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琉球宿道2 普天間宮参詣道 首里城→普天間宮

琉球国王が毎年参詣した首里城から普天間宮までの参詣道、那覇市内の書店や沖縄県立図書館には情報が無く、観光案内所で入手した浦添市発行の一部区間の地図を頼りに嗅覚を駆使して歩いてきました。

2022.02.16


1.スタート地点まで

スタート地点の首里城まではバスで移動、那覇市内のバスは最初はわかりずらいですが、慣れてくると乗り換えなしで、ほぼほぼ目的地にたどり着けます。


首里城公園入口で下車。


朝の守礼門、近くにある小学校に通う児童くらいしか歩いていません。地図が無いので門の付近から普天間宮方面に向かう、街道の臭いがする道を嗅ぎ分けます。

首里城の下は日本軍の司令部壕が張り巡らされてました。


首里城の北西にある龍潭(りゅうたん)池。


近付いても逃げません。餌付けされて人間慣れしたとしか思えない鳥が、主のように居座ってます。


修復工事中の首里城正殿。


首里城に隣接する沖縄県芸術大学。
首里城の正殿などがある場所には、かつて琉球大学があったそうで、今は那覇市の隣の西原町に移転してます。



2.街道を探して 其の一

さぁ、街道らしい道を発見しました。概ね街道の特徴としては、地図をみると目的地までの最短距離を結んでいます。


直感信じてこの道を進みます。


儀保川にかかる、上之橋。


落ち着いた感じの住宅街に入りました。


おおっ、入手困難なちんすこうを作っている新垣菓子店があるではないですか!この道で絶対合っているはず!


生垣の美しいお屋敷や、銀の瓦の木造建築、綺麗な町並みでした。

上にはゆいレール、突然賑やかになります。


3.街道を探して 其の二

ゆいレールをくぐり、大きな通りを横切り、再び街道と思われる道に入ります。


内地風のお寺、沖縄では珍しいです。


安謝(あじゃ)川、東シナ海に注いでます。


再び大きな道を横切り、少し歩き嗅覚を利かせて脇道に入ります。内地の街道と異なり、沖縄の道はとても難しいです。


この付近の地名が大名町なので、街道の臭いがぷんぷんします。

個性的な住宅。


信濃路というお店が!中山道を想い出し、ついつい足が向かいます。


四角い建物が斜面にびっしり建ち並ぶ、那覇の特徴的な風景。


信濃路につられて、街道と思われる曲がる場所を過ぎてました。戻ってそれらしい階段を下ります。


階段の途中にこんな看板が、よっしゃ!嗅覚冴えてます。


結構急な坂ですね。


振り返るとこんな感じ。


4.浦添の坂道

更に前を向くと、真っ直ぐに伸びる琉球石灰岩が混ざったような舗装の坂道が見えてきました。この辺りから浦添市に入ります。


浦添市が力を入れて整備していますね、素晴らしいです。


急な階段を登ります。


海道は道路が違う色で舗装されているので、とても安心。


距離も記載され、歩く際の励みになるので、とても助かります。


要所要所には旧跡の説明が。




今日はゴミの日。ゴミステーションは無く、個々の家庭の前に置く方式。
カラスネットが無いのは、カラスがいないのでは無く、カラスが餌に困っていないからだと思われます。


寒緋桜(かんひざくら)。


住宅地を抜けて県道に入ります。


松並木、往時を再現したのでしょうね。


所々にある水色の標識。



琉球王国四街道の地図、そそられますね。



経塚の碑、妖怪を鎮めた石碑。
この辺りには松林があったそうです。


石畳の道を進みます。


この付近の地中には石畳が眠っています。


5.浦添の石橋

階段を降りると、小湾川のせせらぎが。下流ではマングローブを見る事が出来ます。



いいですね〜、この標識。


安波茶(あはちゃ)橋の南橋、沖縄戦で破壊されました。



安波茶(あはちゃ)橋の北橋。


振り返って眺めた風景、綺麗ですね。


川の周りは別世界です。


階段を登りふり返った風景、いいですね〜。



階段を登り切ると、奇遇にも私の好きな陶芸家さんのやちむん(沖縄の焼物)を、販売しているお花屋さんplaplaが目の前に!この日は定休日でしたので、2日後に買いに行きました。



こちらが2日後に訪れた際のお店の外観と、お気に入りの作品たち。
かれこれ10品以上購入してます。


再び住宅街の中を歩きます。魔除けの石敢當、このサイズは珍しいです。


安波茶(あはちゃ)の交差点、独特な形をしており、なぜか私は興奮します。



こちらが交差点の航空写真。


所々にこのような史跡の案内標識が、いい街ですね。


ピンクのハイビスカスと、読めない看板、沖縄らしい風景。


ここが、左中頭方西海道・右普天間道の追分。本日は右に入ります。


追分の説明。


浦添城が近いので、史跡が沢山あります。



わかりづらいですが東シナ海。


亜熱帯の木々。


住宅地と墓地を抜けて、石畳の坂道を下ります。


結構な急坂です!


