見出し画像

ビタミンを軽視するとどうなるか

lady's&gentleman、andおとっつぁんおっかさん。
皆様おはようございます。
おこんにちは、おこんばんは。

ビタミン。
そう聞くと、皆さんは何を思い浮かべますか?
種類?
ダイエットやボディメイクの効能?
最近流行りのサプリメント?
それとも、いかがわしいビジネスの製品?
確かに様々ありますが、確実に言えるのは、
『身体に不可欠な存在である』
ということです。
ビタミンがあるから、貴方が貴方らしく存在し、貴方らしい思考で、
貴方らしく行動できるのです。
今回はそんな貴方がもつビタミンとはどんなものかについて、お話していきます。
例によって、睡眠導入にふさわしいボリュームですので、切りのいいところで他の方の記事に行かれてはいかがでしょうか?


はいレッツゴ!
※読み切る人いるかなぁ…?

ビタミンとは

ビタミンは、生物の生存・生育に微量に必要な栄養素のうち、その生物の体内で十分な量を合成できない炭水化物・タンパク質・脂質以外の有機化合物の総称です(なお栄養素のうち無機物はミネラルです)。
生物種によってビタミンとして働く物質は異なります。
たとえばアスコルビン酸はヒトにはビタミン(ビタミンC)ですが、
多くの生物にはビタミンではないのです。
そして、ヒトのビタミンは13種が認められています。
ビタミンは機能で分類され、物質名ではないことをご理解ください。
たとえばビタミンAはレチナール、レチノールなどからなるということです。
ビタミンはほとんどの場合、生体内で十分量合成することができないので、主に食料から摂取されます(一部は腸内細菌から供給される)。
ビタミンが不足すると、疾病や成長障害が起こりうる(ビタミン欠乏症)。
日本では厚生労働省が日本人の食事摂取基準によって各ビタミンの指標を定めており、摂取不足の回避を目的とする3種類の指標と、過剰摂取による健康障害の回避を目的とする指標、および生活習慣病の予防を目的とする指標から構成されています。

発見のエピソード

ここで、すこし面白いお話をしましょう。
ビタミン発見の発端は、兵士が壊血病や脚気に集団で罹り、当時の軍医らがこれらの病気の撲滅を狙って研究したことから始ったのです。
現在ではこれらの病気はビタミン不足による障害だと知られています。
1734年、J・G・H・クラマーは壊血病に罹るのはほとんど下級の兵卒であり、士官らは罹らないことに気づきました。
士官らは頻繁に果物や野菜を食べており、下級の兵卒らは単調な食事であることから、壊血病を防ぐために果物や野菜を取ることを勧めました。
また、ジェームズ・リンドは 1747年、イギリス海軍で壊血病患者をいくつかのグループに分け異なる食事を与える実験を行った結果、オレンジやレモンの柑橘系果物が壊血病に有効であることを発見したのです。
日本でも日本海軍の水兵に脚気が蔓延し悩まされた。軍医大監だった高木兼寛(慈恵医大創立者)は、士官は脚気に冒されず、かつ単調な食事をしていないことに気づいたのです(脚気の原因のタンパク質の不足説と米よりタンパク質を多く含む麦飯優秀説を提唱)。
そこで 1884年、白米に大麦を加え、肉やエバミルクを加えるなど食事の中身を若干イギリス風にした。
これにより脚気自体はなくなったのですが、高木はビタミンの存在に気づかず、単にタンパク質が増えたためと考えたようです。

物質としてビタミンを初めて抽出、発見したのは日本人の鈴木梅太郎でした。
彼は1910年、米の糠からオリザニンを抽出し論文を発表したのですが、日本語で発表したため世界に広まらなかったのです。
1911年には、カジミール・フンクがエイクマンにより示唆された米ヌカの有効成分を抽出することに成功し、1912年、彼は自分が抽出した成分の中にアミンの性質があったため、「生命のアミン」と言う意味で "vitamine" と名付けたそうです。
このとき発見されたのは、ともにビタミンB1(チアミン)である。
地味に日本人が関与しているというのは面白いですね。

