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コミュニティ・ディベロップメント (欧米では一般的な用語らしい)

立命館大学 政策科学部 特別実習
コミュニティ・ディベロップメント
事前学習を担当させていただきました。

近年、日本では、少子高齢化による人口減少などで、地域が衰退する事態が起きている。

「コミュニティ・ディベロップメント」とは、日本語では「まちづくり」と意味が近い。

専門的な説明をすれば、一定の地理的範囲・あるいはそこに住む特定の課題を抱えた人々(=コミュニティ)に対して、メンバーの集団的行動を基盤として、経済的、社会的、環境的、文化的な問題の解決を図るプロセスと定義できる。

欧米や発展途上国においてこの用語は一般的で、地域問題の解決が重視されている。日本での地域の活性化に向けて、本授業ではその手法を実践的に学ぶ。

シラバスより

普段、私たちがしていることですね (๑•̀ㅂ•́)و グッ!

せっかくなので学生さんたちに体験してもらいましょう!

公営住宅の空室と高齢化

 
令和3年12月 大阪府営住宅ストック総合活用計画 より

公営住宅は高度経済成長時代に、都市部へ流入する人口への対応のために多く整備されました。
やがて民間住宅が世帯数を上回るようになりました。

時代とともにニーズが代わりバブル崩壊後、公営住宅はセーフティネットへと役割が変わりました。

大阪府営住宅の高齢化率 45.5% 

参考 令和3年12月 大阪府営住宅ストック総合活用計画

空室 × 高齢化 = 雑草

そこで生まれた地域課題が「草」です。

草が生い茂り
歩道を歩けない(約半年前)
通学路なのに歩けない(約半年前)

府営住宅ですが、茨木市にあるので府の予算はつかない。
府営住宅なので茨木市の予算はつかない。
高齢化&人手不足により草刈をするには、住民の負担が大きすぎる。

……ならば…!!

大学生が草刈をしたら何が起こるか、
やってみよう ✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*。

いろいろ試した結果、一番効率的なのがこれでした。
あっという間に、草が刈られていく!
茨木市社会福祉協議会・大阪府北部地震茨木市災害ボランティアセンターで、
地域課題を知り尽くした佐村河内さんがOJT。

地域・福祉・災害…いろんな課題を解決するべく常に動いている大先輩から、直接話を聞けるプライスレスな時間!

地域の方が、お礼を伝えるために立ち止まってくださいました(#^^#)
「奉仕をしてくれている大学生に、ご飯を食べさせてあげたい!」
そんな嬉しいお言葉も(*´∇`*)
子どもたちが遊ぶ公園もキレイにしたい!
通学路もキレイにしたい!
キレイになりましたー!!

大学生の感想

その①

はじめは大変だったけれど
途中から声をかけてくださる人もいて
人のためにというか
見えない誰かのための役に立っていると思えて
気持ちが満たされました。

その②

時間も忘れるくらい楽しかったです
近所の人たちから声をかけてもらえて
自分たちが貢献している実感がもてて
すごく嬉しかったです。

その③

暑いし大変だったけれど
声をかけてくださる地域のあたたかさを感じられました
でも逆にスルーしていく人は
どう思っているかな?というのは気になりました。

■全員共通の感想
楽しかったです!
また来ます!
友達にも声をかけます!

実は (⁎˃ᴗ˂⁎)
スルーしていった小学生の一人が、大学生が帰った後にお礼を言いに来てくれました♡

『草引きをしてくれて、ありがとうございます!』

その場で伝えるのが恥ずかしかったのか、ひとりになったタイミングで来てくれました。
めちゃくちゃ嬉しかったです!

さらに (๑•᎑•๑)♬*゜

偶然通りかかった仲良しさん
「お手伝いします!」という女性も(*'▽')

「はじめまして」の他人同士ですが、お仕事の話で盛り上がりました。
『私もそうでした!』
『その時はこうやってみました!』

楽しいから、うまくいく。

たった数時間で、地域・多世代がつながり、みんなが「楽しい!」「嬉しい!」気持ちになったのが、伝わったでしょうか?

計画や予算を立てるのも大事ですが、そこに込められる「気持ち」がないと、うまくいきません。

「得意なこと」が見つからなくても、「出来ること」は全員にあります。
ひとり一人が持って産まれた「出来ること」は、全員違います。

誰かの「出来ないこと」を、自分の「出来ること」で補い、
自分の「出来ないこと」を、誰かの「出来ること」で支えてもらう。

補い合い・支え合いが、「ありがとう」につながって、地域にプラスの循環が生まれる…課題解決は、そこから始まるのかもしれません (﹡ˆᴗˆ﹡)

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