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ソフトバンクが出資する宿題お助けアプリとは | 中国スタートアップ

ソフトバンクの決算説明会プレゼン資料を見ていたら、ビジョンファンドの出資先企業の中に気になる中国語"作业帮"を発見しました。

作业は宿題、帮は助けるという意味です。ソフトバンクがただの宿題お助けサービスに出資するわけないよな...?と思い、今回は作业帮について調べてみます。

作业帮は2015年に設立された北京の会社によって運営されています。2015年に金額は公表されていませんがシリーズAでの調達、2016年にシリーズBで6,000万USドル、2017年にシリーズCで1億5,000万USドル、2018年にシリーズDで3億5,000万USドルの調達を行なっています。

作业帮は小学生から高校生までの学生をターゲットとしたオンライン教育アプリです。一応Webサイトもありますが、アプリダウンロードの導線となっているのみで、Webサイト上でのサービス展開はありません。

作业帮に登録しているユーザーは、学生と先生です。学生のユーザー数は4億人を超えており、その半数が3〜6級都市に住んでいるとのことです。農村にも平等に教育の機会を提供していることがわかります。

また、先生として登録するには試験をパスしなければならなく、試験の突破率はたったの2.6%とのことです。質の良い先生が集まっていることがわかります。

サービス内容ですが、まずサービス名にもある通り宿題で困っているところを助けてくれます。アプリ内で問題を撮影すると、テキスト部分が読み込まれます。

テキストの認識が完了すると、似ている問題とその問題の解き方、解答が表示されます。学生ユーザーは、これを参考に問題を解くことができます。

それでも解決できない場合は、左下の在线问答(オンライン質問)を通じて先生に直接質問をすることができます。質問はオンライン通話を通して行われます。料金は新規ユーザーは30分170円通常料金は30分960円となっています。

学生ユーザーは、質問する先生を選ぶことができます。選ぶ際に、先生に対する口コミはもちろん、過去の質問の際の動画も見ることができます。

また、質問以外にも学生ユーザーはオンライン講座を受講することができます。申し込みをすると、自宅に本の教材が届き、規定の日時にライブ配信による講座を受講することができます。

料金は講座によりますが、1回2時間の授業を8回受講するコースは6,000円に設定されていました。


いつでもどこでも、オンラインで優秀な先生に1対1で質問できる点が作业帮の最大の特徴だと思います。また、中国の農村に住む学生にも質の高い教育を提供しているの点が高く評価されているのだと思いました。