#187 日本一大きな砂丘はどこ?
鳥取砂丘は日本にある砂漠と勘違いされやすいが、砂丘と砂漠は成り立ちがまったく違う。
砂漠は、年間降水量が250㎜以下、または降水量より蒸発量が多い地域のことで、砂丘は風によって砂が運ばれてできる丘のことである。
例えば、鳥取砂丘は次のプロセスで形成されている。
①中国山地の花こう岩などが風化して砂になる
②雨が降り、砂が土砂となって千代川へ流れ出る
③川に流され、日本海へ出て波で海岸へ押し戻される
④日本海から吹く強い風で砂が内陸へ飛ぶ
鳥取砂丘は日本で一番有名な砂丘だが、実は一番大きな砂丘ではない。
日本一大きな砂丘は、青森県にある猿ヶ森砂丘だ。
南北約17㎞、東西約2㎞にわたって広がる猿ヶ森砂丘は、鳥取砂丘のおよそ3倍の面積である。鳥取砂丘が観光地となっているのに対し、猿ヶ森砂丘があまり知られていない理由は、猿ヶ森砂丘は防衛装備庁管轄下の下北試験場
となっており、一般人の立ち入りが禁止されているからである。
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【参考】
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