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藤子Fノート 2023年の展望

藤子Fノートを開始して26ヶ月目となりました。この期間、最初以外はずっと毎日更新をしておりまして、本稿で767日連続となります。

世の中で最も敬愛する藤子F先生の作品関連中心のnoteになっておりまして、記事の7割以上が藤子作品のレビューです。

最初は書きたいことを思いついた順に記事化していましたが、初めて数カ月たった頃に、藤子作品を全て記事化するという大目標を思いついてしまい、作品を体系化してレビューしていく方針に切り替えました。

そこでエクセルに藤子作品の全作リストを作り、記事にした作品を赤くするなどして、計画的に書き進めるようにしました。

もちろん、本当に全作品を隅々まで記事化することは不可能です。SF短編などは全作レビューしなければと思っていますが、短編が1300本以上ある「ドラえもん」などは、主だった作品を選んで記事化させる予定でした。

よって、当初は600本程度のレビュー記事で完結させる算段だったのですが、ここで誤算が発生。書けば書くほどに書きたいネタが増えていってしまい、終わりが見えなくなってしまいました。

実は昨年も「2022年の展望」記事を書いているのですが、この時は2023年の2月には終わるようなことが記されていました。これから、テーマごとに今後の執筆予定を書いていきますが、今のペースでは今年いっぱいはかかりそうな状況です・・。


それでは、今年いっぱいで完結するという目標を踏まえて、藤子Fノートの今年の展望を記していきたいと思います。昨年同様、テーマごとにまとめます。


◆考察「ドラえもん」

「ドラえもん」は藤子F先生の代表作でもあり、最大話数を執筆した作品でもあります。今もアニメオリジナルの作品が作られたり、毎年春になると新作映画が公開される、時代を超えた大ヒット作です。

当然藤子Fノートでもメイン記事であり、ビュー数も多く読者の関心の高さを感じます。

これまで既に200本以上の記事を書いており、これは全体の25%以上となる分量です。

昨年の展望でも書きましたが、藤子Fノートの最終目的は、映画原作となった「大長編ドラえもん」を徹底考察することです。よって大長編を隅々まで楽しむために必要な短編は、全て記事で網羅したいと考えています。

また、昨年秋頃から個人的にnote執筆の時間が思うように取れなくなってきているので、困った時には「ドラえもん」の短編の名作を取り上げたいと考えています。


◆考察「パーマン」

昨年「パーマン」の考察については、1960年代に連載されたいわゆる「旧パーマン」の主だった記事を書き終えました。その後の「ドラえもん」に登場する星野スミレの記事も書き、いよいよ今後は1980年代に再連載された「新パーマン」中心のレビューを行っていく段取りとなっています。

パーマンの魅力は、ここからが本番。ズバリ、「ラブストーリー」としてのパーマンについて思う存分語り尽くしていきたいと考えています。

パーマン関連はこれまで58本の記事を書きましたが、あと25本程度で終了となる予定です。


◆考察「エスパー魔美」

今年の初夢は空を飛ぶ夢でしたが、これは明らかに「エスパー魔美」の影響です。子供の頃、「藤子不二雄ランド」で読み、その後のアニメも全て観ていますが、とにかく超能力のリアルさが印象的でした。

本当に世の中にエスパーがいるとして、それは魔美みたいな人なのではないかと思わせるリアリティがありました。

今読み返すと、巧みに大人のリアルな世界を作中に取り込んで、超能力という全くりあるではない要素を、本物っぽく仕立てていることに気付きます。

藤子先生が長年書き続けてきた、現実の地続きにファンタジーを描く手法が、いかんなく発揮された作品のように感じています。

「エスパー魔美」全部で63作品描かれておりますが、藤子Fノートでは全作解説を命題にしています。現在まで40本書きあげており、この1年で残りを書き上げてフィニッシュさせたいと思います。


◆考察「SF短編集」

2023年は藤子F先生、生誕90周年の記念すべき年。色々なイベントや関連本の発売が期待されますが、さっそくこの春に、NHKBSにて藤子先生のSF短編が10本ドラマ化されるという発表がありました。

「ドラえもん」などの子供向け作品とは全く別の顔を見せる、社会風刺や過激な描写などを厭わない作品群で、読後のインパクトもなかなか強烈なものばかり。

実写でもきちんと大人の視聴者を驚かせる、本格的な展開を期待しております。

全部で111作描かれているのですが、こちらも全作解説を目標に着実に書き進めております。とはいえ、現在までにまだ63作品しか書き終えておらず、残り50本弱。

しかもその中には、覚悟を持って記事にしないといけない個人的ベストの作品も含まれています。今年で書き終えるには厳しい状況ではありますが、ドラマ化をテコに一気に着手したいと考えております。


◆初期作品を全部紹介シリーズ

ほとんど読むことのできなかった藤子先生のデビュー~10年目くらいまでの短編が、大全集の刊行によって、現在は読むことが可能に! この感動を文章に残すべく、デビュー作から片っ端に記事化させています。現在32本書き終え、こちらは間もなく終了予定。


◆その他のシリーズ記事

あまり知られていない藤子先生の幼児向け作品を次々と紹介する「ちょっぴりマイナーな幼児向けF作品」シリーズは現在までの11本。あと数本はシリーズが続く予定です。

「海の王子」に代表される科学冒険漫画を備忘録的にご紹介していく「初期SFヒーロー漫画」シリーズが現在3本。こちらは全8本の予定です。

また、今後スタートさせるシリーズとして、「藤子F絵物語」「少しマイナーな児童向けマンガ」も構想中となっています。


◆名作紹介

まだまだ未着手だったり、あまり深く書けていない作品があります。具体的には、映画化された「未来の想い出」「モジャ公」などはきちんと取り組まなけばならないですし、「T・Pぼん」や「オバケのQ太郎」も、まだまだ未紹介の傑作エピソードが残されています。

とはいえ、昨年の展望記事を書いている時よりは、だいぶ藤子作品の全貌が把握できているように思います。あとは、書くだけ。そんな状況と言えます。


◆まとめ ・・・いつまで続けるのか

さて、再びいつまで続けるか問題について。

各テーマの現状と、今後の展望をざっと書いてきましたが、正直この1年で終わるか・・かなり怪しい気がしてきました。

今年は藤子F先生の生誕90周年なので、ネット上でも藤子談義が繰り広げられる可能性があります。その場合、各記事の検索上位に藤子Fノートは出てくるようになっていますので、新しい読者が訪問してきてくれるチャンスの年とも言えます。

そうであれば、この1年で終わるかどうかはともかくとして、積極的に記事化していく姿勢は続けたいと思います。新しい出会いや、発見などもあるかもしれませんし。

藤子Fノートを早く完結させたいと願ってはいるのですが、今年の記事の反響を期待して、今のペースでなるべく書き進めていきたいと思います。


ということで、今年2023年中も藤子Fノートとのお付き合いのほど、お願いいたします。


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