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読書感想文 #1 『サハリンを忘れない』

こんばんは。今日もお疲れ様です。

今日は、本を読んだ感想を書いてみます。

「サハリンを忘れない」という本を読みました。

①概要

どんな本かと言いますと、著者がサハリンに行き、だいたい2010年代の前半から中盤頃に現地に住んでいる日本人残留者11組にインタビューをしたものをまとめて、掲載した話です。

当然皆お年寄りなのですが、日本が太平洋戦争で終戦を迎えた当時は、この方たちは、幼く、その当時のことについてしっかりと状況はつかめていないようです。

終戦後、今に至るまでの苦労の話をされています。日本領からソ連領へと変わり、日本領時代に移住した朝鮮人もいて、日本人残留者の方が朝鮮人と結婚して、帰国事業の対象にならずに、日本に帰ることができずに過酷な労働を強いられたり、中には、自殺してしまう人までいたようです。

つまり時代に翻弄された人たちのお話。それにもかかわらず、著者がサハリンに訪れると、日本人残留者は皆、温かく迎えてくれます。何度か行き来している間に、インタビュー対象の方が亡くなったりします。

②感想

そこには、日本人、ロシア人、朝鮮人が共存する世界があるようです。著者が撮影した写真は、素朴で、舗装されていない道路や日本統治時代の工場だとか昔のままのようで、自然は知床や道東とよく似た風景に見えます。

たくさんの簡易的なお墓もあり、地名は旧名の日本名とロシア名もあります。

今年で戦後75年になります。隣国ロシアで、昔日本領だったサハリン、いつか旅してみたいと思います。







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