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風をつくる#3 カミングアウト(仮)、答え合わせ

告白を終えて

こんにちは、Shadeです。
3度目になりますが、自己紹介しておきますと、僕は30代、既婚(子無し)、バイセクシャルでメンタル疾患持ちの男性です。
(#1から読んでくださっている方、スキをしてくださった方、本当に有難うございます!)
この度、#1で(主に自分に向けて)宣言した通り、カウンセラーの先生と面会し、無事にカミングアウト(仮)を終えることができましたので、その報告と、現在の所感などを書いてみようと思います。
まさに先ほど終えてきたばかりですので、やや感情が走り過ぎてしまうところがあるかもしれませんが、何しろ初体験後のことですので、ご容赦いただけると幸いです…。
少し頭の中を整理してから書こうかな、とも思ったのですが、今の、ある意味「生々しい気持ち」を記録しておく方がより有意義だと感じましたので、こうして筆を取った次第です。
よろしければ、お付き合いいただけると嬉しいです。

何が変わって、何が変わらなかったのか

結論からお伝えすると、現時点では、カミングアウト(仮)を終えて、何かが大きく変化したという実感はありません。打ち明けたお相手が、全くの他人であるカウンセラーさんなので、ある意味では当然なのですが。
けれど、着実に「新たな人生」に向けて一歩を踏み出せた、という爽やかな達成感があります。
少なくとも、僕は短いカウンセリングの間、自分に嘘をついたり、誤魔化したり、今までのように自己否定したりせずに、心の中に押し込めていた「もう一人の僕」を引っ張り出してあげることに成功しました。
人生で初めて、いないことにしていた自分の半身を、認めてあげることができたのです。
先生は、恐らく年齢的に自分よりもお若い女性なのですが、予想通り、あからさまに動じたり、驚いたり、咎めたりすることなく、僕の話を最後まで聞いてくださいました。そうした反応もとても有り難く、そのおかげで、こちらも最後まで冷静に、自分の伝えたかったことを全て伝えることが出来ました。
noteを始めたことも伝え、この場での他の方々の反応が、自分の背中を後押ししてくれたこと、それがポジティブな行動を起こすきっかけになったことも、説明できました。
泣いてしまうかな…と思っていたのですが、意外と涙は出ませんでした。
それよりも、「自分に嘘をつかずにこの場に存在できていること」が、とても嬉しかったのです。そして、ありのままの自分でいられることこそ、自分が求めていたものなんだな、と改めて実感しました。

残されたもの

こうしてカミングアウト(仮)を無事に終えた自分ですが、残された課題は「今後どうしていきたいか」というビジョンを明確にすることかな、と思っています。具体的に言うと、自分がバイセクシャルであることを、奥さんに、そして家族や友人を含めた周囲の人にいつ、どのように伝えるべきなのか、ということ。
カウンセリングの間、ほんの一時でしたが、僕は完全に自由になることができました。そして、その自由を知ってしまった今、それを日常的にも享受したいと考えている自分がいることは、嘘偽りのない正直な気持ちです。
ただ、カミングアウトをすることで、奥さんを傷つけてしまうかもしれない(かもしれない、というかほぼ100%の確率でショックを与えてしまうでしょう)。それだけでなく、彼女の人生を大きく歪めてしまうかもしれない。そして、それによって、今まで二人で築いてきたこのささやかな生活が失われてしまうかもしれない。
それでも、自分に正直になって生きる覚悟があるのかどうか。「どうなんだ自分!?」と、もう一人の僕の胸ぐらを掴んで、目下問いただしている最中です…。
けれど、恐らく「いつか言わずにはいられなくなるだろう」、という漠然とした予感が、今の僕にはあります。それが、「もう一人の自分」を引っ張り出してしまった代償なのか、もしくは成果なのか、今はまだ判断しかねるところではあるのですが。
ひとまず、今回カミングアウト(仮)を達成したことで、僕は自分の人生に新たな風を起こしました。現時点では、まだそよ風程度の風力ですが、それは自分次第で、徐々に大きくなっていくはずです。
今後、その風がどんな場所に自分を連れて行ってくれるのか。
楽しみなような、怖いような、不思議な気持ちですが、風を完全に制御することは誰にもできません。今は、風をつくり出した張本人として、責任を持ってその行く先を見守ることで精一杯です。

…と、案の定まとまりのない文章になってしまいました(苦笑)。
まだ色々なことに答えは出ず、問題は山積みですが、また何か進展があれば、この場で報告したいと思っていますので、今日はこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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