早くも来春のドラ映画のタイトル発表!【特報ミニ考察つき】
「のび太の宇宙小戦争2021」の公開から4か月。ピリカ星でのバトルの興奮冷めやらぬ間に、早くも来春のドラ映画の新作のタイトルが発表されました。
その名もずばり・・
ドドーン。
合わせて特報も公開されましたので、リンクを張っておきます。
「宇宙小戦争」のポストクレジットで飛行船がフューチャーされたティザーが流れていたので、次作は空を舞台にしたオリジナル活劇になると予測していましたが、やはりその通りになりました。
今回は特報から読み取れることを簡単に考察してみたいと思います。
特報でまず印象的なのは、飛行船に乗り込んだドラえもんが、「タイム・ツェッペリン発射!」と言ってボタンを押しているシーン。
この「ツェッペリン」というのは、20世紀初頭にフェルディナント・フォン・ツェッペリン(通称Z伯)が設計した軟式飛行船のことを指す。「硬式飛行船」とは、金属製の材料で骨組みしている飛行船のことだ。
ツェッペリンは、ドイツの軍人で発明家でもあった人物で、彼の作り上げた飛行船の性能が優れていたことから、世界中の言語で軟式飛行船のことをツェッペリンと呼ぶようになったそう。
ドラえもんとのび太が乗った飛行船は、ツェッペリンタイプの外装であった。
本作の飛行船は、「タイム・ツェッペリン」と呼ばれているので、時間移動の能力が備わっているようだ。つまり、空を舞台に、現在と過去(または未来)を行き来する物語となることが予想される。
本作のもう一つのキーワードが「理想郷(ユートピア)」である。特報の中でのび太が、
とナレーションしている。「楽園=理想郷=ユートピア」探しという冒険の目的がここで明らかにされている。
特報の最後の方で、空に浮かぶいくつかの庭園が映っており、おそらくここが空の楽園だと思われる。庭園は円錐状となっていて、一面が水の建築物や、緑の公園のようなものもある。
庭園の下には雲が覆っていて、おそらく地上からは雲に阻まれて構造物が見えない仕組みとなっているようである。
この空の世界から僕がパッと思いつくのは「オバケのQ太郎」に登場するオバケの国である。関連記事を書いているので、これもリンクを貼っておきます。
オバケの国は、作中で理想の国だとされており、具体的に
と、紹介されている。
このオバケの国では人間に存在を知られないように、雲を自由に発生させることのできる機能が備わっている。例えば飛行機が近づいてくると、雲を舞いあげてあたりを見えなくさせるのだ。
おそらく同様の機能が「ドラえもん」の空中世界にも備わっているものと思われる。
このオバケの世界の話では、人間とオバケの対立の歴史も語られている。詳しくは先ほどのリンクから記事を読んでもらいたいが、簡単に言えば、人間の進歩についていけなくなったオバケが、雲の上に逃げ出したという設定となっている。
空中庭園には、天上人のような人種が住んでいるはずなので、「オバQ」におけるオバケたちのように、人間と一緒に暮らせなくなって、雲の上に逃げこんでユートピアを作ったのだと思われる。
また、お話の手がかりとしては、特報内でチラリと写る英字新聞がヒントとなるだろう。「A mysterious crescent-shaped flying object over the savanna!?」という見出しとともに、サバンナ地方らしき風景と空中に浮かぶ三日月型の飛行物体が写っている。
アフリカで見つかったUFOの謎を解き明かそうというのが、冒険のきっかけとなるものと思われる。
また、今回の発表されたスタッフにも大きな期待が寄せられる。不勉強ながら監督の堂山卓見さんは存じ上げないのだが、「ドラ映画」初監督ということで、フレッシュな演出に期待したい。
脚本はまさかの古沢良太さんが大抜擢。「相棒」シリーズや「コンフィデンスマン」シリーズの脚本家さんとして、映画界・ドラマ界では知らぬ人のいない才人である。
ミステリも描け、ギャグも描ける万能型の作家さんだし、ちょうど初めて映画館で見た映画が「ドラえもん」という僕と同世代の感覚がある方のはずなので、期待度は100%です。
前作の「宇宙小戦争」がコロナで公開延期となったので、本作の制作スタートからもかなりの月数が過ぎているはず。いつもより早いタイミングでの発表なのも、そうした準備が万端であることが要因なのかも知れない。
よって、かなり練りに練った宣伝も期待できるし、これから来年3月まで延々と待つ楽しみがありそうです。
藤子Fノートでは、映画の最新情報を逐一追いながら、関連記事の執筆なども行っていきたいと思います。
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