ビタミンの機能

さて、ビタミンは生体内において酵素がその活性を発揮するために必要な補酵素として機能するものとそうでないものに大別されます。
補酵素として生体内で働くものは主にビタミンB群として知られるものです。
補酵素として機能しないものはビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEおよびビタミンKです。
補酵素であるかないかに関わらずビタミンは生体にとって必要不可欠な物質であり、ビタミン欠乏症に陥るとビタミンB群を補酵素として利用する酵素が関与する代謝系の機能不全症状が現れたり、ビタミンAが光を感知する物質の前駆体であるため夜盲症になったりする。

脂溶性ビタミン

ビタミンA

ビタミンAにはレチノール、β-カロテンなどがあります。
レチノールは動物性食品に含まれ、β-カロテンは植物性食品に含まれます。
ビタミンAは、網膜の桿体細胞の構成成分であり、暗順応や色覚に関与し、
皮膚や粘膜の細胞の増殖と分化を促進し、バリア機能を維持するほか、
免疫細胞の働きを促進し、感染症に対する抵抗力を高め、胎児や乳児の成長発達に必要な存在です。
また、活性酸素種を除去し、細胞を酸化ストレスから守る働きもあります。
ビタミンAの推奨摂取量は、年齢や性別によって異なります。
成人の場合、男性は1日650μgRAE、女性は500μgRAEです。
高齢者は、男性が600μgRAE、女性が500μgRAEとされ、
妊娠中・授乳中の女性は妊娠中は1日650μgRAE、授乳中は700μgRAEとされます。
ビタミンAの吸収を促進する方法ですが、ビタミンAは脂溶性ビタミンなので、脂肪と一緒に摂取することで吸収率が向上します。
また、β-カロテンは、体内でビタミンAに変換されます
ビタミンAを過剰摂取すると、吐き気、嘔吐、頭痛、めまい、脱毛、肝障害などの症状が現れることがあります。

ビタミンAを多く含む食品は
動物性食品:レバー、うなぎ、チーズ、バターなど
植物性食品:ニンジン、カボチャ、ほうれん草、スイカ、トマトなど
となります。

ビタミンD

ビタミンDは、以下の2つの形態で存在します。
ビタミンD2:酵母で生成される
ビタミンD3:皮膚で紫外線照射によって生成される
ビタミンDの働きとしては、小腸でのカルシウムとリンの吸収を促進し、骨の形成を促進し、骨の形成と維持に関与し、骨粗鬆症を予防し、
免疫細胞の働きを促進し、感染症に対する抵抗力を高めるほか、
筋細胞の増殖と分化を促進し、筋力を維持します。
また、活性酸素種を除去し、細胞を酸化ストレスから守ります。
ビタミンDの推奨摂取量は、年齢や性別によって異なります。
成人の場合、男性が8.5μg、女性は8.5μgとされます。
妊娠中・授乳中の女性は、妊娠中は8.5μg、授乳中は10.5μgとなります。
ビタミンDの吸収を促進する方法として、ビタミンDは脂溶性ビタミンなので、脂肪と一緒に摂取することで吸収率が向上します。
また、皮膚で紫外線照射によってビタミンD3が生成されますので、日光浴がオススメです。
ビタミンDを過剰摂取すると、高カルシウム血症、便秘、吐き気、嘔吐、腎障害などの症状が現れることがあります。

ビタミンDを多く含む食品は、
魚介類:鮭、サンマ、サバなど
きのこ類:シイタケ、キクラゲなど
卵:卵黄
チーズ
です。

ビタミンE

ビタミンE は、以下の働きがあります。
ビタミンEは、体内で発生する活性酸素種を除去し、細胞を酸化ストレスから守る働きがあります。
活性酸素種は、細胞を傷つけ、老化や生活習慣病の原因となる可能性があります。
またビタミンEは、細胞膜の構成成分である不飽和脂肪酸を酸化から守り、細胞膜の機能を維持する働きがあります。
さらにビタミンEは、血小板の凝集を抑制し、血液循環を改善する働きがあります。
ビタミンEは、免疫細胞の働きを促進し、感染症に対する抵抗力を高める働きがあります。
ビタミンEの推奨摂取量は、年齢や性別によって異なります。
成人の場合、男性で18歳~49歳 6.5mg、50歳~74歳 7.5mg、75歳以上 7.0mg、女性の18歳~29歳 5.0mg、30歳~49歳 5.5mg、50歳~64歳 6.0mg、65歳以上 6.5mgとされます。
高齢者は男性が7.5mg、女性は6.5mgとされています。
妊娠中・授乳中の女性ですと、妊娠中が6.5mg、授乳中は7.0mg
ビタミンEの吸収を促進する方法として、ビタミンEは脂溶性ビタミンなので、脂肪と一緒に摂取することで吸収率が向上します。
また、ビタミンCは、ビタミンEの吸収を促進します。
ビタミンEを過剰摂取すると、吐き気、嘔吐、下痢、頭痛、倦怠感などの症状が現れることがあります。しかし、通常の食事からビタミンEを過剰摂取することは稀です。

