#164 イスラム圏のスターバックス

スターバックスコーヒーのおなじみのロゴには冠をかぶった女性が描かれている。この女性はギリシャ神話に登場するサイレンという人魚である。

ギリシャ神話に登場するサイレンは、美しい歌声で船乗りを誘惑し、心を奪ったとされる人魚。その物語になぞらえ、「コーヒーの香りで道行く人々を魅了したい」という想いをロゴマークに託しました。

https://stories.starbucks.co.jp/ja/stories/2021/15658868/

アメリカでスターバックスが創業した1971年から、デザインは幾度も変更されたものの、サイレンは50年間ロゴに使用されている。

しかし、イスラム圏のスターバックスのロゴにはサイレンは使用されていない。サウジアラビアのスターバックスのロゴは、波から冠だけが水面に出たようなデザインになっており、サイレンの姿は一切描かれていない。
これには宗教上の理由が関係している。

イスラム教では偶像崇拝が禁止されているため、神の姿を絵や像にすることができない。サイレンの姿をロゴにすることも偶像崇拝の一種と考えられているため、サウジアラビアのロゴにはサイレンの姿が描かれていないのである。

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