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知って楽しくなる!完全版MV 制作秘話〜前編〜

8月31日に『そして紺碧の空へ/完全版MV』を公開しました!


長い歴史があり、一人一人見え方が全く違う早稲田を容易に表現することはできません。

しかし、どれだけ時代が変わっても変わらず早稲田にあり続ける大切なもの、想いを映像を通してお伝えするため、早稲田と最後の最後まで向き合い続けました。

このnoteでは、前編・後編と分け、完全版MVに込めた私たちの想いをお伝えしたいと思います!


前編では、今回MV監督を務めたおーのさん※が一つ一つの場面に込めた想いを交え、

■前半部分に込められた想い

をお伝えします!

※通称”炎のバカ男”ことおーのさんは、2019早稲田王に輝くほど早稲田愛に満ち足りた社会科学部5年生!Creative Team +ONEの代表でもあり、数多くの映像作品を出しています!


はじめに

早稲田文化の象徴とも言える『紺碧の空』は、慶應に対し選手・応援団・観客席全体が一丸となることを目的に、早稲田生から歌詞を募集し生まれました。(NHK連続テレビ小説「エール」参照)
『紺碧の空』を歌い、一つになった早稲田は慶應に勝利し、その後、『紺碧の空』は長い歴史の中で継承され続け、今でも早稲田を一つにする歌であり続けています。

早慶戦

誕生から約90年が経った今、私たちが置かれている状況は当時と近しいものがあるのではないでしょうか。

2020年を迎えた今、早稲田生一人一人の夢中になるものは違っていながらも、コロナという強大な敵に対し、一丸となり立ち向かっている構図には変わりはありません。

コロナ禍で湧き上がった、皆さんの早稲田に対する想いから作られた『そして紺碧の空へ』。

この曲を実際に学生・OBOG・街・早稲田に興味関心のある全ての方々と歌い一丸となることができれば、早稲田の未来を少しでも明るくすることにつながるのではないか、そんな思いから完全版を制作するに至りました。


前半部分に込められた想い


Ⅰ.冒頭〜1番サビ
ーー注目ポイント!ーー
■すべて”主観”で映し出されている日常
時系列順で展開される早稲田での学生生活

ーーおーのの想いーー
まずこのお話をいただいてから、「早稲田ってなんだっけ」というところをものすごく考えました。代表遠藤の熱い想いや、作詞作曲の杉山さんが曲に込めた想いを少しでもMVに乗せられるよう、はじめ3日間は曲を聴きながら大好きな早稲田、高田馬場の街をひたすら歩きました。
早稲田の学生、OBOG、早稲田が大好きな街の方々、いろんな人に会い、早稲田についてそれぞれの価値観を聞いて、とにかく考えました。その頃は布団に入ってからも考えてしまって、気づけば朝日を拝む毎日でした(笑)

正直その段階で僕の中で(半ば諦めに近いですが)、「早稲田文化を5分間の映像に全て完璧に表現するのは無理だ」という結論に到りました。
早稲田はあくまで概念的でなものであって、具体的に「早稲田とは、これ」と決めるのは、一学生である僕にとってあまりに難しかった。
ただ、その中でも何かを表現しなければいけなかった。

そこでふと立ち返って早稲田大学の校歌を改めて聞いて、

「集り散じて人は変れど 仰ぐは同じき理想の光」

という言葉にヒントをいただきました。
「早稲田」という大学、街、言葉の下で人が変わろうが、時代が変わろうが変わらない大切なもの、想いを表現したいな。という確信に近い感情に気づき、その軸だけ決めてまずは制作スケジュールを組みました。

(早稲田大学校歌 三番にヒントとなった歌詞が現れます!)