ビタミンEを多く含む食品として、
植物油:ごま油、オリーブオイル、コーン油など
ナッツ類:アーモンド、クルミ、ピーナッツなど
種実類:かぼちゃの種、ひまわりの種など
緑黄色野菜:ほうれん草、ブロッコリー、アボカドなど
が挙げられます。

ビタミンK

フィロキノン、メナキノンの2つのナフトキノン誘導体である
ビタミンKは、血液凝固に必要なタンパク質の合成に関与し、出血を止める働きがあります。またビタミンKは、骨の形成に関与するタンパク質の合成に関与し、骨の健康を維持する働きがあります。

ビタミンKの推奨摂取量は、年齢や性別によって異なります。
成人の場合、男性は1日80μg、女性は1日65μg
高齢者は、男性が80μg、女性が65μg
妊娠中・授乳中の女性は、妊娠中に65μg、授乳中で70μg
です。
ビタミンKの吸収を促進する方法としては、ビタミンKは脂溶性ビタミンなので、脂肪と一緒に摂取することで吸収率が向上します。それに、
ビタミンKは緑黄色野菜に多く含まれているので緑黄色野菜を食べるとよいです。
ビタミンKを過剰摂取すると、溶血性貧血や肝障害などの症状が現れることがあります。
ですので、ビタミンKのサプリメントは、医師や栄養士に相談してから摂取することをおすすめします。
ワーファリンなどの抗凝固薬を服用している方は、ビタミンKの摂取量に注意が必要です。

ビタミンKを多く含む食品
緑黄色野菜:ほうれん草、ブロッコリー、ケールなど
海藻類:海苔、ひじきなど
レバー
納豆
等が挙げられます。

水溶性ビタミン

ビタミンB1: チアミン

ビタミンB1は、体内でエネルギー代謝に関与する補酵素として重要な役割を果たします。
ビタミンB1の働きとしては、
糖質の代謝を促進し、エネルギー産生に役立つエネルギー代謝、
神経伝達物質の合成に関与し、神経系の機能を維持することで、
心筋の働きを維持します。
また、消化液の分泌を促進し、疲労物質の分解を促進します。
ビタミンB1の推奨摂取量は、年齢や性別、身体活動レベルによって異なります。成人の場合、男性は1日1.4mg(身体活動レベルⅡの場合)、
女性は1日1.1mg(身体活動レベルⅡの場合)です。
高齢者は男性で1.2~1.3mg、女性で0.9~1.1mg、妊娠中・授乳中の女性は妊娠中が1.1mg、授乳中:1.2mgです。
ビタミンB1の吸収を促進する方法としては、ビタミンB6と一緒に摂取するといいです。ビタミンB6は、ビタミンB1の吸収を促進します。
豚肉に含まれるアリシンは、ビタミンB1の吸収を促進します。
ビタミンB1欠乏症は、脚気と呼ばれる病気の原因になります。
脚気の症状としては、疲労感、倦怠感、食欲不振、体重減少、息切れ、むくみ、心機能障害などがあります。

ビタミンB1を多く含む食品として、
豚肉:特に、ヒレ肉、ロース肉、肩ロース肉に多く含まれる
玄米:白米よりも多く含まれる
豆類:大豆、小豆、レンズ豆など
魚介類:ウナギ、マグロ、カツオなど
ナッツ類:アーモンド、クルミ、ピーナッツなど
があります。

