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読書感想文 #47 『キーエンス解剖 最強のメカニズム』

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

今日はいいお天気でしたが花粉がひどくて、目がかゆくなりました。これからしばらくはこの状況が続きそうで厄介です。

今日は下記の本の感想です。

キーエンス解剖 最強のメカニズム

西岡 杏著

概要
営業利益率は脅威の55%超、社員の平均年間給与は2000万円超──。売上高は1兆円に満たないながらも日本の時価総額ランキングで第3位に入るのがキーエンスだ。日本を支えてきた製造業の弱体化が指摘される中、なぜキーエンスはこれだけの結果を残せるのか。その神髄は顧客の心をつかむ営業や商品開発、人材育成の仕組みにある。外部にほとんど明かされないキーエンスの正体に日経ビジネス記者が迫る
目次
はじめに 3
プロローグ 語りかける化石たち 13
第1章 顧客を驚かせる会社 17
コラム キーエンス丸分かり 32
第2章 営業部隊が「先回り」できるわけ 37
第3章 期待を超え続ける商品部隊 83
第4章 「理詰め」を貫く社風と規律 129
第5章 仕組みの裏に「人」あり 161
第6章 海外と新規で次の成長へ 191
第7章 「キーエンスイズム」の伝道師たち 225
おわりに 243

感想

日経ビジネス記者が書いたいわゆるビジネス本ですね。
キーエンスという名前があまりピンとこないのは、電子機器等を製造業の企業向けに販売するBtoBの会社であるため、一般の消費者が製品を手にとることはまずないからです。あまり知られていない会社ですが、時価総額日本3位、平均年収日本一というのだから驚きです。

会社の特徴として、代理店を通さずにユーザーに直販するというのと、即納を徹底しているのと、自社工場を持たない(子会社および提携工場)というスタイルがあり、ユニークな形を取っています。

顧客のニーズの捉え方、営業の仕方、上司や他部門のサポートの仕方等がよくできていて、高い志をもってみんなで協力しながら、業務を徹底している印象があり、生産性の高い仕事をしていることがわかり、ある程度は他の企業でも参考になる内容となっていると思います。
給与が高いからといって成果主義でもないのは意外でした。

創業者の滝崎氏はフォーブスによれば2022年長者番付で国内2位で、1位がユニクロの柳井氏、3位はソフトバンクの孫氏だそうで、カリスマでない、あまり知られていない資産家というのも面白い存在というか、理想的な感じがします。既にだいぶ前に社長は譲っていて、唯一無二の存在ではないから、企業は長く続いていくということになるでしょう。

良いところを真似して、実践してみるのも良いのではないかというのが結論です。


それではまた。


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