大人の条件
どうも、斜陰です。
いきなりなんですが、僕は19歳の学生です。
19歳です。
大事なことなので2回言いました。
19歳。つまり、僕はもうすぐ20歳になります。
まぁもうすぐと言っても僕の誕生日はまだまだ先なんですが…
それでも、この2020年に僕は20歳になるわけです。
僕は最近小説を書きたいと思っています。
主人公は子供です。少年です。
この少年は物語の中でいろんな試練を乗り越えて、いつかはきっと立派な大人になるのだと思います。
しかし、僕はここで疑問に思います。
立派な大人って何なんだろう?
そもそも大人になるってどういうことなんでしょう?
20歳を超えれば大人。自立できれば大人。自分の行動に責任が持てるようになれば大人。スーツが着こなせるようになれば大人。お酒がおいしく飲めるようになれば大人。
今思いつくのはざっとこのくらいでしょうか。
でも、なんかしっくりきません。
「少年よ大志を抱け」
かの有名なクラーク博士の言葉です。
僕はこの言葉が割と気に入っています。
それは世間一般から見ると僕が若者に分類されるからだと思います。
若者は大きな夢を持ってそれに向かってがむしゃらに挑んでいくべき。
むしろ、がむしゃらに進んでいく者こそ若者である。
僕は19歳です。僕の物語の主人公は若者です。
きっと大きな夢を抱いていることでしょう。
いや、抱いていたのだと思います。
この少年は大きくなるにつれて「理想」とはかけ離れた「現実」を知ります。
「理想」の対義語が「現実」であることを僕は最近知りました。
子供は「理想」を追い求めます。
しかし、大きくなるにつれて「現実」を知ります。
そして、「理想」と「現実」の狭間で己を見失います。
自分はどちらと向き合っていくべきなのか。
少年は葛藤します。
でも、答えは明白です。
向き合うべきなのは「現実」です。
でも、「理想」は失いたくありません。
頭では理解しているけれど体が動かない。
それは人間であればよくあることだと思います。
人間は矛盾を嫌います。
けれど僕は人間という生き物は、矛盾の中でしか生きられないのだとも思います。
その少年は「理想」と「現実」という矛盾のなかで迷っています。
でも、この矛盾を受け入れられた時こそ少年は大人になれるのだと僕は思います。
そしてそれは、それまで白と黒しか存在していなかった世界で灰色を見つけたような感覚に近いと思います。
ただそれは立派な大人になるとは少し違う気がします。
だから、世の中の矛盾を受け入れられるようになれば僕は大人になれるのだと思います。
ただ、それなら僕はもう少し子供でいたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。 皆様から頂いたサポートは今後の自己研鑽のために使わせて頂きます。 僕の書いた文章で何か少しでも感じていただけたら、僕にとってこれほどうれしいことはありません。