ビタミンB2: リボフラビン。ビタミンGともいう。

ビタミンB2は体内でエネルギー代謝や細胞の成長、皮膚や粘膜の健康維持など、様々な役割を果たします。
ビタミンB2の働きとしては、
糖質、脂質、タンパク質の代謝に関与し、エネルギー産生し、
細胞の構成成分である核酸やタンパク質の合成に関与するうえ、
皮膚や粘膜の細胞の再生を促進や、視覚に関与する酵素の活性に必要のほか、
活性酸素種を除去し、細胞を酸化ストレスから守ることができます。
ビタミンB2の推奨摂取量は、年齢や性別、身体活動レベルによって異なります。
成人の場合、男性で1日1.6mg(身体活動レベルⅡの場合)、
女性で1.2mg(身体活動レベルⅡの場合)
高齢者は、男性1.3~1.5mg、女性1.0~1.2mg
妊娠中・授乳中の女性は、妊娠中が1.2mg、授乳中は1.4mg
ビタミンB2の吸収を促進する方法として、ビタミンB1は、ビタミンB2の吸収を促進するので、ビタミンB1と一緒に摂取するといいでしょう。
乳製品に含まれるカルシウムは、ビタミンB2の吸収を促進します。
ビタミンB2欠乏症は、口角炎や舌炎などの症状を引き起こす可能性があります。

ビタミンB2を多く含む食品としては、
レバー:特に、牛レバーに多く含まれる
乳製品:牛乳、ヨーグルト、チーズなど
緑黄色野菜:ほうれん草、ブロッコリー、アボカドなど
魚介類:イワシ、サバ、サケなど
卵があります。

ビタミンB3: ナイアシン。ビタミンPPともいう。

ビタミンB3は、体内でエネルギー代謝や脂質代謝、DNA修復など、様々な役割を果たします。
ビタミンB3の働きとしては、糖質、脂質、タンパク質の代謝に関与し、エネルギー産生に役立ちます。
特に、コレステロールや中性脂肪の代謝を促進し、脂質異常症を予防し、
DNAの損傷を修復し、細胞の老化を防ぎ、神経伝達物質の合成に関与し、神経系の機能を維持し、皮膚や粘膜の細胞の再生を促進します。
ビタミンB3の推奨摂取量は、年齢や性別、身体活動レベルによって異なります。
成人の場合、男性:1日15mg(身体活動レベルⅡの場合)、女性:11mg(身体活動レベルⅡの場合)
高齢者は、男性:13~14mg、女性:10~11mg
妊娠中・授乳中の女性は、妊娠中が11mg、授乳中は13mgです。
ビタミンB3の吸収を促進する方法としては、特にトリプトファンと一緒に摂取するとよいです。トリプトファンは、体内でビタミンB3に変換されます。
ですので、タンパク質に含まれるアミノ酸は、ビタミンB3の吸収を促進します。
ビタミンB3は、水溶性ビタミンなので、過剰摂取による健康被害はほとんどありません。しかし、大量に摂取すると、ほてり、発疹、かゆみ、肝機能障害などの症状が現れる可能性があります。
また、ビタミンB3欠乏症は、ペラグラと呼ばれる病気の原因になります。
ペラグラの症状としては、皮膚炎、下痢、認知機能障害などがあります。
ビタミンB3欠乏症が疑われる場合は、医師に相談して検査を受けることが大切です。

ビタミンB3を多く含む食品としては、
レバー:特に、牛レバーに多く含まれる
鶏肉:特に、胸肉に多く含まれる
魚介類:マグロ、カツオ、イワシなど
ナッツ類:ピーナッツ、アーモンドなど
豆類:大豆、小豆など
があります。

ビタミンB5: パントテン酸

ビタミンB5は、体内でエネルギー代謝や脂質代謝、タンパク質代謝など、様々な役割を果たします。
ビタミンB5の働きとして、
糖質、脂質、タンパク質の代謝に関与し、エネルギー産生に役立ちます。
また、コレステロールや中性脂肪の代謝を促進し、脂質異常症を予防し、
タンパク質の合成や分解に関与しています。
他に、ステロイドホルモンや副腎皮質ホルモンなどの合成に関与し、
活性酸素種を除去し、細胞を酸化ストレスから守るほか、
免疫細胞の働きを促進します。

ビタミンB5の推奨摂取量は、年齢や性別によって異なります。
成人の場合、男性:5mg、女性:5mg
高齢者は、男性:5mg、女性:5mg
妊娠中・授乳中の女性は、妊娠中:6mg、授乳中:7mgです。
ビタミンB5の吸収を促進する方法としては、
ビタミンB5は脂溶性ビタミンなので、脂肪と一緒に摂取することで吸収率が向上します。
食物繊維は、ビタミンB5の吸収を促進する働きがあります。

