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女性のための糖尿病生活No.4       患者が学ぶこと

 今日は糖尿病の検診日だった。
 1型糖尿病であることがわかった日から始まった私のインスリン治療は、発症初期、妊娠・出産期、育児期、さらに仕事やその他による生活の変化とともに変化していった。
 その間の医療の進歩はめざましく、新しいインスリンの開発や、血糖測定機器なども進歩していった。

 糖尿病の研究も日々進んでいるが、患者がそれらについて学ぶことはあまり多くはないと思う。
 「2時間待って診療はたったの15分」といわれる大学病院の診察。しかし、私は待たされる患者よりも、数多くの患者を相手に診療に当たる医師の大変さを考える。医師たちは早朝から休まず診察しつづけ、外来だけでなく、入院患者の診療を手がける場合もある。

 私は、検診に行く際には主治医に質問される前に、自分でわかっていることを先に報告するようにしている。血糖測定の記録。体調の変化、生活の変化を知らせ、疑問に思うことや、他の医師から言われたことなどを伝えるようにしている。
 このことは子どもが小さい頃、小児科にかかる前に行っていたことがベースとなっている。私は子どもの発熱がわかったら、その時間や様子などを記録するようにしていた。発熱のほか、体調やその他の症状がいつからいつまであったか。症状の経過や、気づいたことなどを時系列でまとめて医師に見せていた。それを現在は、自分の検診に置き換えているのだ。
 
 医師との診察時の対話のなかでわかったことがたくさんある。
  ・麺類はごはんよりも早く血糖値が下がる
  ・鍋料理はおなかいっぱいだと思っても血糖が下がりやすい
  ・鍋のときにはごはんをしっかり食べること
  ・運動をする前には必ず血糖値を測定してからにする
  ・低血糖後はリバウンドして高血糖になる
  ・朝の血糖値が高いのは夜中に低血糖を起こしている可能性がある
  ・外出する日とそうでない日は運動量によってインスリン量を調節する
  ・運動はその日の血糖値だけでなく、後日まで影響がある
  ・筋肉量がふえれば、インスリンが効きやすくなる

 私はフルタイムで働いたり、ママさんバレーをやったり、ジムに通ったりと、活動量が比較的多いほうだった。
 13時から17時まで4時間のバレーボールの練習を、低血糖を起こさずにこなしていたことは、今考えると驚きだ。あまり記録が残っていないので検証することはむずかしいが、このあたりのことはまた考えてみたいと思う。

 今日も、診察時の血糖値は107だったが、昼食前には57に下がっていた。あぶないところだった。
 では、またご報告いたします。


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