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詩 『雨と本屋』

車の往来が

湿ったコンクリートを弾む

雨脚のベールを横切っていく浪

小さな本屋の軒下で

何かを語りたがっている

微かな声が呼び止める

誼譟は隠れ

僕とあなたの世界になる

もっと続きを聞かせてほしい


 雨が降っていた。道路沿いをたまたま歩いていると素敵な本屋さんを見つけた。そこの本屋では外に木の本棚が置かれ、魅力的な本が並んでいた。ひときわ目を引いた一冊を手に取り、パラパラと読んでみる。大きな道路の車の音はもう耳に入らず、ただ本と私だけの世界のようだ。少しの間に心は奪われていた。そんな本との巡り合わせは貴重な出会いだ。



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