ビタミンB5を多く含む食品は、
レバー:特に、牛レバーに多く含まれる
きのこ類:シイタケ、エリンギなど
魚介類:サケ、ウナギなど

アボカド
です。

ビタミンB6: ピリドキサール、ピリドキサミン、ピリドキシン

ビタミンB6は、体内でタンパク質代謝、エネルギー代謝、神経機能など、様々な役割を果たします。
ビタミンB6の働きとしては、タンパク質の合成や分解に関与し、
糖質、脂質、タンパク質の代謝による、エネルギー産生に役立ち、
神経伝達物質の合成に関与し、神経系の機能を維持し、
赤血球の生成し、免疫細胞の働きを促進します。
ホモシステインは、動脈硬化の原因となる物質です。ビタミンB6は、ホモシステインを代謝して、動脈硬化を予防します。
ビタミンB6の推奨摂取量としては、
成人の場合、男性:1.4mg(身体活動レベルⅡの場合)、
女性:1.1mg(身体活動レベルⅡの場合)です。
高齢者だと、男性:1.2~1.3mg、女性:1.0~1.1mg
妊娠中・授乳中の女性、妊娠中:1.1mg、授乳中:1.2mgです。
ビタミンB6の吸収を促進する方法は、
ビタミンB6はタンパク質の代謝に関与するため、タンパク質と一緒に摂取することで吸収率が向上しますし、ビタミンB2は、ビタミンB6の吸収を促進します。
ビタミンB6は、水溶性ビタミンなので、過剰摂取による健康被害はほとんどありません。しかし、大量に摂取すると、感覚神経障害などの症状が現れる可能性があります。
ビタミンB6欠乏症は、以下の症状を引き起こす可能性があります。
皮膚炎:口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎など
貧血:小球性貧血
神経障害:感覚神経障害、末梢神経障害など
免疫機能低下
うつ状態

ビタミンB6を多く含む食品は、
レバー:特に、牛レバーに多く含まれる
魚介類:マグロ、カツオ、イワシなど
鶏肉:特に、胸肉に多く含まれる
バナナ
ジャガイモ
です。

ビタミンB7: ビオチン。ビタミンBw、ビタミンHともいう。

ビタミンB7は、体内でエネルギー代謝や脂質代謝、アミノ酸代謝など、様々な役割を果たします。

ビタミンB7の働きとしては、
糖質、脂質、アミノ酸の代謝に関与し、エネルギー産生します。
また、コレステロールや中性脂肪の代謝によって脂質異常症を予防し、
アミノ酸の代謝による、タンパク質の合成を促進するほか、
皮膚や粘膜の細胞の再生を促進し、爪や髪の構成成分であるケラチンの生成を促進します。
ビタミンB7の推奨摂取量は男性:50μg、女性:50μgとされています。
ビタミンB7の吸収を促進する方法として、ビタミンB7はタンパク質の代謝に関与するため、タンパク質と一緒に摂取することで吸収率が向上します。
また、食物繊維は、ビタミンB7の吸収を促進します。
ビタミンB7欠乏症は、以下の症状を引き起こす可能性があります。皮膚炎:脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎など、脱毛、
爪の変形:爪が割れやすくなったり、変形したりするほか、
食欲不振、疲労感があります。

