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【沖縄復帰50年】 深い苦しみ、悲しみ、怒りを我々は知り、感じ、感謝の気持ちを

我々は知らなければならない。


「琉球王国」が250年間に渡り「薩摩」から受けてきた不条理な苦しみを。


太平洋戦争、国内最大の地上激戦地で20万人余りの人々、財産、文化遺産などを失い、死者20万人のうち約半数は民間人犠牲者だったことを。


終戦と同時に先祖代々住んでいた自分の土地が没収され基地に変わり、親兄弟を殺し、土地・家を取られたアメリカ兵を相手に仕事をしなければ生きていけない辛さ、悔しさを。


沖縄が日本に返還されたのは、戦後27年経ってからだったことを。


子供や兄弟がアメリカ兵にレイプされ、殺されても、自分の国の法律で裁けない怒りを。


毎日「戦闘機」の爆音を聞き、たまに墜落しても、苦情を聞いてくれるところがない憤りを。


日本にある「米軍基地」の70%を沖縄に押しつけている事実を。


沖縄本土面積の約10%が「米軍基地」。約半分は山岳地帯なので、肌感的には東京23区が沖縄だとすると、山手線内側面積の2倍くらいが米軍基地ということになる。自分ごととして考えた場合、耐えられるだろうか


沖縄に対し、「米軍基地が無くなったら困るのはあなたたちでしょう」「だったら受け入れて、その代わりに経済援助しますから」という論理では、あまりにも沖縄の人たちに対し失礼である。


観光地として人気の沖縄だが、観光では見えない深い苦しみ、悲しみ、怒りを我々は知り、感じ、感謝の気持ちを持ち、自分ごととして、一緒になって「基地問題」「今後の沖縄」について考えなくてはならない。

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