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シェアでの日々を振り返って

こんにちは、在日外国人支援事業部の吉田です。梅雨の季節になりましたね。3年前に梅雨のない北海道から東京に越してきてすぐに買ったレインブーツも雨が染み込んでくるようになりました。月日の流れを感じます。

2020年にインターンとしてシェアの門を叩いてから今日まで、“Health for All”を目指してシェアで過ごした日々はあっという間でした。来月から海外協力隊の参加準備のためにシェアを離れることになったので、今日はこれまでのシェアの活動を通して感じたことをみなさんにお伝えしたいと思います。

医療通訳の普及啓発

在日外国人支援事業部では、外国人医療相談や外国人妊婦さん対象の母親学級開催など、様々な活動に携わりましたが、最も多くの時間をかけて向き合ったのが母子保健分野や医療機関への医療通訳派遣に関することでした。

医療通訳者研修では医療通訳者たちが通訳技術や医療知識を身につけるために真剣に取り組む姿を見てきました。医療通訳では正確に通訳するために「足さず、引かず、変えず」に通訳することが原則です。それを行えるように、実際によくある通訳場面を想定してロールプレイング研修を行います。その際に医療通訳者たちが専門用語を理解して通訳するだけでなく、「医療者がどのような意図でその発言をしているのか」「外国人患者さんの不安や心配、動揺のニュアンスをどう通訳するのか」「医療者と外国人がしっかりと意思疎通でき、信頼関係をつくるために、自分たちはどこに立って、どのような振る舞いをすればよいのか」など、様々なことに気を配って、外国人と医療者の間の双方向のコミュニケーションを成り立たせていることを知りました。

また、外国人との意思疎通に翻訳アプリや機械通訳を使って悪戦苦闘してきた医療者から、医療通訳を活用することで「きちんと意思疎通できていることが確認できて安心した」という声も聞きました。

今後、医療通訳の需要はさらに増していくと考えられます。日本に暮らすすべての外国人が、質の高い医療通訳を活用して、医療者のサポートを受けながら、人生やいのちに関わる大事なことを自分で決めていけるように、みなさんにも在日外国人支援事業部の活動を一緒に応援していただけると嬉しいです。

これまでの医療通訳派遣のまとめ作業をしました

いのちを守る人

シェアでは「いのちを守る人を育てる」保健医療支援活動を長年続けています。インターンになったばかりの頃、シェアが掲げる「いのちを守る人」とはどんな人のことだろうと疑問に思っていました。2年間、シェアの活動に関わる中で、私なりの答えを見つけました。「人の尊厳を大事にして、すべてのいのちを大切にする人」「出会った人のいのちがその人らしく輝くように寄り添うことができる人」「いのちをつなぐために、自らが一歩を踏み出し、人の背中もそっと押してあげられる人」ではないかと思っています(私の個人的な考えです)。私自身がそのような「いのちを守る人」になれるよう、協力隊の活動に取り組んでこようと思っています。

2021年度のインターン修了式
毎年いろいろなバックグラウンドを持ったインター ンが仲間入りします

Let’s SHARE!

“Health for All”とは、なんと壮大な目標でしょう。今日の私たちの一歩はとても小さいかもしれませんが、着実な一歩であることを信じています。

シェアのブログを読み、応援してくださっているみなさんも、“Health for All”の実現を願い、信じているのではないでしょうか。来年、シェアは40周年を迎えます。シェアの理念に共感し、活動を応援してくださるみなさんと、より近く、より深くつながる機会を準備しています。みなさんと“Health for All”への思い、願いを分かち合うことができたら、シェアにも、みなさんの中にもきっと大きなパワーが生まれるのではないかと思っています。そのパワーがすべての人の健康を守る力になることを確信しています。

最後になりましたが、シェアを支えてくださり、心より感謝申し上げます。いつかまたお目にかかれる日を楽しみにしています。どうかお元気にお過ごしくださいませ。

文責:在日外国人支援事業担当 吉田 美穂

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在日外国人の健康支援

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