ビタミンB7を多く含む食品は、
レバー:特に、牛レバーに多く含まれる

魚介類:マグロ、カツオ、イワシなど
ナッツ類:アーモンド、クルミなど
きのこ類:シイタケ、エリンギなど
です。

ビタミンB9: 葉酸。ビタミンBc、ビタミンMともいう。

ビタミンB9は、体内でDNA合成、細胞分裂、赤血球の生成など、様々な役割を果たします。
ビタミンB9の働きとして、DNAの構成成分であるプリン体を合成し、
細胞分裂に関与し、体の成長や修復を行い、赤血球の生成に関与し、貧血を予防し、神経伝達物質の合成に関与し、神経系の機能を維持するほか、
ホモシステインを代謝して、動脈硬化を予防します。
ビタミンB9の推奨摂取量は、年齢や性別、妊娠・授乳状況によって異なります。
成人、高齢者の場合、男性:240μg、女性:240μgです。
妊娠中・授乳中の女性は、妊娠中:480μg、授乳中:340μgです。
ビタミンB9の吸収を促進するためには、ビタミンB12は、ビタミンB9の吸収を促進ビタミンB12と一緒に摂取するといいでしょう。
アルコール、コーヒー、紅茶、緑茶などは避けましょう。
ビタミンB9欠乏症は、以下の症状を引き起こす可能性があります。
貧血:巨赤芽球性貧血
神経障害:末梢神経障害など
消化器症状:下痢、便秘など
口腔内症状:舌炎など
胎児の先天性奇形:妊娠初期にビタミンB9が不足すると、胎児の神経管閉鎖障害などの先天性奇形のリスクが高くなります。

ビタミンB9を多く含む食品は、
レバー:特に、牛レバーに多く含まれる
緑黄色野菜:ほうれん草、ブロッコリー、アボカドなど
豆類:大豆、小豆など
魚介類:ウナギ、マグロなど

です。

ビタミンB12: シアノコバラミン、メチルコバラミン、ヒドロキソコバラミン

ビタミンB12は、体内で造血作用、神経機能の維持、DNA合成など、様々な役割を果たします。

ビタミンB12の働きとしては、赤血球の生成し、貧血を予防になります。
神経細胞の保護や修復、神経機能の維持します。
また、DNAを合成し、細胞の成長や修復します。
ビタミンB12は、ホモシステインを代謝して、動脈硬化を予防
ビタミンB12の推奨摂取量は、年齢や性別によって異なります。
成人、高齢者の場合、男性:2.4μg、女性:2.4μgです。
妊娠中・授乳中の女性は、妊娠中:2.6μg、授乳中:2.8μgです。
ビタミンB12の吸収を促進する方法としては、
内因子(胃壁細胞によって作られる糖タンパク質)と摂ることで促進します。
内因子は、胃粘膜から分泌されるタンパク質で、ビタミンB12の吸収を促進します。
ですので、ビタミンB12と内因子が豊富に含まれる動物性食品と摂りといいでしょう。
ビタミンB12欠乏症は、以下の症状を引き起こす可能性があります。貧血:巨赤芽球性貧血
神経障害:末梢神経障害、脊髄病など
消化器症状:下痢、便秘など
口腔内症状:舌炎など
精神神経症状:認知機能障害、うつ病など

ビタミンB12を多く含む食品は、
レバー:特に、牛レバーに多く含まれる
あさり
魚介類:ウナギ、マグロなど

乳製品:牛乳、ヨーグルトなどが挙げられます。

ビタミンC: アスコルビン酸

ビタミンCは、体内で様々な役割を果たし、健康維持に欠かせない栄養素です。

ビタミンCの働きとしては、活性酸素種を除去し、細胞を酸化ストレスから守る抗酸化作用、コラーゲンの生成による、皮膚や骨、血管などの健康を維持、植物性食品に含まれる鉄分の吸収、免疫細胞の働きを促進し、
ストレスへの抵抗力を高めます。
また、メラニン色素の生成を抑制します。
ビタミンCの推奨摂取量は、成人の場合、男女ともに100mgですが、
妊娠中・授乳中の女性の場合、妊娠中:100mg、授乳中:110mgとなります。
ビタミンCの吸収を促進する方法は、
ビタミンCはタンパク質と結合しやすいため、タンパク質と一緒に摂取することで吸収率が向上します。
また、食物繊維は、ビタミンCの吸収を促進します。
ビタミンCの過剰摂取
ビタミンCは、水溶性ビタミンなので、過剰摂取による健康被害はほとんどありません。しかし、大量に摂取すると、下痢や腹痛などの症状が現れる可能性があります。
ビタミンC欠乏症は、壊血病を引き起こします。壊血病の症状は、
疲労感、肌荒れ、歯茎の出血、関節痛、貧血です。

