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インバウンド戦略、「〇〇人」から「〇〇好き」に変えませんか?

こんにちは!
秋田県の仙北市で地域おこし協力隊をしています。

前回の記事で仙北市での休日の過ごし方をまとめたのでよかったらそちらも覗いてみてください!

記事では「秋田県の観光」=「仙北市の観光」であると書きました。

仙北市もコロナ以前は外国人客数は右肩上がりに伸びていました。
僕も今はインバウンド客復活の日に向けて勤しんでいます。

わずか1年ほどしかインバウンド観光に関わっていませんが
今後のインバウンド戦略、「〇〇人」でなく「〇〇好き」に変えませんか?
今日はそんな提言をさせてください。

去年、僕が実際に案内した3組のオーストラリア人を例に考察します。

一例目
白人の親子。母と子の二人旅。9月頃来日。ビーガンブロガー。
ビーガンメニューを提供できる農家民宿2軒をご案内。
オーストラリアでさえもビーガンメニューでここまで豊富なバラエティはない、と大絶賛していただきました。

二例目
インド系の男性。一人旅。11月頃来日。江戸時代の日本文化好き。
農家民宿は武家屋敷から近い宿をご案内。
しかし、もう一つの目的だった秋田舞妓に心打たれ、仙北市での滞在時間を短縮して秋田市での時間を多く取りました。

三例目
中華系の女性姉妹。2月頃来日。雪景色と秋田牛を求めて秋田へ。
農家民宿は最もコアな場所をご案内。
しかし畳で寝ることや食事の合わなさ、カメムシが出てしまったことが大変ご不満に思われ、連泊の予定をキャンセルし東京に帰っていきました。

全ての例で共通しているのが、皆秋田を楽しみにしていて、来日前からこまめに連絡を取り合っていたことです。
でも反応は3組で全く違いました。
大満足した人がいる一方で、不満を抱いて帰った人もいます。

「オーストラリア人」の特有な国民性というのはきっとあることでしょう。
でも上の例で言うと、単一国民でも趣味趣向はここまで多様です。
ビーガンメニューに感動する人もいれば、農泊体験や田舎の観光が肌に合わなかった人もいます。

田舎は不便です。田舎は質素です。田舎は自然と隣り合わせです。田舎は娯楽も少ないです。
田舎が合わない人たちもたくさんいます。上にあるような田舎の特徴を敬遠したい人たちはそもそも田舎観光は来ないほうがお互いにとっても益です。

だから僕は「〇〇人」を呼び込むことに注力するよりも「〇〇好き」を引っ張ってきたい。

お陰様で民泊体験には台湾やタイ、香港などのアジアの国々、フランス・ドイツ・イタリアなどのヨーロッパの国々、アメリカにカナダ、一番遠いところだとアルゼンチンのお客さんもいました。

国で分けるのでなく、「田舎」のワードに引っかかる人たちを見つけていきませんか?

僕も世界中にいる「田舎好き」に仙北市を届けられるように日々発信を続けていきます!

サポートは秋田県での活動に充てさせていただきます!