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#348 「竪穴式住居」は時代遅れ?

ここ数十年で、歴史の教科書から「〇〇式△△」という用語の「式」がなくなっている。

「竪穴式住居」→「竪穴住居」
「高床式倉庫」→「高床倉庫」
「縄文式土器」→「縄文土器」
「弥生式土器」→「弥生土器」

このように、現在40代以上の世代にとってはおなじみの「式」がことごとく教科書からなくなった。

土器については、次のような理由で「式」がなくなったとされている。

発見と研究が進むにつれて、土器の「Type=式」別の分類が不可能になってきました。現在では焼成温度すらほぼ同じであることがわかり、「~式」という説明が難しくなり、時代別に「弥生土器」「縄文土器」と説明するようになりました。

https://ameblo.jp/kohaniwa/entry-11841453207.html

また、竪穴式住居や高床式倉庫についても、〇〇式住居や〇〇式倉庫など、その他の分類があることを連想させてしまうことから、「式」をとって「竪穴住居」や「高床倉庫」と表記するようになったらしい。

竪穴住居については、竪穴を掘ってつくられた建物の用途は住居以外にもあることから、「竪穴建物」と表記する場合もある。
実際に吉野ケ里遺跡の公式HPではそのような説明がなされている。

高床倉庫については、教科書や資料集によっては、「高床の倉庫」と記載する場合もあるようだ。

これら歴史に登場する用語と同じく、「リアス式海岸」も「式」がとれて「リアス海岸」となっている。
その理由については以下の記事をご覧ください。

【目次】

【参考】


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