ビタミンCを多く含む食品は、
アセロラ:ビタミンCの含有量が非常に多い
キウイ
柑橘類:オレンジ、グレープフルーツ、レモンなど
ピーマン
ブロッコリー
です。

ビタミン様物質

ビタミンの定義に当てはまらないが、ビタミンと似た作用のある物質をビタミン様物質と呼ぶことがあります。

ビタミン様物質のなかには、歴史的には誤ってビタミンと考えられたもの、あるいは定義の変更によりビタミンとされなくなったものも含まれます。
たとえば、生物から抽出して得られた混合物をそのままビタミンとしたり、他の研究者と独立に命名を行ったりしたために、他のビタミンと重複しているもの(ビタミンB10など)、正確な化学構造、化学物質名が不明なもの(パンガミン酸など)、体内でも合成されるため必須ではないもの(ヒト以外のある種の生物にとっては必須だが、ヒトには必須でないものを含む)(オロト酸、カルニチンなど)、炭水化物・タンパク質・脂質のいずれかに分類されるためビタミンの定義から外れるもの(ビタミンFなど)、必要摂取量が多すぎるため通常はビタミンとして扱わないもの(コリンなど)、薬理作用はあるが必須ではないもの(塩化メチルメチオニンスルホニウムなど)、実際には何の働きもないもの、むしろ害になるもの(アミグダリンなど)、以下には過去に誤ってビタミンと考えられた物質を挙げますが、俗にビタミン様物質と呼ばれているものはこれらに限らず、ビタミン様物質とすら呼ぶべきでない物質や同定できない物質も含まれています。

ビタミンB4: アデニン
ビタミンB8: エルガデニル酸(Ergadenylic acid、アデニル酸)
ビタミンB10: 葉酸はじめ各種ビタミンB群の混合物。ビタミンRともいった。
ビタミンB11: 葉酸類似化合物。ビタミンSともいった。
ビタミンB13: オロト酸
ビタミンB14: 葉酸またはリポ酸などの混合物。
ビタミンB15: パンガミン酸(ジメチルグリシンやトリメチルグリシンなどの誘導体とされる)
ビタミンB16: ジメチルグリシン
ビタミンB17: アミグダリン
ビタミンBH: イノシトール
ビタミンBP: コリン
ビタミンBT: カルニチン
ビタミンBX: パラアミノ安息香酸(葉酸の部分構造、別名:PABA)
ビタミンF: リノール酸などの必須脂肪酸
ビタミンI: 米糠の抽出物。かつてはビタミンB7とも呼ばれた。
ビタミンJ: カテコール、フラビンまたはコリン
ビタミンL1: アントラニル酸
ビタミンL2: アデニルチオメチルペントース
ビタミンN: チオクト酸(α-リポ酸)
ビタミンO: カルニチン
ビタミンP[6]: クエルセチン、ヘスペリジン、ルチン、エリオシトリンなどのフラボノイド
ビタミンQ: ユビキノン
ビタミンS: サリチル酸(上記のビタミンB11とは全く別の物質)
ビタミンT: テゴチン
ビタミンU: 塩化メチルメチオニンスルホニウム(キャベジンとも呼ばれる)
ビタミンV: ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド

バイオファクター

ビタミン、ビタミン様物質の他、ポリフェノール、不飽和脂肪酸などの生体機能の調節作用のある化合物の総称として、バイオファクターと呼ぶことがあるようです。
日本ビタミン学会では、以下をバイオファクターとして挙げています。
カロテノイド、ポリフェノール、不飽和脂肪酸、ユビキノン、ビオプテリン、活性リン脂質、ピロロキノリンキノン、カルニチン、α-リポ酸
他にもありますが、割愛させてください。
ファイトケミカルもこの中に入るのですが、そうなると書ききれません…

ビタミンについての誤解と理解してほしい事

誤解を招く記事や表記に注意しましょう。
なぜなら、記事を読まれた方なら分かりますが、
『ビタミンを摂れば大丈夫!』
ということではありません。
そして、大量摂取すれば良いと言う事でもありません。
むしろ、大量に摂るのであればタイミングを考えましょうと言う事です。
また、食べ物からだけでは賄いきれない生活をしている人は摂取する事が大切です。なぜなら、食事するタイミングが無い人、偏食の人が増えていることが挙げられます。好き嫌いやアレルギーがある方に、
『食べ物だけから栄養を摂ってください』
と言い切るような、人命にかかわる部分を軽視するような方々とは関わらない方がいいでしょう。

