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2023.11.05 作曲家・植松伸夫トークイベント 創作と挑戦、その原動力

本日はNHK文化センター青山教室で行われた植松伸夫さんのトークイベントに行ってきました。

その模様を簡単に書きたいと思います。


01.おなじみとなったNHKでの公演


NHKでの公演は実に2年ぶり。青山教室では3年ぶりとなります。いずれも10月11月に開催されており、この時期お馴染みな気がしますね。

公演案内

NHK文化センターの4階に行くと公演の案内がありました。哀川翔さんの隣にありましたが、多くの著名人の中にあってさすがNHKさんです。

フロント奥のグランルームに行くと入口の案内がありました。

入口看板

20分前になると受付が始まり入場。自由席ということで受講生の皆さん、思い思いの場所に座って時間まで待ちます。

02.講座


時間になると植松さんが入ってこられて講演開始。
ここからは公演の内容をかいつまんでご紹介。

02-1.前回公演からこれまで

青山公演での開催は3年ぶり。大阪公演からでも2年ぶり。コロナの中で開催でしたが、その間の仕事がどうだったかというお話でした。

植松さんの作曲活動の仕事自体は元々家で仕事していたので変わらなかったみたいですが、これが人と会う機会が減ったそうです。その間に仕事ではない作曲が出来たとのこと。それが今のConTIkIに繋がっているそうです。

02-2.今取り組んでいること

今度は今取り組んでいる内容へ。

今まではFFのオーケストラで世界中を回って挨拶する事が多かった植松さん。オーケストラで喜ばれる事は嬉しかった一方でどこかつまらなかったそう。やはり演奏して緊張感がある中でやりたくなったそうです。昔は演奏が上手い人がやるべきだと考えていたそうですが、作曲した人間が演奏するんだからと吹っ切れたそうです。

私達も植松さんの演奏は聞かたいですからね。

植松さんは残りの作曲人生を考えたとき、RPGゲームなどだと作曲から世に出るまでに何年もかかってしまう。今のゲームは開発に何年もかかりますからね。一曲であれはそこまで時間がかからないため、小編成でやることを考えた。

そんな思いでやられている1つがConTIkI活動だそうです。

そしてConTIkI活動の中から2つの動画を見ます。

  • 守り神

朗読劇から「守り神」が紹介されます。音楽以外の絵などに頼るのはどうかと言われるかもしれませんが、植松さん的には面白ければなんでも良いそうです。エンターテイナーですね。

  • 卵の中から産まれたあの子

朗読劇に続いて、音楽からは「卵の中から産まれたあの子」が紹介されます。

FFではバラード系が多かったのでやってみたことのない事をやったそうです。たまに風刺が入っているのか?と聞かれるそうですが、本当に意味はないそうです。

また、曲を作るに際し、歌い手のことは考えていないので歌う人は大変だそうです。FF9のとき、白鳥英美子さんから「植松さん、歌ってないでしょ?」って言われたそうです(笑)

そんな挑戦的な一曲です。ちなみに絵は完全にロバートさんに任せたそうです。

02-3.作曲について

公演最後は作曲について。作曲について聞かれることがあるそうですが、植松さん自身には中学ころから出来るので逆にわからないそうです。そのため、ちゃんと知りたいなら音楽大学などに行くことを進めるとのこと。

また、植松さんが好きなオカルトにはなぜ幽霊が見れるようになる学校がないのか?と疑問に持たれていました(笑)

ちなみに植松さんは以下の4つを地道にやるそうです。

  1. 想像する

  2. 文章に書く

  3. 順番を決める

  4. 1つずつやる

重要なのはやり切ること。途中で辞めてしまうのはダメだそうで、一度アウトプットして評価しないとやり方がいいかどうかもわからないそうです。

03.質問コーナー


最後は事前の質問や会場の質問に回答するコーナーがありました。その中から掻い摘んでコメントをご紹介。

  • 基本はピアノで曲を作って、チェロなど他の楽器に割り当てる

  • 世間に求められているものと自分がやりたいことは半々で作曲に反映している

  • 売れ線を追うより、自分の個性に向き合う

  • 気分転換にYouTubeなどを寝る前に見る(映画は音楽が気になってしまうので見ない)

  • ジブリはDVD集めてあるが影響を受けないために見ていない。いつか音楽やめたら一気に見たい

他にも色んな質問に答えられていました。高校生もいて、真剣に聞いているのが印象的でしたね。

04.サイン会


講演後はグッズを買った人にサイン会がありました。植松さんと会話することも出来、好きなものにサインもらえて最高でした。

来年もまた、こういった講演をぜひやってほしいです。

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