見出し画像

夏と花火とゾンビの肉



恋人候補に再浮上したのち

朝昼夜の定型文メールは欠かさず
何故か週1くらいで必ず会う
そんな感じになっていた…

タイプとは言われたけど
「好き」とか「付き合おう」とか
言われるわけでもなく…

これが世に言う
友達以上恋人未満???


そんな時にじゃがいもから

🥔浴衣姿が見たいな~

なんてメールが来たので
浴衣を着て夏祭りに行く事になり

おっ!良い展開っ!
と思ったそこのあなた(誰)

ここで忘れちゃいけないのは
浴衣姿の隣に並んで歩くじゃがいもは

▼ロン毛(タバコで毛先が焦げてる)

▼乳首が見えそうなほど
首元が開いたゆる~~~いシャツ

▼ピッタピタのスキニー

▼ハイカットのブーツ(真夏ですけど)


そう、不変であること(´-ω-`)


でもこの時の私は
変わった人!面白い!の魔法にかかっていて
格好をそれほど気にせず、
じゃがいもの誕生日が近かったので
プレゼントまで用意していた🙄



この年、地元の市街地にある
大きな商業施設が撤退することになったので
その空きビルの地下を利用して
期間限定の大規模なお化け屋敷が出来ており

怖いけどせっかくなので体験|・ω・`)

入口にいる案内役のお兄さんから
ヘルメットを渡され

🙋‍♂️彼女を守ってあげて下さいね

🥔まだ彼女じゃないんですよ

🍳(まだ…)

🙋‍♂️じゃあこれからですね!←
行ってらっしゃい!

え…

というトキメキも束の間…

🥔たまごさん…先に行ってくれる?💦

🍳ん?うん…

🥔肩持ってもいい?💦

・・・

私、完全に盾やないかーーー!
怖いの苦手なんかーーーい!

私もめちゃくちゃ怖くて
途中じゃがいもから足を踏まれたり
転んだりの大騒ぎでしたが

私達の後から入ってきたカップルの
彼女さんの方がはるか上をいっており

本気で泣き叫びながら
ゾンビに向かってヘルメットを投げ捨て
彼氏を放置して私達の横を全力疾走!

先へ行ってしまった彼女へ
投げつけられたヘルメットをそっと転がし
ボーリングのように返してあげていた
心優しきゾンビ…

一気に恐怖が飛んでいきました。
ゾンビだって人間だもの。



そして夏祭りのクライマックスである
花火を一緒に見て
駅への帰り道を歩いていた時

手が繋げたらなぁ…

って思ったんです。

夏祭りが終わった少し寂しい街を
前後になって歩きながら
じゃがいもの背中を見ながら

私はこの人が好きだなぁ…

って。



でも当たり前のように何もなく
いつも通りのバイバイ🌻


*おまけ*

この日まさかお化け屋敷に入るとは
思ってもいなかった私が
ギャグのつもりで用意した
じゃがいもへの誕生日プレゼント…

それは…

ゾンビの肉🍖
(本当は何肉なのか知らないが青の着色料!
ヴィレッジに売ってたよ☆)

帰宅したじゃがいもから

🥔ゾンビの肉、美味しかったよ!

と、事情を知らない人が見たら
目を疑うようなメールが来て

私の夏が終わったのでした_(:3 」∠)_

\続きはこちら/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?