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ひとり江ノ島散策日記




今月のシャバット(私の終日お休みday)を利用して、
江ノ島に行ってきました。
(シャバットとは?という方はこちら)

1. 江の島まで

そもそも私は引きこもりで、少し前の週末は
1日の歩数が59歩(by iPhone)だった日もあるくらい、
用事がなければ家から出ません。
目的のないお出かけが超苦手なのです。

先月のシャバットでは、
note再開のきっかけにもなった銭湯に行ったので、
今月も銭湯に行くか…と思っていたのですが、
既に銭湯には普通の日でも行けることを学んでおり、
何か違うことができればいいな、と思っていました。
そんな折、数日前に会った友人が、
「江島神社の御朱印がとっても素敵だった!」
と話してくれたので、江ノ島が候補に急浮上。
ただし、連休中日で人も多そうだし、
何よりひとりで江ノ島って楽しいかな…
と、少し不安な自分もいたので、
「当日行く気になったら行こう」
と決めていました。

迎えた当日、前日仕事が立て込んでいたので昼前に起きて、
「出るの遅くなったけどやっぱり行きたい、行こう!」
と思ったので、出かけてきました。

小田急線の片瀬江ノ島駅から、歩いて20分ほどの江ノ島。
昼過ぎだったので電車はずっと空いていましたが、
改札を出たらさすが江ノ島、すごい人です。
強い決意をもって「今日は江島神社に行く!」
と思って家を出ているし、
行きの電車でわざわざ出かけているのが面白くなってきていたので、
人の流れと看板に従って江ノ島に向かいます。

今回の江ノ島散策は、
そもそも歩くのが早いし、ひとりだし、
何より駅に着いた時点で14時だったので、
人を追い抜き追い越しつつ、
17時に閉まってしまう前に見たいところ全部見よう!
という心意気で臨みました。

江ノ島に着いたら、正面の参道が人でごった返していて
「う、これは…」と思いましたが、
ここまで来て引き返すのもあれなので、
人混みに混ざって参道を進みます。
空も曇りはじめて、人ごみでだんだん下がり始めたテンションで、
こういう場所によくある不思議なお土産や食べ物を横目に見つつ、
坂道を登って人の流れについていくと大きな鳥居と、奥に大きな門が。

しゃもじかと思ったら琵琶だった、
どうにか人が映らないように撮った写真

これが噂に聞く「江ノ島階段多い」てやつか!
と思いつつ、ここを進むしかなさそうだったので階段を登ります。
余談と余計なお世話ですが、
ハイヒールにミニスカートは江ノ島には絶対向かないな
と、目の前を歩いている女子を見て思いました。
もし彼女がデートでミニスカート履く系の女子だったら、
止めてあげることを強くお勧めします。
そして、歩きやすい靴で来ることも。


門を通ったさらにその後にも階段があり、
息切れしながら登り切ると、一番最初の辺津宮(へつみや)に。

2. 辺津宮

辺津宮。辺の漢字が難しい

そもそも江島神社、という神社がある訳ではなく、
島の中にある社殿に祀られている3姉妹のご祭神の
総称を江島大神と言うそうです。

さらには、この土地の龍と弁天様のお話しが合わさって、
弁財天信仰に変化していったとのこと。
『江島縁起』という1000年前に書かれた
江ノ島についての物語の中に、
この土地で悪さをしていた龍が天女に一目惚れして
いい龍になる、というお話が載っているそうです。

ちなみにこの龍は頭が五つある五頭龍(ごずりゅう)だそうで、
昨年末に箱根の九頭竜神社に参拝した身としては
他にも頭が複数の龍いたんだ!と、
辰年だし今年はいろんな龍がいる神社に行きたくなった次第です。

3. 奉安殿

結局誰が祀られているのかよく分からないなぁ…
というところから、神仏やいろんなお話しが混ざって
今のところそういうことになってるのね!
ということを参拝の列に並んでいる間に理解できたところで、
辺津宮の隣の八角形のお堂にも入ることに。
ここは拝観が別料金(大人200円)で、中には二体の弁天様が
いらっしゃいました。

