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創作クリエイターの助けとなるために

僕のnoteは、世界最高峰の作家だと確信している藤子F先生の膨大な作品を記事化していくことを勝手な使命として続けています。

なので、興味ない方には、全く意味をなさない記事ばかりだと思いますし、個人的な研究のためにやっていることでもあります。

とはいえ、何かnote住民の方々のために、役立てられる要素はないだろうかと考えたのですが・・・、フィクションの創作をしている方には、何かしらヒントを得て貰えるのではないかと思い至りました。

藤子先生は短編漫画を2000本以上残されており、それらは膨大な創作アイディアの宝庫とも言えます。このnoteではそれらのネタを分類し、色々な切り口で紹介する記事を書いています。

そこで今回は、これまで書いてきた記事をいくつか選び、どのような創作のタネが得られるかについて、振り返ってみたいと思います。


『魔女っ子しずちゃん』を題材に、科学(SF)と魔法(ファンタジー)の設定や物語構造の違いを、「クラークの三法則」を用いて解説しています。ドラえもんは一応「科学」をベースにした漫画なので、その観点からもし魔法が使えたら、というアイディアで描かれた作品です。ファンタジーにリアリティを投入したF先生の工夫は、創作技術において大変参考になります。


『くたばれ評論家』を題材に、芸術作品を生み出すことと、それを批評されるということ、もしくは表現者と批評家がどうあるべきかを考察した記事となっています。自分の創作を酷評されるのは嫌なことですが、作品を世に問う以上、そうした批判に晒されることから逃げることができません。しかし、批評家にも求められる素養が存在します。対立ではない緊張関係を生み出すためにどうするべきかを読み解きました。


「T・Pぼん」の『死神の大軍』というペスト禍にあったヨーロッパを舞台にした作品をベースに、悪性のウイルスと人類との戦いにおいて、本当に重要なことは何かを、歴史に基づいて考えていく作品であると解説しました。コロナは今後の表現活動において、重要なキーワードとならざるを得ないので、こうした作品を読んで思考を巡らす必要性があるものと思います。


少年SF短編の最高傑作『ひとりぼっちの宇宙戦争』をテキストに、ずばり藤子F先生の創作術を解説した記事となります。手っ取り早くF先生の創作の考え方を学べる内容としたつもりです。


ドラえもん『タイムマシンがなくなった!!』では、古事記、特にヤマタノオロチ伝説を題材にした作品で、古典のエピソードを引用して作品に厚みを持たせていることを検証しています。


オバケのQ太郎『ぼくらのゴーストタウン』は、東京に戦中作られた秘密の地下があるという都市伝説を背景にして、地下に子供たちだけの国を作る話となっています。地下×こどもの国というアイディアに代表される、ネタの掛け合わせをこの記事では検証しています。


最近では、ドラえもん『あやうし!ライオン仮面』などで、タイムパラドックスを利用した物語を紹介・解説しました。ざっくりですが、タイムパラドックスを物語に落とし込む場合のパターンを整理したりしています。こちらも創作のネタになるものと思います。


7作品の解説記事を例としてあげました。

何か創作をしようと考えておられる方には、F先生の作劇術やアイディアの膨らませ方が、大変参考になるものと思っております。これまで一つの記事で、一つの新しい発見を感じてもらいたいと願って執筆してきました。これらの記事が、物語作りの一助になるのではないかと期待しております。


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