まとめ

とまあ、色々ありますが、ビタミンはしっかり摂取する必要があると言う事です。
しかも、食事では賄えないことがあるので、サプリメントなどで補うことを忘れずに。
また、偏食傾向がある方は、食事の工夫をするといいので、専門家に相談することをお勧めします。
ただし。
サプリメントだけで生活するという、愚かな真似はやめてください。
貴方の身体は、サプリメントではなく、様々な栄養とそれをもたらす食材で出来ており、食事は貴方の精神にある欲求を満たすことをお忘れなく。

最後にビタミンについて紹介したい人

では最後に。
ビタミンを語るうえで大切な方を3名紹介します。

ライナス・カール・ポーリング博士

アメリカ合衆国の量子化学者、生化学者。
彼自身は結晶学者、分子生物学者、医療研究者とも自称していた方です。

20世紀における最も重要な化学者の一人として広く認められている。
量子力学を化学に応用した先駆者であり、化学結合の本性を記述した業績により1954年にノーベル化学賞を受賞しました。
また、地上核実験に対する反対運動の業績によりノーベル平和賞を受賞しました。
ノーベル賞を2度受賞した5人の1人。
初めてのキュリー夫人 に次いで2人目。
化学賞と平和賞という全く異なる分野に及ぶ唯一の受賞者です。

大量のビタミンCや他の栄養素を摂取する健康法を提唱し、更にこの着想を一般化させて分子矯正医学を提唱、それを中心とした数冊の本を著してこれらの概念、分析、研究、及び洞察を一般社会に紹介しました。
ただし、これにより「ビタミンCを摂取すれば風邪が治る」という俗説が広まる切っ掛けともなりました。
1968年、彼はサイエンス誌に「分子矯正精神医学」(Orthomolecular Psychiatry)と題した簡単な論文を書き、
1970年代に流行し物議を醸したビタミン大量療法運動の原理を与えました。
彼の造語である分子矯正(orthomolecular)とは、病気の抑制や治療の際に体内物質の濃度を操作する手法を意味します。
この概念が中核を担っている分子矯正医学は、一部を除き効果的な治療法として当時は科学的な立証は進んでおらず、強い批判を浴びることもあるようでしたが、現在においては科学的な立証が続々と出てきているようです。

カール・レンボーグ

1934年、北米で最初の栄養補給食品の開発に成功した方です。
「米国人の食生活は健康的どころか、急増する生活習慣病の原因となっている」という事実が判明し、米国に健康ブームが訪れたのです。このブームの中で、食生活を補助する栄養補給食品は、一躍世間の注目を集めることになりました。
彼は、1927年に蒋介石による中華革命にて、多くの外国人とともに収容所生活を余儀なくされ、食糧不足により栄養失調に陥りました。
彼は収容所の貧しい食事を補うため、木の葉や雑草、カルシウムの元となる砕いた動物の骨、さらに鉄分摂取のためにさびた鉄釘まで使ってスープを作ったのです。
味はひどいものでしたが、過酷な状況下であるにも関わらず、スープを飲んだ人は体力を回復。この成果から、彼は自らの考えに自信を深めました。生涯の理念を手に入れたのです。
つまり、ビタミンやミネラルの概念が無い状態でありながら、独自に試行錯誤を重ね、北米初のサプリメントを作った人です。
ちなみにこの会社はいまだに存続しています。

三石巌

1974年、東京タイムズに「ビタミン大量投与の是非をめぐって」を寄稿して以来、分子生物学や栄養学での研究を行った方です。
その後、独自に編み出した分子栄養学を提唱し、健康自主管理運動の拠点として1981年にメガビタミン協会(現三石理論研究所)、1982年に株式会社メグビーを設立しました。
1997年1月17日、急性肺炎のため95歳で逝去されています。
この方の分子栄養学は書籍化されていますが、その理論に基づいて今なお肉体改造されている方がかなり多いそうです。
日本人の中でもしっかりとビタミンと向きあった方がいるので、気になる方は書籍を読んでみてはいかがでしょうか。

分子栄養学のすすめ (健康自主管理システム1)
https://amzn.to/3v4MCmY


最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
今回、最後まで読んでいただいた方には、
合言葉『VはビタミンのV』を言っていただくと、
先着1名にオススメサプリメントをプレゼントします。
また次回、お逢いしましょう。
See you next.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?