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中国本土でも大人気!香港発のキャラクターB.Duckの年間売上は約10億円

香港のキャラクター企業Semk International Holding Limitedは、香港証券取引所に上場申請を行った。Semkは、B.Duckをはじめとするキャラクターの開発・ライセンス事業を行っている。

2018年度の総売上は約9.9億円に達しており、2017年度の約6.2億円から58%増加している。Semkの事業は、5つのカテゴリに分割することができる。

1. 商品ライセンス

B.Duckを使って商品開発を行いたいメーカーに対し、B.Duckの使用許諾を与える代わりに商品ライセンスフィーを受け取る。

衣類、家庭用品、おもちゃなど様々な商品を展開しており、販売されている商品はすでに4,000種類を超えている

商品ライセンスは、Semkにとって収益の柱となっており、2018年度の商品ライセンスによる売上は、総売上の43.2%を占めている。

2. プロモーションライセンス

B.Duckを使ってプロモーションを行いたい企業に対し、B.Duckの使用許諾を与える代わりに広告ライセンスフィーを受け取る。タレントの広告起用と同じモデルである。

現在中国では、吉野家のプロモーションなども行っている。

3. オフラインイベントライセンス

ショッピングモールなど、B.Duckを使ってイベントを開催したい企業に対し、B.Duckの使用許諾を与える代わりにイベントライセンスフィーを受け取る。

春節やクリスマスなど、行事に合わせて開催されることが多い

4. コンテンツ・メディアライセンス

B.Duckの、主にデジタルのコンテンツを配信したい企業に対し、B.Duckの使用許諾を与える代わりにコンテンツ・メディアライセンスフィーを受け取る。

LINEスタンプの収益などが、コンテンツ・メディアライセンスフィーに含まれる。

5. デザイン監修費

商品開発やプロモーションのため、新たなデザインの描き起こしが必要となる場合がある。Semkは、商品やプロモーションに合わせてオリジナルデザインを制作したり、クライアントが制作したデザインを確認・修正することにより、デザイン監修費を受け取る。

売上の88%は中国本土で

Semkは香港企業ながら、2018年度の中国本土の売上は全体の約88%を占めている。中国に住んでいる人であれば、B.Duckは1度は見たことがあるキャラクターだろう。

中国のキャラクター企業Block12も資金を調達しており、中国ではますますキャラクター業界が盛り上がっていくだろう。