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「福祉がひらく 地域の共創デザイン スタディプログラム」が始動! 富士見中学校高等学校さんと 「こまった課?」体験 【 Vol.2 】

みなさん、こんにちは。「石神井いとなみの起点プロジェクト」の竹内(デジタル・アド・サービス)です。

石神井いとなみの起点プロジェクトは、2026年春、東京・石神井に新しく生まれる福祉の拠点(設置主体:社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会)をベースに、東京・都市部の抱える課題の多様性と絶対量に向き合いながら「基本となる福祉事業」と「みらい創造型拠点事業」そして、その2つの融合で、誰もがあたりまえのいとなみを続けていくことのできる地域づくりのモデルとなっていくことを目指すプロジェクトです。

▶︎ 石神井いとなみの起点プロジェクト ウェブサイト公開中です!

#16では、「福祉がひらく 地域の共創デザイン スタディプログラム」のことや富士見中学校高等学校の先生たちに「こまった課?」のプレイを体験してもらったことをなどをお伝えしました。

▶︎ #16 :「福祉がひらく 地域の共創デザイン スタディプログラム」が始動! 富士見中学校高等学校さんと 「こまった課?」体験 【 Vol.1 】

#17では、富士見高等学校の高校1年生の皆さんの「こまった課?」プレイ体験&福祉施設見学の様子をお伝えします!

▶︎ こまった課? とは?


1. 「SDGs探究」に取り組む高校1年生8名が参加!

富士見中学校高等学校さんでは、「自分と向き合う力」「人と向き合う力」「課題と向き合う力」等から成る、社会に貢献できる自立した女性としての「17の力」を掲げ、その力を6年間かけて育むことを目的として、中学校1年生から高校3年生までの6年間で、段階的な探究学習のプログラムを設計されています。

そのなかでも高校1年生は、SDGsをテーマに探究活動に取り組みます。

高1では、まず社会の課題を知るため、SDGsをテーマに探究活動を行います。SDGsを通して世界には様々な問題や課題があることを知り、自分に何ができるかを考え始めます。

富士見中学校高等学校 ホームページより

高校1年生の1学期は、SDGsについての講演を聴いたり、チームにわかれてそれぞれにSDGsの17の目標のなかからテーマを選び、そのテーマについて知るためのチーム活動を学校の内外で行うそうです。

▶︎ SDGs 17の目標とは?

今回は、SDGsの17の目標のなかの「目標3:すべての人に健康と福祉を」と「目標10:人や国の不平等をなくそう」をテーマとして選んだ、2チーム・8名の生徒さんたちが参加してくださいました。

2. 石神井いとなみの起点プロジェクトのメンバーもファシリテーターに

今回の体験の会場は「#10【 FIELD 番外編 】 西武池袋線でマーケット!とマルシェをハシゴする」の記事でも登場する貫井福祉園・貫井福祉工房

生徒さんたちの体験をサポートするファシリテーターとして、石神井いとなみの起点プロジェクトのメンバーをはじめ、社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会から7名の職員さん、デジタル・アド・サービスから2名の社員が参加しました。

❶ファシリテーター

❷プログラム

貫井福祉園・貫井福祉工房の紹介をする西村施設長
石神井いとなみの起点プロジェクトの紹介をするLeaves練馬高野台の福田施設長

3. プレイ体験スタート

こまった課?はプレイすることを楽しんだり、プレイヤーどうしのコミュニケーションを楽しんだりする体験のなかで、目に見えない障害のこと、社会のなかにあるハードルのこと、いろいろな人たちがまちで楽しく暮らせるアイデアなどを自然と考えることができるのが特徴です。

こまった課? プレイの流れ

❶パート1:特性を見つける

プレイヤーどうしがたくさんコミュニケーションをとりながら進んでいきます。
はじめてのゲームも興味をもって積極的に参加してくださいました。


❷パート2:楽しく暮らせるアイデアを考える

住人さんがもっと楽しく過ごせるアイデアを考えます。
「いいアイデアを考えるのが難しい・・・」という声が聞こえてきます。
東京都手をつなぐ育成会の職員さんから実体験を交えたアドバイスも。

