ささのは結婚式ができるまでのリアル #16
ささのは結婚式ができるまでのリアル#15 はこちら
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披露宴会場のドアが開いた。
旦那さんはキャプテンに手をひかれ、わたしはアテンドのはるみさんに手をひかれ、ヘアメイクの知花さんにドレスの裾を持ってもらって、目をつぶって披露宴会場に入る。
目をつぶっているので周りはなにもみえないし、ゲストは静かに私達を見ているのでなにも声が聞こえない。
しーんとしている会場。
結婚式の入場でこんなに静かなのおもしろい!と思いながら足元にびくびくしながら進む。
披露宴会場の中間まで歩いたところで、目をつぶったまま旦那さんと高砂の方を向き、手をつなぐ。
しんとした会場に、プロデューサーさんの声がひびく。
たくとさん、みさきさん、いよいよこの瞬間がやってきましたね。
お二人に初めてお会いした2018年7月26日から、約1年。
この瞬間が待ち遠しいような、でもこの青春のようなお二人との準備期間を終わらせたくないようなそんな想いで、今日までつくってきました。
もうこの時点でプロデューサーさんは涙声でしゃべっていて、わたしもすぐにもらい泣きしてしまった。
「結婚式ってすばらしい、結婚式をもっと好きになってほしい。
そんなお2人の想いに突き動かされて、今日があります。」
とお話はつづいて、
「それでは、いきます。3..2..1..目をあけてください!」
涙いっぱいで目をあけたけど、その景色は一生忘れられない。
写真でもきっと残せない。きっと死んじゃうときまで忘れない。
たくさんの拍手とともに、デッサンのとおり素敵すぎる高砂が目の前にあり、今日のために来てくれたゲストが笑顔でこちらを向いていて、あまり涙を見せない旦那さんも泣いていた。
涙をハンカチでとんとんして、私達は高砂に向かう。
来てくれた108人のゲストに、旦那さんと私から一人ずつ挨拶をした。
旦那さんは、CRAZYWEDDINGの皆様はじめ、チームで一生懸命今日に向けて準備をしてきたから、せいいっぱい楽しんでください!というメッセージを送り、
私は、実は家族の飛行機が予約できていなくてどうしようどうしよう!と昨日バタバタしてたけど、全員そろって迎えられる今日が本当に奇跡!と伝えて、主賓挨拶へ。
主賓挨拶は私達の会社の社長にお願いした。
私達は社内恋愛なので、同じ会社で働いているのだが、2人とも社長に自分のことを紹介してほしい!と譲らなかったので、社長に2人のことを話してほしいとお願いした。
社長のスピーチは、会社の人の結婚式でいつも見ているけど、いつもとても楽しみにしていた。
社長は一切カンペなど見ずにゲストや新郎新婦の方を見て話す。
スピーチ中は、スムーズにお話をされていて、本当に日頃からその人のことをよく見てくれているのだなあと感じられ、社長の誠実さいっぱいのお人柄が言葉にまであらわれている。
そんな社長に、旦那さんのことと自分のことを話していただけるなんてととても嬉しかった。
めずらしく緊張をしていた社長だったが、いつものようにまっすぐお話を始めた。
私達が新卒で入社をしたときの頃から、お仕事での二人を紹介してもらって、旦那さんについては、会社の中でも大事なサービスを担当してもらって、大きな賞を取るくらいすごい人なんだよ!ということ、大学生の頃に結婚式場のバイトをしていて結婚式に対する熱意がすごく印象に残っていることなど、愛情を込めて話していただいた。
私については、家族のことをすごく大事にしていることが印象的で、家族に愛をたくさんそそいでもらったからこそ、チームの人にも愛情をそそげているんだということ、今エンジニアとして担当しているサービスのことや、社長権限でそのサービスのTOPページをつかって結婚式のことを書いてもいいよ!笑ということなど、
大好きな社長スピーチで自分たちのことが話されていることが本当に嬉しくて、途中で泣いてしまいそうなくらい嬉しく聞いていた。
その次の乾杯は、私達の部署の統括にお願いをして、統括も二人のことを愛情たっぷりお話してくれた。
マネージャーとして会社にとっても必要な人材であり、苦しいときにまわりの人をしっかり支えられる旦那さんのお話と、私については、最強のNo2という最高のお褒めの言葉をいただいて、しばらく頭の中で最強のNo2がくるくるしてるくらい嬉しかった!
