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【シェア街住民紹介】愛を伝えるミュージシャン SEGEさんインタビュー

SEGEさんはフルタイムでお仕事をしながらミュージシャンとしても活動する、パワフルな方です。その経歴もパワフルなら、LittleJapan代表の柚木さんとの出会いも思わぬところにあったのでした。今回はそんなSEGEさんにお話をお伺いしました。

ーまずは略歴からお伺いします。

大学を卒業した後、旅に出ました。まずはアジアを2ヶ月、タイ、インド、ネパール、パキスタンなどを回りました。そのあと、アジアで出会った人たちに、日本に戻って歌を届けたいと思い、ヒッチハイクをしながら2年間で日本を2周しました。

そしてその後、中国とモンゴルにいき、日本に戻って今度は「音楽だけでローンを返しながら生活していけるか?」チャレンジをしました。沖縄と東京を何往復もするような生活でした。

だんだん、音楽だけでは生活が厳しいな、とか、音楽だけでやっていく恐怖を感じるようになり、「安定」ということを考えるようになりました。改めて自分がどうしていきたいのか考える中で、「世の中で働きたい」「人の役に立ちたい」と思うようになりました。

そこからいろいろな仕事をしてみて、今の仕事にたどりつきました。勤めはじめて18年になります。

ー18年続いていらっしゃるということは、今の本業にはしっくりくる部分があるということでしょうか。

しっくり来るのにも時間はかかりました。10年目くらいでやっと楽しいと思えるようになりましたが、それまでは苦しみが大きかったです。

ある時、仕事でどうしてもうまく行かなくて、もう手も足も出ない、ということがありました。その時に、一緒に仕事をしていた方が、一番大事なところだけを見ていればいいよ、他はサポートするよ、と言ってくださったんです。その時に、「あぁ、自分は愛されているな」と実感しました。それから、神様に毎晩お祈りする中で、神様からも愛されているなと感じるようになりました。

自分は愛されているな、と感じたことで、自分自身でも自分のことを愛することができるようになったんです。それまで自分は自分のことを愛せていなかったけれど、自分は同僚からも、神様からも、家族からも愛されているということに気づくことができた。そのことでようやく自分を肯定することができるようになり、自己肯定感も高まりました。そこから、本当の意味で他人に対しても愛を注げるようになったし、愛情の質が変わったように感じます。

ー「ありのままの自分」を認めることができるようになったんですね。「他人に愛情を注ぐ」とおっしゃいましたが、「シェア街」に入ったきっかけは何かありますか。

僕は今45歳なのですが、40歳になる時にリスタートすると決めました。そのタイミングで、名前の表記もSHIGEからSEGEに変えました。SEGEは、三重を旅していた時に出会った服のデザイナーさんから勧められて、いつか使おうと大事にしまってあった名前です。

40歳は、いろいろなことが落ち着く時期と重なったんです。年齢的にも人生の折り返し地点に差し掛かり、忙しくはあるが自分がいなくても仕事や家族やいろいろなことが回るな、なんとかなるんだろうな、と感じ、虚無感が残りました。

なんのために自分がいるのか、なんのために生まれてきたのかを考える中で、今の仕事は社会貢献はしているが、自分のできる最大限の貢献ではないと感じていました。自分の周囲だけが潤っていて満足していることを、怠慢に感じたのです。さまざまな恩恵をまだ受けられずにいる人たちを、受けられる世界に取り込んであげることこそ、自分の仕事なのではないか、自分にはまだやれることがあるのでは、と考えたのです。

一方で、音楽は自分にとって仕事以外の社会との関わりの手段であり、やるのならもっとちゃんとやりたい、という気持ちもありました。アーティストとしての自分も更新していきたいとも考えていました。いつも同じお客さん、いつも同じセットリストではお客さんにも申し訳ないし、自分にとってもよくないです。外の世界とどう繋がるか、社会貢献を考える上で、「仕事」「音楽」の他にもうひとつの要素が必要だと考えていました。

そんな中、世の中がコロナ一色になりました。家で仕事をするようになり、「自分を変えるなら今だ!」と思い、いろいろなことをしました。本を100冊読んだり、庭の整理をしたり、NISAで投資をしたり…。それから、オンライン活動の基盤を整え、ブログや音声での配信を始めました。

仕事や家のこと以外に使える時間を社会貢献に当てようと思い、いばしょのない人の声を聞くというオンラインでのボランティア活動も始めました。いろいろな活動をする中で、柚木さんの運営するLittleJapanに歌を歌いにいく機会もありました。

