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仕事と子育ての両立で悩んでいるママへ

子供に「早く!」と急かすことが口癖だった主婦が
ライターに転身したことによって
「まだ暗くないし、公園に寄って帰ろっか♡」
と余裕ある生活が送れるようになった話


「いいから、早く帰るよ!」

また娘に、急かしてしまった。
そう反省しながら幼稚園の門をくぐり、繋いだ手を強くにぎる。

電車を降りたらダッシュで幼稚園にお迎え。
家に着いたらお風呂沸かしてる間に晩御飯の支度。

朝、娘がぐずったから洗い物できなかったし、
夜は寝落ちしないようにしなきゃ……。

できることなら、娘に急かすことなく何でもやらせてあげたいし、一緒にお菓子作りとかしてみたい。
自宅で仕事ができたら、もっと時間も心も余裕ができるだろうな。



私は週5フルタイムで働く兼業主婦。

まだ幼い娘は体調を崩しやすく、
毎朝娘を起こす瞬間が一日の中で一番ドキドキする。


だってさ、「娘が体調不良のため、本日お休み頂きます」と連絡するのは、何度経験しても気が重い。職場はみんな良い人達だから何か言われることはないんだけど、深く関わっている同僚もいないし……ね。

そんなことを考えながら、ぎゅうぎゅうの通勤電車で携帯をいじる日々。

「主婦 副業 在宅」




「Webライター、データ入力、不用品販売…」

なんど検索しても、目に留まるのは「Webライター」の文字。

子どもの頃から本を読むのが好きだったから、
一番ココロ惹かれるんだと思う。

でも、自分で文章書いたことなんてないし。私にできるのかな…

モヤモヤしながら、
通勤電車で「Webライター」について検索しつづけること2か月。
右も左もわからないままブログデビューしたけれど、お金は全然稼げない。

そこで、ネットで見つけた次の策「クラウドソーシング」。

ライターとして応募を決意したものの、不安はつのるばかり。ブログが全く読まれなかった私の文章力、はたして採用されるのだろうか。


【初心者歓迎&テンプレ有 文字単価0.2円 ママ向け記事執筆のお仕事】

……文字単価?
よくわからないけれど、こんな私でもライターデビューできたら万々歳だよね。ましてやママ向けだったら…私でも書けそうかも。

「指示書」「マニュアル」「コピペチェック」など、
初めて見る単語のオンパレードの中、ありがたいことに初めて受注することができた私は、毎朝、太陽が上がる前に起きて娘が起きてくるまでの2時間、無我夢中で書き続けた。

