見出し画像

低いと言われた選挙の投票率を分析し上げるために他国と比較てみた

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

今日は文化の日でお休みでしたので、外出したりジムで体を鍛えたりして満喫できました。月火があまりにハードな仕事内容だったので、ラッキーでした。


先日選挙にちなんでこのような記事を書きました。


そして結果がでました。

総務省は1日、第49回衆院選の小選挙区投票率が55.93%だったと発表した。前回2017年の53.68%を2.25ポイント上回ったが、戦後3番目の低い水準にとどまった。

先日行われた衆議院選挙についてこのような記事がありました。

実際に過去はどうだったのでしょうか。


日本の投票率の変遷

衆議院と参議院の違いは以下です。

衆議院は任期4年で解散があり、任期途中でも解散したら選挙となる。

参議院は任期6年で解散なし。総数の半分づつ3年毎の選挙を行う。


それぞれの変遷を見てみましょう。

まずは衆議院

画像1

昭和の時代は60後半から70後半の投票率となっていました。

小選挙区比例代表並列制導入の平成8(1996)年に59.65と一気に下がったようです。


次に参議院

参

平成7(1995)年に最低の44.52となっています。

令和元年も48.80となっています。

つまり平成7(1995),8(1996)年の時点でかなり低い投票率を記録しており、現代の若者のせいではないということがわかります。


世界の投票率(OECD)ランキング

では、世界ではどうでしょうか。

まずはOECD加盟国では

画像3

加盟38か国中31位だそうです(2021年3月)

アメリカも低いですが、パッと見、落ちこぼれですね。


世界の投票率(全体)ランキング

次に世界全体では

画像4

   途中省略

画像5

あっ、あった139位! えっ?

一般的なイメージとして上位は社会主義国、途上国、内戦など問題を抱えている国等が国民が政治に関心が強くて投票率が高い印象があります。でもシンガポール(3)、オーストラリア(8)、ベルギー(16)、スウェーデン(18)等はそれらに該当せず、先進で平和な国なのに高いですね。どうしてでしょう。


高い投票率の事例(オーストラリア)

オーストラリアはなぜ高いのでしょうか。

投票日は必ず土曜日。投票所となる地元の学校や教会、公共の施設へ行くと、さまざまな屋台が立ち並んでいる。バーベキューや、カップケーキなどのスイーツも売られ、まるで地元のお祭りのよう

なんとも楽しそうじゃないですか!

投票は国民の義務とされ、正当な理由なく投票しないと、20オーストラリアドル(約1600円)の罰金が科せられる。この義務投票制度が導入されたのは1924年。51〜71%だった投票率は、それ以来90%を下回ったことはない

あわわわ、義務になっていて、サボると罰金なのだそうです。高いわけですね。


高い投票率の事例(シンガポール)

シンガポールは

2011年の総選挙では93.18パーセント、2015年の総選挙では93.56パーセントでした。このように高い投票率を誇る理由として、以下の3点が考えられます。
(1)投票は国民の義務
法律により投票は国民の義務とされています。海外勤務、海外留学、海外勤務又は留学中の配偶者への帯同、海外旅行、病気や出産などの然るべき理由がなく、投票に行かなかった場合は、選挙人名簿から名前が抹消され、さらに50シンガポールドルの罰金が科せられます。
(2)投票日は休日に
法律により平日の投票日は国民の祝日となり、投票に行く機会が確保されます。
(3)選挙回数が少ない
国会が一院制であり、かつ地方自治体がないため、任期5年の国会議員の選挙と任期6年の大統領の選挙の2種類のみの実施であり、投票は貴重な機会ととらえられています。

こちらも義務となっており、罰金も課されます。名簿から抹消も恐ろしいですね。投票日を祝日にしたり、選挙自体が回数が少ないの特徴ですね。

高い投票率の事例(スウェーデン)

スウェーデンでは

画像6


小学6年生の教科書に投票や集会、デモの大切さが書かれている。

遊具購入も生徒が投票する。

高校生は国会で大臣と議論する。

スゴイですね。教科書に書いてあり、投票が反映されることを学校で実際に行い、本物の議員と議論までするのですね。

以前、スウェーデンの隣国フィンランドで女性首相が34歳で就任したことを書きましたが、このような理由があるとしっくりきますね。


まとめ

いろいろと書いてきましたが、まとめてみます。

投票率低下は90年代にもあり、現代の若者のせいではない。

日本の投票率の低さはOECD,世界全体にみても低く、落ちこぼれである。

他国の事例から、投票の義務化(豪州、シンガポール)という方法や、お祭りのイベント化する(豪州)、祝日とする(シンガポール)という手もある。

小学校の教科書に選挙の重要性が書かれ学校の遊具の購入を投票で決める経験をしたり、高校生で本物の議員と議論する機会がある(スウェーデン)のような手もある。

強制色が強い義務化は賛否両論でてくるでしょうが、楽しそうにお祭り化は簡単にできそうです。スウェーデンのやり方が一番見習うべきだと思います。


みなさんはどうでしょうか。


ボクがネットでちょこっと調べて参考になる事例がでてきましたが、日本の政府が採用しないのは、よっぽどの怠慢なのか、もしくは投票率が上がると困るのかのいずれかな気がしますが、もし後者だったら結構ヤバい気がします。



それではまた。



この記事が参加している募集

よろしければサポートをお願いいたします!!! 費用は活動費に充てさせていただきます。