#331 秀吉の非凡な数学的センス
天下人となった豊臣秀吉には抜群の数学的なセンスがあったことはよく知られている。
秀吉が織田信長の配下で木下藤吉郎と名乗っていた頃、信長は家臣に「山の木の本数を数えよ」と命じたそうだ。
他の家臣たちがどの木を数えたか分からなくなってしまい大混乱に陥っていたところ、秀吉は大量に紐を準備させた。
まず紐の数を数え、部下たちには「木を数えよ」ではなく、「すべての木に紐をまきつけてこい」と指示を出した。
そして、余った紐の本数を数えたのである。
例えば、最初に1000本の紐を用意したとすると、余った紐が100本なら、山の木は900本だったことになる。
秀吉は、木と紐を一対一対応させることで、「足し算」ではなく「引き算」で木の数を数えたのだ。
非凡な数学的センスを見せた秀吉は、信長や他の家臣からますます一目おかれるようになったという。
余談だが、私は大学生のころ一度だけ自動販売機の補充の手伝いのバイトをしたことがある。
トラックから自販機に特定のジュースを20本持っていくことを指示された私は、24本入ったケースから4本取り除いて20本入ったケースを持っていった。
その時、ドライバーさんに「初心者で引き算ができるのはすごい」と褒められたことを今でも覚えている。
わたしも天下人になれるだろうか(笑)
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