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仏教の来た道~読書記録437~

仏教の来た道 鎌田茂雄

インドから西域に伝わった仏教は、中国、朝鮮、日本へと東漸し、それぞれの地にしっかりと根をおろした。仏教伝播の道筋には、敦煌や雲岡の石窟をはじめ仏教文化の遺産が数多く見られる。また仏教伝播の立役者は、仏図澄(ぶっとちょう)、法顕(ほっけん)、玄奘三蔵ら布教・求法(ぐほう)に燃える僧たちであった。今なお残る史跡や文物、伝道僧の事績に光を当て、仏の来た道をたどり返す。


鎌田茂雄

鎌田 茂雄(かまた しげお、道号:梅嶺、1927年12月10日 - 2001年5月12日)は、日本の仏教学者。中国仏教史研究に多大な業績がある。学位は、文学博士。東京大学名誉教授。僧名は慧忍。
神奈川県鎌倉市に生まれる。帝国陸軍軍人より復員後、円覚寺で参禅し、駒澤大学仏教学部に進む。その後、東京大学大学院に進み、華厳学を専攻した。その後、東京大学教授となり、NHKの「こころの時代」で講師を務める傍ら、古巣の駒澤大学や、筑波大学、九州大学、大阪大学、富山大学、大正大学などで非常勤講師として指導に携わり、東京大学を定年退官後、名誉教授となり、愛知学院大学へ転任し、国際仏教学大学院大学の設立に理事として関わり、開校後は教授として指導に当たった。

鎌倉市の臨済宗大慶寺の前住職で、お墓もそこにある。

さて、この本はというと、かなり専門的で深い本であった。
私の無知ぶりがあぶられたようで、ちと恥ずかしい。
天台宗の天台って言葉は中国にもあったのね。とか。
天台山がそもそも中国にあり、天台宗発祥の地なのだ。
空海の密教も、元々はインドのものだが、中国由来なのだろうか。
などなど、自分が知らないでいた世界を教えてもらった。
こうしてみると、日本の仏教はインドというよりは中国的な感じがする。

大慶寺に参拝した際、鎌田先生のお墓に気づかず。もう一度行きたいと思う。

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