急過ぎて、馬が転んだとの説明がありました。


石畳を抜けると橋が見えてきました。


綺麗ですね。



6.沖縄あるある

天間基地

オスプレイが飛んでます、普天間が近づいてきました。




国道330号、国道58号に次ぐ県内の大動脈を跨ぎます。


再び住宅街を進みます。


この幟は、床屋さんでした。


お弁当天国沖縄、あちこちにお弁当屋さんがあり、オフィス街では歩道に机を置いてランチタイムに販売、300円くらいから売ってます。



自動車ホテル、これはラブホテルですね。


宜野湾市に入りました。


比屋良(ひやら)川、川はジャングルみたいに木に覆われてます。



普天間基地が近づいてきます。


中学校の正門前に掲げられた横断幕。卒業生への贈答品禁止のお願いが書かれています。沖縄では卒業生に、お菓子などをつなげて首飾りの様にして卒業生にプレゼントする習慣があります。


この写真は1年前那覇に住んでいた頃に撮影した、那覇商業高校の卒業式の風景。こんな感じで出店が出ていたり、コンビニやスーパーでも販売しています。




こちらは私が送別会で頂いたモノ。


沖縄を卒業ということで、かわいい新入社員二人から頂きました。今でも思い出すとじーんとくる一生の想い出です!



再び街道に戻ります。沖縄は横断幕文化が盛んで、嘉数中学校の卒業生にはプロ野球選手がいたり、


東京オリンピック銅メダリストもいたりと、凄いですね。



嘉数中学校の向かい側にある、沖縄カトリック中学高等学校では、ドッジボール沖縄県代表チームの選手です。


7.MCAS

普天間基地、MCASとは、Marine Corps Air Station Futenma。米国海兵隊の基地になります。



物々しいですね。


1時間くらいこんな風景が続きます。


民家の庭先が基地なんですね。




基地内外で道路が並走しています。


立派なスケートボードパーク、東京オリンピックを思い出します。
コンクリートの上で身体ひとつでジャンプするなんて、鍛錬を積み重ねた超人しか成せない技ですね。



基地の中にあるお墓や拝所。




園児が散歩しています、前方上空にはオスプレイが。



住宅地に入ります。


佐喜眞(さきま)美術館、今回の沖縄滞在中に訪問しました。



8.普天間の街中

普天間の中心部に入り、国道330号に合流。


こちらは沖縄で最もワイルドなスーパーマーケット。大型台風が来て公共交通機関が停まると、県内のスーパーマーケットも閉店にするのですが、ユニオンだけは閉店をしません。閉店しないが売りだったのですが、2020年の台風9号が来た時には珍しく閉店。県民は今回の台風は危ないぞと、ざわついていました。




宜野湾市役所。


市役所向かい側の基地の土地が、市民に開放されています。



沖縄のSONY坊や。半世紀近く、交通安全のシンボルとして県内各地に置かれ、現在では5体が現役らしいです。


再び基地の横を歩きます。




こちらは基地の裏門、中央のフェンス支柱の左右が境界。



この辺りが街の中心地。


9.普天間宮

普天間宮がみえてきました、普天間三叉路からふり返った普天間の街並み。


普天間宮に隣接して寺がありました。


こちらが神宮寺。


こちらが普天間宮。



普天間宮は琉球八社のひとつです。




普天間宮には洞穴がありますが、残念ながらコロナで入れません。
以上で参詣道完歩。この後は知人と会って普天間散策。



10.知人と散策

世界遺産の中城城址まで歩いて行けそうです。


宜野湾市の地図、中心の白い部分が基地、ドーナツみたいです。


お昼は三角食道、オーナーの名前が三角さんでは無く建物の形です、きっと・・・・。


このおてては、知人のお子さん、お母さんが美容院にいってて、男二人で美味しいカフェでまったりしていました。

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