❸プレイ体験のふりかえり

プレイしてみて⾯⽩いと感じたこと、難しいと感じたこと、
⽬に⾒えない障害についてのイメージの変化などをシェアしました。

4. 職員さんの案内で施設見学へ

こまった課?のプレイ体験後は、貫井福祉園・貫井福祉工房の職員さんの案内による施設見学へ。

貫井福祉園・貫井福祉工房は、同じ建物のなかで、生活介護(貫井福祉園)と就労移行支援(貫井福祉工房)の主に2つの事業を行なっています。施設内には、地域の方がサークル活動などで利用できる活動交流室や喫茶店もありますが、中に入ってみる機会や、利用者さんや職員さんがどんな様子で過ごしているのかを見るきっかけはあまりないかもしれません…。こうした機会が、より身近な存在に感じてもらうきっかけになるといいなと思います。

見学から戻ってきた後も、障害者福祉の仕事に携わるきっかけについてなど、
職員さんに熱心に質問をする姿も。

5. 「見えていなかったこと」に気がつくこと

参加した皆さんには、今後のより充実したSDGs探究の活動につなげていけるように、今⽇の体験をふりかえり、気づきを記録する「ふりかえりシート」を事後のワークとして書いてもらいました。

ふりかえりシート

ふりかえりの内容を少し紹介させていただきます!

見た目ではわからない「目に見えない障害」だからこそ全然知らなかった。今回で色々な障害があることに気づかされた。見えているものが全てではない。「目に見えない障害」を持っている方々にもより暮らしやすい社会をつくるには、多様な人たちがいるということを理解する必要があると思う。

周りから気づいてもらえないことで、辛い思いをしていたり、困っているんだと知ることができた。自分の周りにも苦しい思いをしている人がいるかもしれないことを考えながら日常生活を過ごしていきたい。今回知ることができなかった障害についても深く知りたいし、実際に障害者の方たちと話しをしてみたい。

「マンマ・デール」や「チョウドイイ・ワカラン」などに近しい人物に出会ったことがある。その時は、とても傷ついたり悲しくなり、自分はそこでシャットダウンしてしまったように感じる。多様な人たちが地域社会で心地よく暮らすには、性質を受けとめること、それをあたり前にすることが大切。世の中の偏見を全て無くすことは難しいけれど、自分だけでも、1人でも多く、偏見を持たず、平等に対応することで、より笑顔が増え、生き生きと生活できる世の中になると信じている。今後は「世間の偏見はどんなことがあるのか」「障害を持った方は世の中へのどうのような意見を持っているか」などを知っていきたい。

こまった課?に登場する住人さん
住人さんの特性は 「目に見えない障害」をモデルにしています

▶︎ こちらで全ての住人さんがご覧いただけます!

皆さんにとって、はじめてプレイするこまった課?、ふだんは訪れる機会のあまりない福祉施設という場所での体験でしたが、積極的に、楽しそうに参加してくださり、会場が一気に活気のある場になったことをうれしく思い出します。

そして、これまでの生活や学びのなかで経験してきたことはもちろん、「見えていなかったこと」「受けとめられていかなったこと」への気づきから「もっとこうしてみたい!」「こんなことができるのでは?」という課題や可能性へを見つけ、自身の考えや気持ちとしてしっかりと言語化をされていることがとても印象的でした。

富士見中学校高等学校さんのホームページ内「FUJIMI × SDGs」でもこまった課?体験&施設見学の様子を紹介してくださっています!

この体験をきっかけに、これからも連携、共創を一緒に模索していけるとうれしいです!


▶︎ こまった課? 公式note
こまった課?を活用したその他のワークショップや研修のレポートは、ぜひこまった課? 公式noteでご覧ください!


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🌱 このnoteでは、こんなコンテンツを展開していきます!
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・VISION:中⻑期の視点でのプロジェクトの考えや思いを伝える
・TEAM:インタビューや対談で、プロジェクトの⼈を伝える
・ACTION:プロジェクトでのリアルな活動を伝える
・FIELD:⽯神井のまちとそのいとなみを紹介する
・LAB. :学術機関や企業との共同研究からの学びをシェアする
・STORY:ここで生まれるいとなみを想像し、言葉や絵で表現する
・MEETING:プロジェクトを通じて出会い、つどい、つながる
・PICK UP:思考や対話の起点となる視点を共有する

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