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風をつくる#2 カミングアウト(仮)の傾向と対策

その日を前に…

こんにちは、Shadeです。
初めましての方も多いと思いますので、前回に続き自己紹介しておきますと、僕は30代、既婚(子無し)、バイセクシャルでメンタル疾患持ちの男性です。(前回から続けて読んでくださっている方がいらっしゃいましたら、本当に有難うございます)
いよいよ、#1に書いた通り、ほぼ月イチでお会いしているカウンセラーさんに、自分がバイセクシャルであることを打ち明ける日が目前に迫ってきましたので、今の心境などを書いておこうと思い、筆を取りました。
何しろ、これは自分にとって人生初の「カミングアウト」(お相手が、全くの他人であるカウンセラーの先生のため、「(仮)」がつきますが…)。
正直怖気付いている自分がいる一方、noteに記事を書き、皆さんから反響を頂けたことで、優しく背中を押されたような気持ちでいます。
そして、追い風が吹いているこのタイミングを逃さないためにも、頭の中を整理して臨みたいと考えているところです。

「成功」ってなんだろう

まるで大学受験前のような心境になっている今の僕ですが、「本番で頭真っ白」な事態に陥らないためにも、ひとまず先生に伝えたいことをまとめてみることにします。
まず、これは当然の大前提ですが、「自分が異性だけでなく同性にも惹かれるバイセクシャルであること」。
大前提とは書きましたが、実はここが一番難しい…というかここを突破することこそが今回の最大の目標です。どんな反応が返ってくるかは未知数であるものの、恐らく相手は、「他人から秘密を打ち明けられるプロ」ですので、あからさまに引いたり、あたふたしたり、ましてや咎めたりすることはない…はず。(それを想定している自分は正直ずるいとは思うのですが…)
逆に言えば、ここさえ突破できれば、あとは自分の考えていることを伝えるだけです。
「バイセクシャルなんです」「…で?」とならないために、続けて伝えたいことを整理しておくと以下のようになります。
1. 昔から同性に惹かれる気持ちがあり、それを抑圧してきたことが現在の「生きづらさ」につながっているのではないかということ
2. これまで同性の方とお付き合いしたことはなく、体の関係を持ったこともないこと
3. 自分がバイセクシャルであることを、奥さんをはじめとする周囲の人に伝えるべきか悩んでいること
4. 奥さんのことは愛しており、決して現時点では別れたいと思っているわけではないこと
これを全て伝えられたら、あとは先生の反応次第で、話が転がっていくのに任せるだけかなと思っています。
正直、これらを伝えた後、自分がどのような心境になるのかは分かりません。
大学受験であれば、はっきりと点数が出るので、成否が分かりやすいのですが、ことカミングアウトについては、本当に自分次第というか、何をもって「成功」とするのか、判断がつけにくいところです。

「公表は決して義務ではない」

これまで書いてきたことと矛盾するようですが、見出しに引用したのは、僕が最近見たドラマ『HEARTSTOPPER ハートストッパー』で、バイセクシャルである息子に対し、母親がかける非常に温かい言葉です。
彼は、母親に対しては自分のセクシャリティを打ち明けることに成功しますが、他の家族や周囲に対しては、どうしてもカミングアウトすることを躊躇してしまいます。そんな息子に対し、母親は優しく言います。
「公表することは、決して義務ではないのよ」と。(もちろん僕は、この場面で泣いてしまいました…)
自分がセクシャルマイノリティーであることを公表するのは義務ではない。これは当然のことです。だって、例えばストレートの男性は、「自分は女の子が好きです」とわざわざ公言することはありません。何故ならそれが「普通」とされている世の中だから。ならば、それと同等の権利を、あらゆるマイノリティーの人間も持っているはずです。
けれど、「義務」ではないからこそ、自分に正直に、自由に生きる「権利」を勝ち取るために、カミングアウトしたい。というのが、今の自分の素直な気持ちです。
そうすることで、新しい風が、自分の人生に生まれることを祈って。
noteに掲載されている他の方の記事で、身近な方にカミングアウトしている内容のものを読むと、本当に地面に頭がめり込むほど尊敬してしまいます。
自分にはまだ、そこまでの勇気はないのですが、まずは第一歩として、カミングアウト(仮)を成功させたいと思っております。

またその後の話を書いていきたいと思っていますので、今日はこの辺で。
最後まで読んで頂き、有難うございました!


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