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この冬

「そろそろハンドクリームを持ち歩かないといけないのかもしれない.」といつにも増して乾燥する手の甲を見て思う.ざらざらする乾いた自分の手は砂場に手を突っ込んだかのようだった.世界一高い砂山をつくろうと躍起になる子供はこうして自分の手と砂の感触の違いを感じ取っているのかもしれない.

 冬はいつも同じ冷たさと寒さを持ってくるはずなのに,私はいつも今まで感じてなかった冷たさと寒さに身体を震わせ「今年が一番寒い」などと思わず口走る.この年中行事はきっと来年も再来年も続くのだろう.

2022.1.10

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