読書感想文 #20 『夢・続投!マスターズ甲子園』

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

今日もいいお天気でした。花粉も飛んでいるので、気をつけたいところですね。ニュースでは黄砂も今後日本に飛んでくると言ってます。

さて、今日はこちらの本の感想を書きます。

夢・続投!マスターズ甲子園

重松清著

2007年頃に発刊されたので、初期の頃の話ですが、問題はないです。

主役は”オヤジ”(元高校球児)

マスターズ陸上をやっている者としては、こういう試みは種目が違えど、共感できます。

公式サイトを見ると今年で18回にもなるのですね。

大会名誉会長: 星野仙一

大会テーマソング: 浜田省吾

両名とも元高校球児で、星野さんはあと1歩で敗れて甲子園に行けなかった悔しさをずっと持っていたそうで、その時のエピソードの話も含まれています。

著者の重松清さんも大会応援団長なのだそうです。

大会は2日間しかなく、時間が限られているので、1試合1時間半でゲームが打ち切りとなるので、9回までいくことはほとんどないようです。

強豪校も出場したことがない高校も参加できる。つまり夢かなわなかった元球児がウン十年たって甲子園の土を踏んで野球ができるのです。もちろん出場した学校の元球児でも、負けた悔しさはあるわけで、再度甲子園で野球できるのは喜びもひとしおなんですね。

広島工業高校の白虎隊の話は感動します。グラウンドで試合に参加できる選手ではなく、スタンドで応援に回った白いユニフォームの人たちのあだ名ですが、このマスターズ甲子園では、白虎隊中心にチームを組んで優先して試合にだしてもらっているそうです。

高校球児は、純粋に野球ですが、”オヤジ達”は成人しているので、飲み会がたくさん開催され、過去の思い出話に花が咲くので、それも楽しみにしているのだとか。

ボランティアによる開催なので、資金から甲子園球場の借用から、何から何まで大変なんだそうです。

甲子園近隣県のブラスバンド部やチアの学生たちも参加し、華を咲かせて盛り上げているのです。

100年以上の歴史のある高校野球で、再び夢を追いかけるのは素晴らしく、試合をしている選手たちは、たくさん写真が掲載されていますが、とにかく皆笑顔で楽しそうです。

それは楽しいでしょうね。アマチュアやプロで続ける人はわずかですし、引退してテレビで観るだけの人がほとんどですからね。

そして子供がいたりしたら、カッコいい姿を見せられると張り切り、思うように体が動かいないとかで、笑われたり。

試合とは別に甲子園のグラウンドでキャッチボールのコーナーもあり、親子で参加できるのだそうで、小学生も参加したり、あるいは、爺さんとおじさんの親子で元球児というのも喜んで参加されているのだそう。

多くの人にチャンスを与えるということで、この本の大会時は29名~50名の選手がベンチに入れるそうで、なるべく出すように交代も多いそうです。またマネージャーもベンチに入れるそうなので、元女子マネージャーの方も参加されたりしているそうです。

ボランティアに参加される方もいろいろな想いを持って参加するそうです。

他にも以前甲子園に関係したアナウンサーやレポーターも来たりして、多くの関係者に愛されていたことがよくわかりますね。

高校で相手に負けたら終わりという過酷なルールですが、またプレーして、憧れの地を踏めるなんて、とてもいいことですよね。

スポーツだけでなく、文化部とかでも、こういう機会が増えれば、中高年のいきがいも増えて、高齢化社会でも、多くの人たちが幸せを感じられるような気がします。


それではまた。





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