そこから早稲田という概念全体は無理だとしても、ある一面、一要素だけを切り取る事はできるんじゃないか?とシフトチェンジし、もう一度今回の曲・歌詞と向き合いました。
杉山さんが魂込めた曲を何度も何度も聞くたびに新しい発見、含まれている意味に気づくことができて、曲に対しての感動はもちろん、その深さに驚く日々でした。

その中で僕の一番好きなフレーズ、

「思い返せば行きたかった場所は、ただの大学じゃなかった だから君と出会えた」

という歌詞があるのですが、そこを何度も何度も聞いていくうち、早稲田は『人』という一面を持っていると定義しました。
もちろん行事やお祭りはインパクトが強いけれど、なんでもない1日、誰かと過ごした1日も大切な大切な早稲田での生活なのではないでしょうか。
事実、僕自身も早稲田を好きな一要素には、間違いなくこの大学、そして街の『人』が挙げられます。友達と話しながら歩いた道、テスト前にだべりながら一緒に勉強した空きコマ、サークル終わりにみんなで行った店。
タイトルはつかないけれど、心に残っている瞬間ってみなさんにもたくさんあると思います。

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(早稲田文化の一つ”学注”は、早稲田の『人』という一面が現れている最たる例なのではないでしょうか)

今回のMVでは早稲田で過ごしたなんでもない一日、上級生やOBOGだけではなく、受験生や一年生にとっての憧れている早稲田での何気ない日常を表現したかった。
なので、全体を通して撮影や過去の映像も全て一人称視点にこだわりました。
人間の頭の中で流れる映像はきっと全て一人称で、自分の目で見たもの、自分がその場にいる想像で描かれていて、皆さんの頭と心が映像の中により没入していく作品にしたくて最後の最後までその点にこだわってチョイスさせていただきました。
またいただいた素材のみなさんの表情が生き生きしててとても良いんですよね、、。編集中も写っている人の表情を見て、幸せになりながら進められたので、とても楽しい制作でした。

一番は実は、時系列順にもなっていて、今は会えないけれどこの映像を観るだけで早稲田で一日過ごしたような気持ちになれる、そんな一番になってくれればと思い制作しました。


Ⅱ.2番〜大合唱前
ーー注目ポイントーー
青春

??早稲田愛チェック??
登場したサークル、行事を全て答えよ!
(正解平均4.8 SHARP♯調べ)
※答えは一番最後にあります!

ーーおーのの想いーー
二番はまず、各サークル・団体からいただいた素材がやはり物凄く良かったです。
素材を全て見させていただいたのですが、全ての表情、仕草一つ一つがリアルで「青春」の瞬間をいくつも見させていただくことができました。
フォルダー内で早稲田一年分を感じられてとても楽しかったです。

各サークル・団体の方々には感謝しかありません。素晴らしい映像素材を本当にありがとうございました。

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(満員の神宮球場で肩を組んで歌う時に見える景色には『青春』詰まっている)

 一番にも引き続きで、こちらも一人称視点心の動く瞬間にフォーカスしてチョイスさせていただきました。ここも最後の最後まで悩みました。良い素材が多く感動しまくってて、選ぶのが物凄く難しかった記憶があります。
歌詞に照らし合わせつつ、それでもエモーショナルな部分を切り取りたくて試行錯誤の中、制作しました。早慶戦や100kmハイクはやはり早稲田の長年の風物詩として組み込めたのはとても良かったですね。


2番の歌詞にもあるのですがやはり、自分らしく、好きに夢中に情熱を注いでいる姿は人の心を動かすことができると改めて気づかされた制作になりました。150を超える素材の数でしたが、それぞれのサークルによっている人もやっていることも全く違うけれど、その点ではみんな共通していて、どの映像を見ても胸を熱くさせられました。
何度も書いていますが、1番同様より主観的に没入できる作品にしたかった。この2番でほんの一部ではあるけれど、早稲田での一年間、心が熱くなったあの瞬間を、思い描いていた青春を観ている方の頭と心の中に映せればと思い、遠藤と最後の最後まで、できる限り魂を込めて制作いたしました。

まとめ

前編では、冒頭〜大合唱前までに込めた早稲田への想いをお伝えしました。

MVを通して感じた、はたまた皆さんが早稲田での生活を通して感じてきた”早稲田”はどういったものでしょうか。

全ての早稲田生の日常を表現することはできませんが、映像を通してどこかで感じた”早稲田”を思い起こしていただけていれば幸いです。

後編では、大合唱に込めた想いをお伝えします!

どうぞお楽しみに!!


※答え(登場順)
早大ラテンアメリカ協会(新歓期間)、紺碧の空バンド、SHOCKERS、ALLWAYS、早慶戦、100キロハイク、ALLWAYS、バンカライズム