元々、柚木さんは中国行きのフェリーで知り合った、古くからの友人だったんです。

その流れで、越後に新たに拠点を作るためにクラウドファンディングをすると聞き、「面白そうだな」と思って出資し、リターンとしてシェア街住民の権利を得たのが始まりです。


ー今のシェア街の活用の仕方を教えてください。

オンラインのボランティアでも役に立てた実感はありましたが、横のつながりがないなと感じていました。LittleJapanで歌ったり、シェア街でいろいろな人と交流をしたりするのは、自分自身も楽しみながら社会貢献ができるところも魅力に感じました。

今まで、オンラインでの社会貢献に当てていた時間を、シェア街の活動に当てているという感じです。本業もありますし音楽活動も毎週スタジオに入って活動しているので、そんなに多くの時間をシェア街に割いているわけでもありません。

主に覗いているきょてんは、「哲学部屋」と「シェア街学園」「音楽と語りの部屋」です。それから、「音楽と語りの部屋」というきょてんを立ち上げ、テーマに沿った曲をかけるという活動を平日の夜にしています。
(月に1回程度開催しています)


先日はシェア街の方からの依頼で、LittleJapanで歌を歌いました。

シェア街での活動は、社会貢献と自分が楽しめるのと半分半分といった感じです。自分の音楽を聞いてもらいたい、という願望は叶っていて、今のテーマは「愛」です。「愛」をたくさんの人と共有できたらな、と思っています。

ー社会貢献の面ではどうでしょうか。

自分も含め、いわゆる現役世代の人で、子どももいて、バリバリ仕事もしながらシェア街で中心的に動いている人ってレアキャラだと思うんです。

新聞の投書欄なんかを見ても、30代40代の投稿ってすごく少ないです。でも30代40代って、今社会の中心となって働いていて一番アツイ人たちなはずなんです。なのに、その人たちの声が反映されていない。

そういうレアキャラがシェア街に出てくること自体に価値があるのではないかと感じています。アツイ世代の声を届けようとすることが、それだけで社会貢献になるのではないかと思っています。

一方で、考え方が凝り固まってしまい、自分が正しいと思ってしまいがちなところがあるので、自分の意見を押し付けるのもよくないと感じています。伝えたいことはありますが、それが100%ではない。人と関わっていくことでしか滲み出せない、意見共有の中でこそ伝えられるものがあるはずです。そのことを忘れずにいたいです。

現状、自分が人に与えるよりも与えられている部分が多いです。勉強になります。

ー相手に対する配慮もまた、ひとつの「愛」ですよね。勉強になるというお話がありましたが、どんな学びがありましたか。

まず、柚木さんがシェア街を作ったことがすごいですよね。

いろいろな背景を持った人が集まることに価値があります。それに、いろいろな人がいていいんだと実感でき、自由に自分を出せる場所は貴重です。そのような場所で、誰しもが自分自身の姿で居られ、また、いろいろな人を「知る」ことができる。それって、自分1人ではできないことですよね。

人生は出会いで、シェア街には出会いがごろごろ転がっています。新鮮で、老化防止にもなりますよ(笑)


ー今後、シェア街をどう活用していきたいですか。

音楽を携えて関わっているので、音楽を中心にシェア街住民の皆さんの力になれたらな、と思っています。今後も定期的に歌っていけたらありがたいです。

いろいろお話しするネタはあるので、音楽以外にもどんどん声をかけてもらえたらと思います。自分の経験が、他の誰かの視野を広げたり、気づきのきっかけになったりするのであればとても嬉しいです。

また、時間が許す限りいろんなところに顔を出していきたいとも思っています。自分自身も楽しいですし。

ー4月からまたシェア街住民募集が始まります。申し込みを検討している方に一言お願いします。

初めての場所に足を踏み入れるのはドキドキすると思います。前からいる人たちは、新しい人たちを受け入れる空気を作っていきましょう!検討なさっている方は、ぜひ勇気を持って入ってきてください!いつでもWelcomeでいたいです。

ーいろいろな人に響くようなお話で大変興味深かったです。個人的には「愛」の話、自分を愛せてこそ他人を愛せるのだというお話が非常に印象に残りました。

最後に、こちらを読んでいただいている方にメッセージがあればお願いします。

僕の歌を聞きたいという方がいれば、どこへでもいきます。

僕自身からの発信としては、「夢をかなえたら本当の夢をかなえよう」という、日本2周の旅を振り返るブログを運営しています。ただの旅日記ではなく、旅を振り返るとともに、夢や勇気や愛について考察しています。

それからStandFMのラジオで歌も届けていますので、興味があればぜひ聴いてみてください。

ー本日はどうもありがとうございました。

写真:提供写真
執筆:サカイケイコ

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