一兆ドルコーチ|そこに愛はあるんか?
「一兆ドルコーチ」
最近友達に借りた本だ。なかなか厚い本だったが、海外の本特有の、「エピソード→格言」の流れで非常に読みやすかった。
ジャンルとしては、ビジネス書。その中でもリーダーシップとかチームビルディングについて書かれた本である。
この本は、ビジネス書でよくある、ノウハウ系(こういうことをやれとか、これはするなとかの方法を教えてくれるみたいな感じのやつ)ではない気がする。
ビル・キャンベルって言う偉大な人物の背中を見て、リーダーシップとは、コーチングとは、マネジメントとは、ってところを学ぶ本だ。
だから、ビジネス書を読んでいるってよりも、物語を読んでいる感覚に僕は近かった。
内容に関しては、めちゃくちゃ端的にまとめると、
愛を持って人に接しろ。
ってことだと僕は感じた。
「ビジネス」となると、感情とか愛なんてものは、プロジェクトの根幹を惑わす邪魔なものと思いがちであるが、ビルは全く逆の考えだった。
彼は会議の時間の初めには雑談をさせ、チームメンバーの家族関係も気にかけ、連絡を欠かさなかった。
今の時代的に干渉しすぎなんじゃないかという意見も出てきそうだが、僕は本質は彼がやってきた手段ではなく、彼のスタンスにあると思っている。
彼はチームメイトのことをただのビジネスパートナーではなく、仲間として愛を持って接することで、本当に相手にとって必要なことをストレートに、相手にとって一番良い形で伝えることができたのだ。
「あの人とは仲良くないからこれは伝えづらいなぁ」
「あいつにこれ言ったら落ち込んじゃうからやめておこう。」
これは本当に相手のことを思っているのだろうか。たとえ相手が傷ついてしまっても、次につながる、結果的に相手が成長できるような言葉をかけることが大事なのではないだろうか。
ただ誤解しないでほしいのは、なんでもかんでも率直にストレートに言えってことではない。率直にいうまでの信頼関係の構築が大事なのだ。
そこもビルは本当にすごいと思った。メンバーのミーティング中の様子を観察して、何がメンバーにとって大事な部分なのかを考えたり、チームが成功した時は誰よりも大きな拍手をしたそうだ。
積み上げた愛があるからこそ、「頑張れ」という一言が、厳しい言葉が染み渡っていくのだと思った。
何をいうかではなく、誰がいうか、だ。
もちろん、伝える、という面だけではない。チームとしてのパフォーマンス向上のためのリーダーとしての振る舞いもビルは教えてくれた。それも書くと長くなるから割愛。ごめんねぇ。
人として
最初は「リーダーとは」、という問いを持ってこの本を読んでいたが、だんだん、「人として」というテーマに変わっていた。
人間常に誰かと共に助け合って生きている以上、他者に関心を持って、そして愛を持って接することは、誰にとっても重要な、必要不可欠なものだと思うのだ。
正直僕は他人にあまり関心がないし、いつも自分のことで頭がいっぱいだ。だからこそ、人に何かを与えることはできないし、逆に自分のことを見失ってしまう。
今までなんとかやってこれたのは、僕のこの明るい性格のお陰だけだと思う。
だからこれからはもっと外に関心を持って、関わる人に愛を持って生きていきたい。
なんかの宗教みたいであるが、僕が今回学んだのはそういうことだ。
そしてみなさんに問いたい。
みなさんが今やってる仕事、勉強、遊び、、
そこに愛はあるんか?
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