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「声のかかる人」の共通点

「廃棄物を取り扱っている工場」と聞くと
どんな印象を持ちますか?

ゴミを取り扱っているから
汚いとか
何か体に良くないものが
まき散らされるのではないかとか
ゴミを運んでくるダンプとか
タンクローリーとか出入りすると
嫌だなとか
色々思うことがあると思います。

周りの皆が何となく感じている不安。
その不安を取り除いて
信頼を得るのは
並大抵のことではありません。

先日
廃棄物処理を営む会社を取材しましたが、
法律を守るのは当然のこと、
信頼を得るための活動を
幅広くされていました。

例えば
地域の小中学生を対象に
環境教育を実施したり

災害時に工場が避難場所として
使えるように
自家発電、バイオトイレを備え
食料の備蓄もしています。

バイオトイレとは
水を使わずに微生物の力で
排泄物を処理できるトイレのこと。

だから断水していても
トイレを使えるのです。

さらには
敷地内でミツバチを飼育し
ハチミツも生産しています。

ハチミツの成分を分析すると
その地域の環境の状態が分かるからです。

つまり
いいハチミツができるというのは
そこの環境がいいことの証になります。

そうした活動を通して
自社の取組みを理解してもらうことで
少しでも
廃棄物に対する意識が変わって
地球環境がよくなれば……
という思いがあるそうです。

「リサイクル」という本業もして
さらにこうした活動をするのは
本当に大変なことだと思います。

でも、
ただの「企業のイメージアップ」と違って
誰にどうなって欲しいのか
どんな「変化」を起こしたいのかが
すごく明確なのです。

だから
「あの会社の活動っていいよね」と
評判が評判を呼んで
今では地元以外からも声がかかるし
「こんなこと、できませんか?」と
仕事の相談もくるそうです。

先日の組子職人さんへの取材でも
そうでしたが

どんなにすごい技術があっても
どんなにいいコンテンツがあっても
それだけでは見つけてもらえないし
声がかかることもないのですよね。

声のかかる人は
ちゃんと相手に届く発信をしている。

取材を通して
私はそんなことを感じました。

見せ方もすごく工夫をされていて
「PR」というよりも
「プロデュース」というイメージに
近いなぁって思いました。

自分や会社を自分でプロデュースする
「自己プロデュース」
とでもいいましょうか。

「ほら、見て 見て」と必死にならなくても
ピカリと光って見つけてもらえる。

そんな「光の発し方」をしているなと
感じました。

これは
個人で仕事をしている人にとっても
会社で仕事をしている人にとっても
共通することかもしれないなって
思いました。

それでは、また。

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