奉安殿という八角形のお堂。

ものごとを分かりやすくするための分類が、
歴史においては逆に分かりづらくなることもある、
というのをなんとなく感じました。

4. 御朱印

弁天様のお隣にあった小さなお稲荷さんにもお参りしてから、
御朱印をいただきに列に並びました。
10種類くらい御朱印(1つ300円)に加え、
絶対もらおうと思っていた切り絵の御朱印(1500円、台紙とクリアファイル付き)。
江島神社と弁財天の御朱印は書き置きではない、
とのことと、たまたま巳の日で、
この2つには巳の日はんこを押してくださるとのことで、
いろいろ考えた結果、6つと切り絵の御朱印にしました(ほぼ全種類)。
御朱印はどこまでいただくかが悩ましいですね。

途中、洞窟の待ち時間に撮影

弁財天は巳の日、という知識はあったものの、
図らずして巳の日にお参りしていたことを知り
とても嬉しくなりました。
ググるとすぐに出てきますが、
巳の日自体は12日に1回あるので(めっちゃある)
こだわりたい方は一粒万倍日と被る日(2024年6月22日)や
60日に1回のスペシャルな己巳(つちのとみ)の日
(2024年3月6日、5月5日、9月2日、11月1日、12月31日)
に行くのもよさそうですね。

他にも見たいところたくさんあるので、
ほぐほぐしながら道案内の看板と人の流れに沿って奥に進みます。

5. 中津宮

しばらく歩いたのちにまた階段があり、登った先に
今度は中津宮がありました。
中津宮に行く前の階段の隣に、エスカーなる乗り物があり(有料、180円だったかな)、
江ノ島の中に合計3つエスカーがあるそうなので、
疲れちゃったら使うのもありかも。
ただ正直、気持ち的には最初の辺津宮への階段がいちばんしんどかったので、
中津宮への階段はそこまで…という感じでした。

看板やお守りから、女性応援!感が強かった中津宮

中津宮には左手にお庭があって、
中に水琴窟があるとのことで見に行きました。
今年の元旦に住吉大社で買った水琴窟鈴守りを付けてるくらい、
いい音の出るもの好きなのです。
(あと、凶だった住吉大社のおみくじに、ラッキーアイテム:鈴って書いてあったから)
普段鈴の音を聞いてるので、自然の水琴窟ってこんな感じかぁ、
と、柄杓で水を垂らしながらしばし楽しみ、
さらに奥へと向かいます

6. 奥津宮

今度は細い道をひたすら登ったり歩いたりして、
島をぐるっと回るようにして、
島のいちばん奥にある奥津宮に向かいます。
他にも、龍宮と洞窟に行きたい!と思っていたので、
気になりながらも食べ物屋さんをスルーしつつ、
見落としがないかときどき道案内を見つつ、
奥津宮に着きました。
ここはなぜか並んでる人が少なかったので
速やかに参拝できました。
天井に書いてある亀の絵が有名だそうです。

奥津宮、いちばん上のお姉さんの神様の神社だそう。
長女なのでちょっと親近感。

7. 龍宮

奥津宮の隣に、すごい人が並んでるところがあると思ったら
ここが龍宮でした。

龍宮、写真の奥の龍の下に祠のような拝殿があります

龍宮の境内に生えている木にリスがいて
(後ろに並んでいた少年が「野生動物がいる!」と叫んだのが印象的。
確かに野生動物です。
「リスー、リスー」と呼びかけていて、
この子とは仲良くなれそうだなと思いました)
途中葉の繁った枝の間で木の実を食べていたのだけれど、
枝から完全に逆さまになっていました。
リスって脚力えぐいの?
誰か枝から体重支えてくれてるの?
龍宮の境内だからそこだけ重力ないの?
と、不思議だなぁ〜と思いながらリスを見ていたら
祠に入る番になりました。
祠の中は神秘的な雰囲気でした。

8. 岩屋(洞窟)