乾杯後は、昨日のチケットの話をしらなかったお父さんが、「チケットがとれちょらんかったってまじか!?」とわざわざ高砂まで言いに来てくれたり、ドレスをほめられたり、たくさん写真をとってもらったりして談笑した。高砂のデザインを説明したり、なにあのファーストミートって!!!素敵!!と、いろんな反響があって、始まったばかりなのにとても楽しい。
まだまだ、ここからコンテンツ山盛りだ!
最初はプロフィールムービーならぬ、ライフプレゼンテーション。
しゃべるのが大好きな私達は、これまでの人生をプレゼンテーションにおとし、マイクをもってしゃべることにした。
旦那さんは会場を歩き、プロジェクターにうつった小さい頃の写真を指差しながら自分のこれまでの人生を振り返って気持ちよさそうに話している。
途中でキャプテンが、みさきさんの持ち時間だいたいこれくらいです!と言いにきてくれて、旦那さんが案の定しゃべりすぎていることを知る。
このライフプレゼンテーションは、自分でしゃべりつつ、ゲストにもしゃべってもらうというもの。
旦那さんは、高校と大学の仲良し1人ずつと一緒にそのときのことを振り返りながらしゃべっていた。
高校のときに友達が大恋愛していたお話や、大学時代には、今でいうyoutuberみたいなことをわいわいやってたなあというお話を、お友達とたのしそうに語っていた。
スライドには懐かしい写真をたくさんのせていたので、旦那さんもしゃべるし、会場もスライドを見ながら、「懐かし〜〜!」とか、「えええちっちゃいかわいい!」という声がたくさん聞こえて、会場はかなり盛り上がっていた。
私は、高校のころに、これでもか!と青春をささげた吹奏楽のことを、当日の部長を呼んで話した。その子は前に出るのをとても嫌がるので、このときまで前に出ることを伝えずにきた。笑
もうひとりは、お仕事の元相棒。一緒に事業を立ち上げ、のばしてきた。
私の人生に一本軸をとおしてくれた、仕事の楽しさを教えてくれた人。
家業を継ぐために会社はやめてしまったが、今でもこの子の考え方は大好きなそんな人。
それぞれと会話し、最後にふたりの元上司にも前にでてきてもらって、二人が付き合ってるの、実はしってたんですか?という司会の質問に対して、
怪しいなとおもってたから周りに聞いたけど、だれも口をわらず、旦那さんとの面談のときに、猫最近飼い出したらしいけど、実は別の猫も飼ってるんじゃいの?といじわるに聞いてごめんなさいと謝っていて、これまた会場にたくさん笑い声がひびいた。
よくしゃべりよく笑ったライフプレゼンテーション。これも本当にやってよかったことのひとつ。(かなり時間はオーバーしたw)
歓談中にゲストのみなさんが書いた短冊を笹にくくりつけに来てくれて、だんだんと高砂が華やかになってきた。
そして次のコンテンツは「青春大賞!」
事前に集めていたゲストの青春エピソードから、勝手に大賞と優秀賞を2つ決めて、それをジェスチャーで表現してもらってクイズっぽく発表するというもの。
ちなみにジェスチャーをしてくれる2人には、ジェスチャーをやってもらうことも、ジェスチャーの内容も内緒で、何かしらやってもらうことだけ伝えていた。(会社の上司なのになんて雑な扱いでしょうww)
青春大賞はこんなかんじ
大賞「妻に告白したあの夏祭り」
優秀賞「好きな子にネクタイを結んでもらった日」
優秀賞「幸せをつくるサービスをつくっている今」
これを、いっしゅんでジェスチャーで表現してもらうという、どうなるかわからない進行だったが、ジェスチャーなおふたりはとっても土壇場力があり、本当に完璧に表現してくれた。
↑作戦会議中(ちゃんと口元読まれないように隠しているw)
↑夏祭りで告白成功しているところ
大賞と優秀賞の3人には、それぞれ商品とエピソードの詳細を教えてもらって、お祝いした。
ちなみに大賞の方は、当日夫婦で招待していて、奥さん側が私の大学時代の親友だったんだけど、嬉しいよ〜〜〜〜😭😭とうるうるしながら前にでてきてくれた。
そして、奥さんもその夏祭りのことを青春エピソードとして書いていて、しあわせが溢れんばかりの夫婦でとても素敵でした!
