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うつのツボ 読書記録173~

2018年 医師の高田明和先生による著書。


高田 明和は、日本の脳科学者、評論家、浜松医科大学名誉教授。専門は血液学、生理学、大脳生理学。昭和10年、静岡県生まれで慶応大学医学部出身である。

私は、本を読む前に、その著者と題名から「だいたい、こんな内容だろう」とイメージして読むのだが、殆どは当たっている。
例えば、飯山陽先生の本をパラっと斜め読みしたが、だいたいはツイート内容と同じ。外国人を嫌うネトウヨの喜びそうな内容と想像していた通りであるなど。。

しかし、この本は、ちと違ったのだ。

この本は、図書館員の分類ラベルが違っているのでは?と思われた。
精神医学、心理的な棚よりも、宗教書の棚にと思ったのだ。

鎌倉にある臨済宗・円覚寺での座禅体験、円覚寺の素晴らしい老師の事。
又、仏教でなく、キリスト教などにおいても、心を落ち着ける言葉があることの大切さが語られていた。

先生も、若い頃にうつの経験があり、信仰に入ったという。それが仏教(臨済宗)の座禅、読経であったのだ。
うつ病とは、宗教に深い関係があるのではないか?
あるキリスト教信者はこう述べている。
「うつ病にかかると、自分は価値のない人間だから死んだ方がいい、と考えてしまう。そんな時に祈ることで落ち着く。祈りの儀式。そのおかげで自分は乗り切ることが出来た」
うつ病を乗り切るには、日常を離れ、暗黒の中で精神のバランスを取ることが重用で、それが祈りであり、座禅であったりする。

先生は朝晩、般若心経を唱えるのだそうだ。そして、呼吸法。

精神科医は、様々な症例、学術論文から判断するが、感覚や感情は個人のもので、他人には理解出来ない。

私たちは、自分の心を落ち着かせるために、祈りや座禅や呼吸などするのだ。

自分を愛するためにはまず自分を嫌わないこと。「妄想がなくなれば自分の心が輝く」と言う仏陀の教えを信じ、余計なことを考えないようにする。

「私たちは皆仏であり、神である」ブッダ。

この書に出てきた「八正道」について。


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