一通り神社への参拝をしたので、最後に洞窟に向かいます。
また細い道や階段を通って、
途中から晴れてきて日が傾き始めた海の景色を楽しみつつ、
洞窟に並んでいる列が見えたので、その手前の
平たい岩のある海岸で少し海に近いところまで降りました。
うっかり高波でびしょびしょになったりしそうになりつつ、
1人で来ててびしょ濡れはつらいので持ち前の瞬発力を発揮して回避。

絵になるおじさんがいたので写真撮ってたら
びしょびしょになりそうになる

ここは友達とかと来ると楽しいだろうな〜と思いながら洞窟の列に並びました。並んでる間暇だったので撮ったのが先ほどの御朱印の写真です。
この時点で16:00前くらい、10〜15分くらい並んで
洞窟の中に入りました。
こちらも別料金(大人500円)ですが、
景色もきれいだし、歩く体力ある方は入るのをおすすめします!
ちなみに、江ノ島に渡る橋の途中から船も出ているようなので、
ここだけ行きたい方、体力心配な方は船って選択肢もありかと。

洞窟は2つあるのですが、
まずひとつめの洞窟に入ってしばらく進むと
蝋燭を無料で貸してくれます。
子供には火じゃない蝋燭もあるみたい。
奥から帰ってきた方の蝋燭を順番に交換して渡してくれるので、
私は少し待ちましたが、一気に雰囲気がでます!

写真では伝わりづらい雰囲気の良さ

洞窟の奥には、いろいろな昔の古い仏像があって、
密教感があって私はすごく好きでした。
鎌倉のどこかのお寺にも、こういう洞窟があって、
この辺りはそういうの多そうだから
他にも探してみようと思いました。
また、この洞窟の中にある祠が、
もともとの江ノ島信仰の本宮だそうです。
祠にしても仏像にしても、
なんでこんな洞窟で…なんかあったのかな…
みたいなことに思いを馳せつつ、
蝋燭をお返しして、もう一つの洞窟に向かいます。

洞窟は少し離れているので、一度外に出るのですが、
この景色もとてもきれいでした!
(後で出てきます。)

ふたつめの洞窟はイルミネーションが施してあり、
奥には手を叩くと鳴き声で返してくれる龍がいました。
みんながやってるの見るとつい手を叩いてしまう。
龍はゴジラみたいな声でした。

イルミネーション

帰りには、夕焼けまではもう少し、ですが、晴れてきて十分きれいな景色が見えました。

ダイナミックな空が取れたこの日の渾身の一枚
海だけでなく、濡れた平たい岩にも太陽が写っているのが美しかったです


9. お出かけの終わり


ここから、元きた道を戻って、島をぐるっと回って、帰路に着きました。

とんびが鳴いてるのを聞くと実家を思い出してほっこりします。
食べ物をとられないように気をつけよう!

ほぼ来た道を帰る感じ。
この時点で16:30頃でしたが、まだまだ入ってくる人もたくさんいました。
夕日が見えるカフェやお食事処もたくさんあったし、
イルミネーションとかイベントもやってるようなので、
参拝できなくなってもそういうところに行く方なのかもですね。

江ノ島の入り口に、天然温泉と書いてある看板があって
めちゃくちゃ行きたくなりましたが、
事前に調べたところここは銭湯価格ではなく、
ここだけでもけっこう過ごせそうだったので
今回はやめておきました。
今度誰かと来る機会があれば、最後にゆっくりお風呂に入りたい。

橋の辺りまで15〜20分くらいでついて、
あとは片瀬江ノ島駅から電車で帰りました。
14時頃に駅に着いたので、ちょうど3時間くらい、
駅から江ノ島までが片道20分くらいなので、
江ノ島滞在は2時間ちょいくらいだったことになります。
人が多くて待ち時間もあったので、空いてたらもっとサクサク回れたり、
ご飯を食べたりお茶したり、
今回行かなかったところにも行けたのかも知れません。

家から片道1時間くらいなので、1日使わなくても
お出かけできるし、ひとりでも楽しいし、満喫できるんだなぁ、
というのも、新たな発見でした。

銭湯についても書きますが、今年は龍に関連する
寺社仏閣にも行ってみて、この2年くらいあまり集めてなかった
御朱印集めを再開して、いいところだなぁと思ったら
お出かけ日記として記事にもしていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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