まってるんだが…。
舞台が豪華すぎないか?
飛んだ!
また飛んだ!しかもみんなで…。

30分くらいでショーが終わると、すぐに次のショーが始まるとのことでさっそく向かうことに。ここらへんですでにショーの虜になった私。昨日のキョンシー・ショーを見なかったことを激しく後悔。
次はちょっとこじんまりした会場。それでも3~400人は入りそう。開演前のBGMに『琅琊榜』の梅先生のキャラソン(ED曲)と靖王のキャラソンが流れており、感極まりがちなおばちゃんたちは人目もはばからず熱唱。やっぱりこの旅は梅先生のお導きかしら!!! と運命を感じて涙ぐむ。

さっきよりは小さいけどそれでも3~400人は入りそうな会場。
こちらもなかなか手の込んだ演出。
すぐ飛ぶ!

こちらも大満足の内容。中国ではすぐ人が飛びがち。

残念ランチ
おなかが減ったものの、とてもじゃないけどまだ清明上河图を出る気分ではないので園内の食堂で昼ごはん。しかし、これがこの旅いちばんのマズめしだった…。いや、食べられないわけじゃないけど、麺はボソッ・ぼよーんとしているし、油がぎとーってしてるし、そもそも何味かよくわからない。たぶん景区内での食事はどこも似たり寄ったりだと思うので、園内で食事をすることになりそうな場合は食べ物を持参することをおススメします。

この旅イチのビミョー飯。奥のティッシュは日本から持参。

がっかりランチで沈んだ気持ちのままお土産ショップへ。
品ぞろえは秦王宮のお土産店と大差ないかな~とテンション低めに棚を眺めていたところ、嬉しい発見!!『山河令』の老温と阿絮(のぬい)が~!!!

阿絮~~、会いたかったよぉ~~。


ごたごたがあったせいで横店で撮影したにもかかわらず、『陳情令』よりも横店内での露出が少ない、いやほとんどない『山河令』。悲しく思うもののしかたないかと諦めていたので、まさに僥倖! しかもこの阿絮ぬいは棚に1つしかなかった…。まさか最後のひとつじゃないよねと不安を抱きつつも、はんはんファンの友人へのお土産にすべくもう二度と離さないくらいの強い意志でお買い上げ。思ったよりもお手ごろな金額でした。

ぽつぽつ小雨が降りだしたけど、阿絮ぬいのおかげで心はぽかぽか。もういちどあの場所へと熱い思いとともにカートを走らせ、知己宮へ(勝手に命名)。再度撮影・感傷ふけタイム。なんとか上階にあがって「知己に遇えば…」のあのシーンを体感したいと思い建物内部を探索したものの(本当は立ち入り禁止のもよう)、階段はあったけど上がれませんでした (T_T)ガックシ。
秦王宮もそうだけど、景区では立ち入り禁止エリアはばっちりブロックされているので、目の前にあるけど手が届かない歯がゆい思いをすることも。
雨がひどくなりだいぶ寒くなってきたのと、同志の体調が悪そうなので、今日は早めに切り上げることに。
しかし何かしらの撮影が始まるとのことで締め出しにあってしまい、カートを駐車した地点に戻れない! 規制線にいたスタッフにカートがあるから入れてくれと頼むと、内部のカートはすべて移動させたからそっちを見ろと。カートは無事に見つかり、入場門に戻って返却。

撮影が始まりにわかに立ち入り禁止になったエリア。
うう。帰りたくないよぅ。

横店景区内のトイレ事情

これも皆さん気になるところかと。
渡航前に中国のトイレはトイレットペーパーがないとか、ペーパーは流せないとか聞いていたので、トイレットペーパーひと巻をつねにリュックに常備。しかし、結局景区内では不要でした。私たちが訪れた2023年11月は、団体ツアー客も多く横店がすっかりコロナを払しょくして観光地としての機能を取り戻したように見えました。そのせいか、景区内のトイレはどこもそこそこきれいでトイレットペーパーは完備されていました。ただ、ペーパーを流せないのと、掃除が頻繁には行われていないようなので、運悪くペーパーなし・不潔なトイレにあたってしまうことはあるかもしれません。
景区外の大衆レストランなどでトイレに行く際はやはりトイレットペーパーを持参したほうが無難。高級レストランやホテルでは不要でした。
あと、レストランではテーブルに紙ナプキンが置いてありますが、あれは使うと料金を取られるそうです。なので、ナプキン用ティッシュもつねに持参してました。こっちはトイレットペーパーにくらべてよく使ったな。

夕飯はデリバリーを頼もうと思ったのだけれど、オーダーできず。同志のiPhoneは中国SIMで中国の電話番号が入っているから大丈夫かと思ったけれど、デリバリーアプリなどちょこちょこと使えないサービスもありました。なんでだろ。
ホテル近くのチェーン店で水餃子などお持ち帰りして簡単な夕飯にしました。
旅にはいろいろトラブルがつきものだから、余裕を持ったスケジュールにしておいてよかったなとあらためて思うなど。

翌日の4日目はひとりで春秋唐园に行きました。
続きは、「中国・横店影視城に個人旅行で行ってみた。その4」をどうぞ。


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