#98 神宮と大社は何が違う?

〇〇神宮、〇〇宮、〇〇大社、〇〇八幡、〇〇稲荷・・・これらはすべて日本古来の神様を祀っている神社の呼び方である。それぞれどのような意味や由来があるのだろうか。

神宮

神宮は、皇祖(天皇の祖先)や天皇を祀っている神社に用いられる呼称である。例えば、天照大神を祀る伊勢神宮や明治天皇を祀る明治神宮が有名である。

「宮」は、天皇や皇族を祀る神社の他、歴史上重要な人物を祀る神社にも使われる呼称で、徳川家康を祀った日光東照宮や、菅原道真を祀った太宰府天満宮などが有名である。

大社

大社とは、もともと大国主命を祀った出雲大社を指す呼称だった。出雲大社といえば、一年に一度全国の神様が集まる場所であり、その際は全国各地では神様が留守になることから10月は「神無月」と呼ばれた。しかし、神様が集まる出雲だけは「神在月」と呼ばれている。
明治時代になると、格式の高い神社が「大社」と呼ばれるようになった。

八幡

八幡は源氏や平家などの武士から武運の神として信仰の対象となった神社で、第十五代天皇の応神天皇や、その母の神功皇后を祀っている。その由来から、現代では勝負運、仕事運、出世運などの御利益があるとされている。

稲荷

稲荷神社(所謂お稲荷さん)は稲作(農業)の神様として信仰されている。稲荷は「稲がなる」という言葉からきているので、豊作を祈ることが信仰の目的である。現代では、農業に限らず、工業・商業なども含めた商売繁盛や、家内安など、幅広い目的で信仰されている。
稲荷といえばキツネというイメージがあるが、キツネは神様ではなく、神様の使いの神聖な動物という位置づけである。

【参考】


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