26:羨む感情に支配されて僕の世界はずっと苦しい

自分の才能の無さに絶望した。ぼくは、ぼくはこんなにもなにも伝えられないんだ、きみに伝えたいこと、たくさんあるのに、いつだって、生み出す言葉は君に届かず消えてしまう、ほんとうはさみしいっていいたかった、あいしてるがとどかなかった、ぼくはどうしたらよかったのか、誰か教えてよ。死にたい夜に、縋りつくきみがいなくて、ぼくはだからもう死んじゃえっておもった、ぼくとおなじ重さで想っていて、この先のすべてを置き去りにして、ぼくのことだけを、真っ直ぐ、きみの瞳に映したままでいさせて。さみしいかなしいくるしい、ここは暗いよ、先の見えないぼくの世界で、きみだけが、光で、神様で、ぼくの大切だった。いつか、もっとうんとおとなになったら、きみを迎えに行こう、ありったけの素敵な言葉の贈り物をもって、ずっとずっと伝えたかった、ぼくはこんなにもずーっときみに伝えたい想い、宝物みたいにおもってたよ、ぜんぶみせてあげる、だからお願い、どうか、ぼくを愛してよ。


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