さて、楽しかった披露宴もいよいよ中座の時間。
最初は私が中座を。
弟2人を指名していたが、弟には伝えていなかったし、結婚式に初めて参加する弟たちは、こういうものは親しかやらないものだとかなり気をぬいていたらしく、
前に出てきたときに、上の弟は、「えっこういうのってお父さんじゃないと!?」とずっと言っていて、
下の弟は、きっとテレビかなにかで見た結婚式のイメージで、私のドレスの裾を持ってくれていた。笑
司会のあっちゃんが、弟たちに、どんなお姉さんですか?と聞いたら、
上の弟は、「優しく、いつも明るく、笑顔のすてきな姉ですね」と言っていて、こいつ空気のよめるやつだ!と、おぉ〜〜!よくできたね!と私が頭をなでていたら、
あっちゃんが、「弟さん、足がくがくしながら伝えてくれました〜!」と笑わせてくれ、
下の弟は、「弟たちを顎で使うけど...」からはじまり、
すかさずあっちゃんから、「弟さん、熱があるようです!」と言われていて、
「顎で使うこともあるけど、たまに優しいから嫌いになれない」と、続け、セーフ?セーフ?と小声できいてきた。
3人で手をつないで退場し、めちゃくちゃ最高な中座ができた。
中座したあとだったので、旦那さんの中座は見れなかったが、あとで、お兄さんめちゃくちゃおもしろかった!みたいな声を聞いて、後日ビデオで見るのをすごく楽しみにしていた。
旦那さんは、もともと大学時代の親友を中座の相手に選んでいたのだが、小さい頃の写真を見ていたらどの写真も兄と手をつないでいて、大人になった今、もう一度手をつなぎたい!と、お兄さんに中座をお願いしました。
指名されて前に来たお兄さんは、旦那さんがプレゼンしながらよく歩くという話が統括からあったこともあり、マイクをもつと旦那さんのまねをして会場内を歩き出し、会場は笑いにつつまれていた。
手をつないであるきだすと、旦那さんが泣いていて、あとからビデオを見返したときに、二人とも最高の中座をしてしまったな!!!ととても感動した。
私達が中座をしてブライズルームに戻ったとき、会場にいるみんなは目をつぶらされていた。そして目をあけると目の前にはQRコードつきの紙。
このQRコードをよむと、 #12 で書いた、ひとりひとりへのメッセージ動画が出てくる。
私達はこの様子を見ることができなかったので、たくさん写真をとっておいてほしい!とお願いした。
動画はyoutubeにあげていたが、動画に対してコメントをくれた人もいたり、こうやってたくさん写真に残っているし、ゲストを驚かせることができたかなと実感し、これも時間をかけてやって本当によかったと思ったことの1つ。
その頃わたしたちは、式中に自分たちのご飯を出さないことにしていたので、ブライズルームでエネルギーチャージ中。笑
(私は朝ごはんすらたべそこねたので、これが1日の最初のごはんになったw)
そして指輪交換の練習もこのときに。
ひたすらに楽しかった披露宴。ここからはがらっと雰囲気を変えて挙式。
お色直しをせず、ずっと会場にいられて本当によかった。
やりたい!とおもってやったこと、全てが正解だった!
プロフェッショナルなクリエイターさんや、コンテンツに関わってくれたすべてのゲストの皆さんに感謝しつつ、挙式会場に向かう。
髪の毛はポニーテールからシニヨンに。ベールをつけて挙式モード。
外は、少し雨が降っていた。
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