でも思ったように執筆は進まず、
夜更かしする日が増え睡眠3時間の日々がつづいた。

目の下のくまがコンシーラーで隠れなくなってきた中、なんとか記事納品。

そして、念願のライターとして初めてのお給料振込日!
チーズに合わせてワインを1瓶空けた私は、驚愕した。

だって、思っていた金額よりも少なかったから。

手が回らず山積みの洗濯物や、茶色ばかりの食卓。
忙しさから撮影されずに更新が止まった、娘の写真フォルダ

こんなにがんばったのに、お金にならないなんて…。

唖然とする私を見て、
「家のことはしっかりやってほしいし、今の仕事をつづけた方がいいんじゃない?」と旦那に声をかけられた。

私は返す言葉もみつからず、ただ黙りつづけた。

さらに翌日、娘が発熱。
いつもは1日でケロっと回復する娘が、1週間も寝込んでしまった。
もちろん、私も会社を1週間休んだ。

会社に勤めてからこんなに休みをもらうことは初めてだったが、会社を休む罪悪感よりも忙しさから娘の体調変化に気付けなかった自分を責めた。

自分の気持ちを抑えるように、ここぞとばかりに野菜たっぷりのスープや、娘の大好きなプリンを手作りした。

久しぶりにゆっくりキッチンに立つ私をみて、具合が悪い娘はニコニコしていた。そして、お布団から何度も「ママ~」と呼んでは、絵本を読んでとせがんだ。

眠りについた娘をみながら、私は気付いた。
家にママがいるだけで、娘はうれしいんだと。

自宅で仕事ができれば、娘のわがままに付き合ってあげられる。
娘がお気に入りのページを、なんども飽きるまで読んであげることだってできる。

ライターとして、もう一回頑張ってみよう。
会社員の今だって、毎日忙しくて娘との時間はないじゃないか。

でも、娘がいるから無駄な時間は過ごせない。
それならライタースクールを受講しよう。
独学で失敗したから、プロのチカラを借りよう!そう、決意した。

それから私は改めて、今の時代に子育てできていることに感謝した。
だって、ネットが繋がっていれば、どこでも講座受講できる時代。

子どもがいても、夜でも、プロから教わることができるんだから!

そして、自分に合いそうなライタースクールを見つけ出し、
私は深々と旦那に頭を下げた。

「半年がんばりたいです。結果が出なかったら諦めます。」
「ぼくは、家のことは今まで通り手伝えないけど、それでもがんばるならやってみたら?」



そこから半年間、忙しかった。


桜が散り猛暑日が続く夏に変わっていたことにも気付かないほど、必死だった。でも、期限を決めた私は止まらずに、ただひたすらに駆け抜けた。

スクールで共に学ぶ生徒達の実績は皆キラキラしていて、超初心者の私が質問することも恥ずかしかった。周りの目が気になって課題が出せない自分にもイライラした。

でも、わたしは娘のママ。
一番大切しなきゃいけないのは、娘と家族。

周りと比較することを止めたら、心が軽くなった。
超初歩的な質問をするのも、躊躇することがなくなった。

すると、スゴイと思っていた人から「私も同じ疑問をもってたの!」と声をかけてもらえたり、スクール生からアドバイスをもらう機会も増えた。

周りはどんどん成果をあげる中で、得意なことがないただの主婦の私。
専門性をみにつけるためスクール卒業後も勉強をつづけ、スキルや資格を取得。

次第にコツコツ発信し続けていたSNSから仕事が入るようになり、ライターとして会社員の給料を上回る月も増えた。そしてついに「いつでも戻っておいで」と声をかけられながら、長くお世話になった会社を辞めて夢だったフリーランスのライターに転身した。

「ようやくここまでこれた」

娘と繋いだ手をちぎれるほどブンブンと振り
「一年生になったら〜」と歌いながら帰る道には
まばゆいピンクの桜がはらはらと散っていた。



旦那に頭を下げた日から2年経ち、梅雨のジメっとした空気が肌にまとわりつく火曜日。

自宅PC前で仕事をする私に、
「ママ、クロールの練習したいからプールに行きたい!」
と、走って学校から帰ってきたからなのか、顔を真っ赤にしながら娘が興奮して言った。

でも、もう大丈夫。
突然の娘の要望にも、今の私はノーと言わずに笑顔で対応できる。
さっそくAmazonで新しい水着を新調!今週のスケジュールを確認すると、木曜にはプールに行けそうだ。

旦那もがんばる私をみて家庭に参加するようになり、今では出汁の取り方からこだわる頼れる料理長に成長。
夫婦で家事分担ができるから、私の家での負担もガクンと減った。

おかげで、「まだ暗くないし、公園によって帰ろうか♡」と、夕暮れ時の娘のわがままにも付き合ってあげられる余裕すらできた。

家族もこんなに変化するなんて、満員電車に揺られていた私からは想像しえない出来事だった。
がむしゃらにがんばって、本当によかった。


へっぽこママの私でも、ライターとして毎日充実した生活ができています。子どもの送り迎えもできるし、宿題の丸付けや夕方のおさんぽだってかかってこい!です♡

フリーランスは会社員と違ってお給料の保証はありません。
けれど、子どもが「ママ」と呼び、求めてくれる“ほんのわずかな期間"を、たくさんのママに“悔いのない時間"にして欲しいと思い執筆しました。

ママだって、なんにでもなれる!
ママだから、必要とされることもある!

あなたのきっかけになれれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ママさん!今日も楽しみましょうね♪

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🐟あそびにきてね🐟
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