読書感想文 #36 『児童養護施設という私のおうち - 知ることからはじめるフェアスタート』
みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。
早いもので今年もあと 14日となりました。やり残したことはないでしょうか。
今日はこちらの本の感想を書きます。
児童養護施設という私のおうち - 知ることからはじめるフェアスタート
田中れいか 著
目次
Chapterが児童養護施設出身の著者のお話で、それに対してLectureは関連する施設の話をデータや施設職員のインタビュー等に基づき分析や解説がなされているので、初心者でもじっくりと理解できる内容になっています。
感想
小さい頃に家庭の事情で施設に入る時の様子などはリアルでショッキングな印象を受けましたが、その後成長していく過程でさまざまな出会いや苦悩があり、また両親との関係なども変化していったりするのが印象的でした。
早く自立しなければならないという環境や自立した後の一人になった心情とか一般家庭とは異なる苦労もされていて、これは大変だろうなというのもありますが、著者の施設や子どもたちを知ってもらう活動をされて飛躍していく姿には心が打たれました。
大きな社会問題でありながら、日本ではまだ実情があまり知られていなく、歴史とともに制度も変化してきて、積極的な支援の取り組みをされている世田谷区の区長さんにもインタビューされてその話などで、少しづつ改善はされてきているようです。
欧米では里親制度の割合が高いのに対し、日本では戦後、戦争孤児の孤児院として各地に広まり、その後児童養護施設となり、現在も全国に存在するわけですが、施設の職員になるとかでなくても、寄付をしたり、関心を持つことで、制度や雰囲気も変わり、多くの人が暮らしやすい社会になっていくのではないかと思います。
それではまた。
よろしければサポートをお願いいたします!!! 費用は活動費に充てさせていただきます。